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「ガス代が急に高くなった」「先月より倍近く請求されていておかしい」と感じたら、まず使用量・単価・安全面を分けて見ます。

ガス代は、冬の水温低下、お湯の使用量、原料費調整額、機器不具合で変わります。冬場は、夏よりガス代が1.5〜2倍程度高くなる家庭もあります。

ただし、ガス臭い、使っていないのにメーターが動く、炎の色が赤いなどの異常は要注意です。ガス漏れや不完全燃焼に関わるサインがあるときは、節約より先にガス会社へ連絡します。

請求額だけで判断せず、検針票の使用量、料金単価、原料費調整額、ガス機器の状態を順番に見ます。

ガス代が高い時に確認する使用量・単価・安全面の3つのポイント
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スミカノモリ編集部

この記事の執筆・編集者

スミカノモリ編集部

スミカノモリ編集部は、電気・ガス・ウォーターサーバーなど、毎日の暮らしに関わるサービス選びをサポートする生活情報メディア編集部です。各社の公式サイト、料金表、約款、キャンペーン条件、公的機関の情報などを確認し、読者が自分の家庭に合ったサービスを選びやすいよう情報を整理しています。

※当編集部では、公式情報や公開資料を確認したうえで記事を制作しています。広告の有無や成果報酬の条件のみで評価順位を決定することはありません。詳しくは コンテンツ制作ポリシー をご確認ください。

目次

ガス代が高い・おかしいと感じたら最初に確認すること

ガス代が急に高くなったときは、節約方法を探す前に原因を切り分けます。見るべきポイントは、使用量・料金単価・安全面の3つです。

最初に確認する3つのポイント
  • 使用量:前月・前年同月と比べる
  • 単価:基本料金・調整額を見る
  • 安全:ガス臭い・メーター・炎の色を見る

使用量が増えているか検針票で確認する

最初に見るのは、請求額ではなくガスの使用量です。検針票や会員ページで、今月の使用量を前月・前年同月と比べます。

使用量が増えていれば、冬の給湯、追い焚き、シャワー時間、ガス暖房、家族構成や在宅時間の変化が主な原因です。

使用量がほとんど変わらないのに請求額だけ高い場合は、料金単価、原料費調整額、基本料金の変化を見ます。

単価・原料費調整額・基本料金が上がっていないか確認する

ガス料金は、使用量だけで決まりません。基本料金、従量単価、原料費調整額などの影響を受けます。

原料費調整制度は、原料価格の変動をガス料金に反映する仕組みです。資源エネルギー庁では、原料の貿易統計価格の3カ月平均に基づき、原則として料金を毎月調整すると説明されています。

検針票に「原料費調整額」「調整単価」などの項目がある場合は、前月や前年同月と比べます。使用量が同じでも、単価側の変化で請求額は上がります。

参考:資源エネルギー庁「ガスの原料費調整制度について」

ガス漏れや機器異常のサインがあればすぐ連絡する

ガス臭い、ガスを使っていないのにメーターが動く、炎の色が赤い・黄色い。これらはガス漏れや機器異常のサインです。

ガス臭いときは、ライターやマッチなどの火気を使わず、換気扇や照明のスイッチにも触れないでください。窓を開けて換気し、ガス栓を閉めてから、契約しているガス会社の緊急連絡先へ連絡します。

安全に関わる異常があるときは、節約や料金比較を止めてガス会社へ連絡します。

ガス代が倍になるのは異常?

冬場、引越し後、生活スタイルが変わった直後なら、ガス代が倍近くになっても異常とは限りません。季節要因と使用量の変化を見ます。

ガス代が高い原因を使用量・単価・異常サインで切り分ける図

冬は夏より1.5〜2倍程度高くなることがある

冬のガス代は、夏より1.5〜2倍程度高くなる家庭があります。水温が下がり、同じ温度のお湯を作るために必要な熱量が増えるためです。

夏と冬のガス代の違い
  • 夏場(7〜9月):約3,298円
  • 冬場(1〜3月):約6,035円

上記は総務省の家計調査をもとにした目安です。実際の金額は、使用量、世帯人数、ガスの種類、地域、暖房器具の有無で変わります。

冬にガス代が高くなっても、それだけで異常とは限りません。前年同月の使用量や料金と比べると判断材料になります。

世帯人数別の平均ガス代と比較する

自宅のガス代は、世帯人数別の平均額と比べると判断材料になります。

世帯人数月額ガス代平均
1人暮らし約3,056円
2人家族約4,497円
3人家族約5,121円
4人家族以上約5,015円
出典:総務省 家計調査2024年 総世帯

ただし、これは1年を通した平均です。冬場は上記より高くなりやすく、プロパンガスの家庭では都市ガスより高くなる傾向があります。

前年同月・前月との使用量を比べる

平均額だけでは、自宅のガス代が本当におかしいかは判断しきれません。前年同月や前月と比べて、使用量の変化を見ます。

冬の1月と夏の8月を比べれば、ガス代に差が出るのは自然です。同じ季節の前年同月より使用量が増えている場合は、使い方や機器の変化を確認します。

季節・気温でガス代が高くなる原因

冬に水温が下がり給湯に必要なガス量が増える仕組みを示した図

冬にガス代が高くなる主な原因は、給湯に必要なガス量の増加です。ガス暖房や床暖房を使う家庭では、冬場の使用量も増えます。

冬は水温が下がり給湯に必要なガス量が増える

冬は水道水の温度が下がるため、同じ温度のお湯を作るにも多くのガスを使います。42℃のお湯を使う場合、水温25℃なら17℃分、水温5℃なら37℃分を温めます。

この差が、冬にお風呂・シャワー・食器洗いのガス代が上がりやすい理由です。お湯を使う時間が長い家庭ほど、冬場の影響が強く出ます。

水温の影響は避けにくい要因です。一方で、追い焚き回数やシャワー時間を見直すと、無駄な使用量を減らせます。

ガス暖房や床暖房の使用で消費量が増える

ガスファンヒーターや床暖房を使い始めると、ガス使用量は増えます。冬だけ請求額が上がったときは、暖房器具を使い始めた時期と重ねて確認します。

床暖房は、使用時間が長いほどガス代に影響します。タイマーを使う、必要な部屋だけ運転する、エアコンやこたつと併用するなど、使用時間の調整が役立ちます。

ガス暖房の料金は、機器の種類・部屋の広さ・外気温・設定温度で差が出ます。目安額だけで判断せず、実際の使用時間を見ます。

食器洗い・手洗い・シャワーでお湯を使う頻度が増える

冬は、食器洗いや手洗いでお湯を使う回数が増えます。夏は水で済ませていた場面でも、冬は給湯器を使うため、日々の積み重ねでガス代が増えます。

シャワーの設定温度を高くしたり、浴室を温めるためにお湯を長く出したりする使い方も、ガス代を押し上げます。冬場は「お湯を使う回数」と「使う時間」を見ます。

生活スタイルの変化でガス代が高くなる原因

季節以外にも、家族構成や生活リズムの変化でガス使用量は増えます。ガス代が上がった時期と生活の変化を照らし合わせてください。

家族が増えた・在宅時間が増えた

家族が増えたり、在宅勤務で家にいる時間が長くなったりすると、ガス使用量は増えます。調理、手洗い、食器洗い、入浴の回数が増えるためです。

出産、同居、在宅勤務、休職、長期休暇などがあった場合は、その時期とガス代が上がった時期を比べます。生活スタイルの変化が原因なら、急な請求増でも異常とは限りません。

追い焚き回数が増えた

家族の入浴時間がバラバラになると、追い焚き回数が増えてガス代も上がります。冬場は浴槽のお湯が冷めやすく、温め直しに使うガス量も増えます。

入浴間隔が空く家庭では、浴槽のフタを閉める、できるだけ続けて入浴する、保温シートを使うなどの対策が役立ちます。

シャワー時間が長くなっている

シャワーの使用時間が長くなると、ガス代と水道代の両方が増えます。特に冬は水温が低く、同じ設定温度でも給湯に必要なガス量が増えます。

家族全員が少しずつシャワー時間を短くするだけでも、月単位では差が出ます。体や髪を洗っている間はこまめに止める、節水シャワーヘッドを使うなど、日常の使い方を見直してください。

ガス機器の不具合・劣化でガス代が高くなる原因

使い方が変わっていないのにガス使用量が増えている場合は、給湯器やガスコンロなどの機器も見ます。

給湯器の経年劣化で効率が落ちている

給湯器は長年使ううちに、部品の劣化や燃焼効率の低下が起こります。同じ量のお湯を使っていても、効率が落ちていればガス使用量が増えます。

給湯器の点検を検討したいサイン
  • お湯の温度が安定しない
  • 給湯器から異音がする
  • 点火に時間がかかる
  • お湯になるまで時間がかかる
  • エラー表示が出る

10年以上使っている給湯器で上記の症状がある場合は、点検や交換も選択肢です。異常の放置は、ガス代だけでなく安全面にも影響します。

ガスコンロの炎が赤い・黄色い

ガスコンロの炎が赤い・黄色い場合は、不完全燃焼、バーナーの汚れ、換気不足などが原因です。正常な炎は青色です。

バーナーキャップの汚れやズレ、目詰まりがあると、燃焼効率が落ちます。掃除や部品の取り付けを確認しても改善しない場合は、使用を控えてガス会社や専門業者に相談してください。

赤い炎が不完全燃焼によるものだった場合、一酸化炭素中毒の危険があります。換気を行い、異常が続く場合は専門窓口へ相談してください。

参考東京ガス「ガスコンロの火が赤い原因と対処法」

新しい機能を使い始めて消費量が増えた

給湯器や住宅設備を交換したあとにガス代が上がったときは、機器の故障ではなく、新しい機能が原因のケースもあります。

浴室暖房乾燥機、床暖房、自動湯はり、保温機能などを使う時間が増えると、ガス使用量も増えます。買い替え後にガス代が増えたときは、取扱説明書で使用機能を確認します。

契約・料金面でガス代が高くなる原因

使用量が増えていないのにガス代が高くなったときは、契約や料金単価を見ます。検針票で、基本料金・従量単価・原料費調整額を確認します。

原料費調整額や料金単価が上がっている

ガス料金には、原料価格の変動を反映する原料費調整額があります。天然ガスなどの原料価格や為替の影響で調整額が上がると、同じ使用量でも請求額が高くなります。

原料費調整額は毎月変動する項目です。使用量がほとんど変わっていないのに請求額が上がっている場合は、検針票やガス会社の公式サイトで調整額を見ます。

都市ガスからプロパンガスに変わった

引越しなどで都市ガスからプロパンガスに変わった場合、同じ使い方でもガス代が高くなりやすいです。プロパンガスは自由料金制で、会社や地域によって料金差が大きいためです。

引越し後に急にガス代が高くなったときは、ガスの種類が変わっていないかを見ます。都市ガスとプロパンガスでは、料金体系や単価の見方が異なります。

プロパンガス会社の単価が高い

プロパンガスの場合、同じ地域でも会社によって基本料金や従量単価に差があります。長く同じ会社を使っていると、割高な単価になっているケースもあります。

検針票で基本料金と従量単価を確認し、地域の相場や他社の料金と比較してください。使用量が変わらないのに高いときは、ガス会社の見直しが有効なケースがあります。

ガス代を下げるためにできる5つの節約方法

ガス代を下げるための追い焚き・シャワー・給湯温度・調理・ガス会社比較の見直しポイント

原因を確認したら、使い方に合わせて節約方法を取り入れてください。ガス代の節約では、お風呂・シャワー・給湯温度・キッチンの使い方を優先して見直します。

追い焚きを減らす

お風呂のガス代を抑えるには、追い焚き回数を減らします。家族で続けて入浴する、浴槽のフタを閉める、保温シートを使うなど、温度低下を防ぐ工夫も役立ちます。

追い焚きは、浴槽のお湯が冷めているほど多くのガスを使います。入浴間隔が長くなる家庭では、保温対策だけでもガス使用量を抑えやすくなります。

シャワー時間を短くする

シャワーは、使う時間が長いほどガス代と水道代が増えます。体や髪を洗っている間はこまめに止める、節水シャワーヘッドを使うなど、使い方を見直してください。

家族全員が少しずつシャワー時間を短くするだけでも、月単位では差が出ます。特に冬場は水温が低いため、シャワー時間の見直しで負担を抑えやすくなります。

給湯温度を上げすぎない

給湯温度を高く設定すると、その分だけガス使用量が増えます。必要以上に高い温度にしているときは、使う場面に合わせて設定温度を見直します。

食器洗いでは、油汚れが少ないものは水や低めの温度で洗う、まとめ洗いをするなどの工夫も役立ちます。無理のない範囲で、給湯器を使う回数と温度を調整してください。

キッチンでは中火・電子レンジを活用する

ガスコンロは、鍋底から炎がはみ出すほど強火にしても、熱が逃げて効率が悪くなります。鍋底に火が収まる程度の中火を基本にすると、無駄なガスを減らせます。

温め直しでは、料理の種類によって電子レンジを使う方が効率的な場合もあります。落とし蓋や圧力鍋で調理時間を短くする方法も、ガス代の負担軽減に役立ちます。

給湯器やガス会社の見直しを検討する

給湯器が古い場合や、ガス会社の単価が高い場合は、使い方の工夫だけではガス代が下がりにくいです。

給湯器に不具合のサインがあるときは、点検や交換も選択肢です。プロパンガスの単価が高い家庭や、都市ガスの料金プランを長く見直していない家庭では、ガス会社や料金プランの比較も候補になります。

ガス会社・料金プランを見直すべきケース

使用量ではなく単価が原因なら、契約の見直しも候補になります。特に、プロパンガスを使っている家庭や、引越し後にガス代が高くなった家庭は単価を確認します。

使用量は変わらないのに請求額が高い

使用量がほとんど変わらないのに請求額だけ高いときは、基本料金・従量単価・原料費調整額を見ます。

検針票で単価を確認し、他社の料金プランと比較してください。都市ガスの場合は、地域によって選べるガス会社が異なるため、対象エリアの比較記事を確認すると判断しやすくなります。

プロパンガスの単価が高い

プロパンガスは自由料金制のため、会社によって料金差が出やすいです。基本料金や従量単価が高いときは、他社への切り替えでガス代を見直せるケースがあります。

ただし、賃貸住宅では入居者が自由にガス会社を変更できないケースがあります。持ち家か賃貸か、集合住宅か戸建てかによって対応が変わるため、管理会社やオーナーへの確認も欠かせません。

都市ガスの比較記事・地域別記事を確認する

都市ガスでは、地域や使用量に合うガス会社を比較することで、料金を見直せるケースがあります。セット割やポイント還元だけでなく、基本料金・従量料金・解約条件も見ます。

都市ガスの料金プランを比較したい方は、ガス会社比較を参考にしてください。対象エリアや家庭の使用量に合うプランを見てから選びます。

ガス代が高い時によくある質問

Q

ガス代が急に倍になったらガス漏れですか?

A

ガス代が急に高くなっても、ガス漏れとは限りません。冬の水温低下、追い焚き、ガス暖房、原料費調整額の上昇などでも請求額は増えます。

ただし、ガス臭い、使っていないのにメーターが動く、炎の色が赤いなどの異常があるときは、ガスの使用を中止してガス会社へ連絡します。

Q

冬のガス代が高いのは普通ですか?

A

冬は水温が下がり、同じ温度のお湯を作るために必要なガス量が増えます。そのため、夏よりガス代が1.5〜2倍程度高くなる家庭があります。

ただし、前年同月と比べても大きく増えているときは、追い焚き回数、暖房器具、給湯器、料金単価などを見ます。

Q

使用量が増えていないのにガス代が高いのはなぜ?

A

使用量が増えていないのにガス代が高いときは、基本料金・従量単価・原料費調整額の上昇が考えられます。

検針票で単価や調整額を見て、前月や前年同月と比べます。料金プランやガス会社の変更が必要なケースもあります。

Q

プロパンガスは都市ガスより高いですか?

A

プロパンガスは自由料金制のため、都市ガスより高くなる傾向があります。ただし、料金は地域やガス会社によって異なります。

引越し後にガス代が高くなった場合は、都市ガスからプロパンガスに変わっていないかを見ます。

Q

ガス代をすぐ見直すには何をすればいいですか?

A

まずは追い焚き回数を減らす、シャワー時間を短くする、給湯温度を上げすぎない、キッチンでは中火を使うといった方法から始めてください。

使用量が変わらないのに高いときは、ガス会社や料金プランの見直しも選択肢です。

まとめ

ガス代が急に高くなったときは、まず「使用量が増えたのか」「単価が上がったのか」を分けて確認します。冬場や追い焚き、シャワー時間の増加が原因なら、使い方の見直しで負担を抑えやすくなります。

一方、使用量が変わらないのに請求額だけ高い場合は、原料費調整額や料金単価を確認する必要があります。プロパンガスを使っている家庭では、会社によって料金差が出るため、料金プランの比較も選択肢です。

ガス臭い、使っていないのにメーターが動く、炎の色が赤いといった異常がある場合は、安全確認が先です。火気や電気スイッチに触れず、契約しているガス会社へ連絡してください。