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「ウォーターサーバーって雑菌だらけで不衛生なんじゃない?」そんな不安を抱えていませんか?

確かに、水に塩素が含まれていないことや、注ぎ口が外気に触れていることなど、ウォーターサーバーには気になる要素が複数存在します。

しかし実際には、正しい使い方とわずかな習慣さえ押さえれば、ウォーターサーバーの水は安全に飲み続けることができます。

この記事では「なぜ雑菌だらけと言われるのか」という疑問の根本から、科学的根拠に基づく実態、そして誰でもできるシンプルな雑菌対策まで、徹底解説します。

読み終わる頃には、不安が納得に変わり、安心してウォーターサーバーを使いこなせるようになっているはずです。

なぜウォーターサーバーは雑菌だらけと言われるのか?

ウォーターサーバーが雑菌だらけと言われる背景には、いくつかの明確な理由があります。

ただし、これらは必ずしもウォーターサーバーが危険であることを示すものではありません。

むしろ、水の性質や構造上の特徴が「誤解されやすい」からです。

ここではまず、なぜそう言われるのかを冷静に見ていきましょう。

注ぎ口まわりの汚染は「家庭内で最も汚れが付きやすい」場所

ウォーターサーバーの注ぎ口(コック部分)は、家庭内の水回り設備の中でも特に汚れやすい箇所として知られています。

東京都健康安全研究センターが実施した調査によれば、適切なメンテナンスが行われていないウォーターサーバーの注ぎ口から採取した水には、水道水の基準値(1mlあたり100個以下)を大きく上回る細菌数が検出されたケースがあったことが報告されています。

出典:「ウォーターサーバーの細菌学的調査」東京都健康安全研究センター研究年報 第64号(2013)

これは注ぎ口が常に外気に触れているため、空気中のほこりや手の汚れ、水の跳ね返りなどが付着しやすいという構造的な理由があるからです。

特にコーヒーやお茶を淹れる際に跳ねた液体が注ぎ口周辺に残っていると、それが栄養源となって雑菌の温床になることがあります。

しかし、逆に言えばこの部分さえきちんとケアできれば、内部まで雑菌が侵入するリスクは大幅に下がるということでもあります。

注ぎ口はいわば「最前線の防衛ライン」なので、ここを清潔に保つことが、実は最も重要な衛生管理なのです。

水の性質から生まれた誤解

ウォーターサーバーの水が不衛生だと誤解される最大の理由は、水道水と違って「塩素が含まれていない」という点にあります。

水道水には消毒用の塩素(残留塩素)が含まれているため、蛇口から出た後もある程度の時間は雑菌の繁殖を抑える効果が持続します。

一方でウォーターサーバーの水、特に天然水やRO水には塩素がほとんど含まれていないため、開封後は雑菌が繁殖しやすい状態になります。

ただし、これは「ウォーターサーバーの水が汚い」ということではありません。

むしろ塩素を含まないからこそ、自然なおいしさやミネラルバランスが保たれているわけです。

重要なのは「塩素がないからすぐに腐る」ではなく、「塩素がないから適切な管理が必要」という理解です。

実際、密封されたボトル状態や、サーバー内で温水・冷水として管理されている間は、雑菌の繁殖は抑えられています。

誤解の多くは、この「条件次第で変わる」という点が十分に理解されていないことから生まれているのです。

実際にはどれくらい雑菌が増える?

「雑菌だらけ」という言葉を聞くと不安になりますが、実際にはどれくらいの細菌数になるのでしょうか?

ここでは客観的な調査データや研究結果をもとに、ウォーターサーバーの衛生実態を正確に把握していきます。

不安を抱えたままではなく、事実を知ることで「納得して使える」状態を目指しましょう。

開封後すぐは安全性が高い

ウォーターサーバーの水ボトルは、未開封の状態では製造後3~6か月程度の賞味期限が設定されており、その間は高い衛生水準が保たれています。

ボトルが密封されている限り、外部から雑菌が侵入することはほぼありません。

そして開封直後も、ボトル内の水は工場出荷時の清潔な状態をほぼ維持しています。

実際、適切に保管されたウォーターサーバーの水を開封直後に検査すると、細菌数は水道水の基準値(1mlあたり100個以下)よりもはるかに少ない状態であることがほとんどです。

出典:「ウォーターサーバーの細菌学的調査」東京都健康安全研究センター研究年報 第64号(2013)

つまり、開封後の最初の数日間は、ほとんど心配する必要がないレベルの衛生状態です。

問題は「その後どうするか」にあります。

使用環境や管理方法で雑菌繁殖のリスク上昇

一方で、使用環境や管理方法によっては雑菌の繁殖リスクが急激に高まります。

クリクラ中央研究所の調査では、1年以上適切なお手入れをしていないウォーターサーバーのコックから採取した水中の細菌数が、1ml中に10³オーダー(1000個以上)まで増殖していたケースが報告されています。

出典: 株式会社ナック プレスリリース(2024年10月23日)

これは水道水の基準値の10倍以上に相当します。

特にリスクが高まるのは以下のようなケースです。

雑菌繁殖のリスクが高まるケース
  • 電源を切る
  • 注ぎ口に子供が手を触れたりペットが近づく
  • 開封後のボトルを放置する

まず、電源を切ってしまうと、ウォーターサーバー内の水が常温になります。

常温の水は温水や冷水に比べて雑菌が繁殖しやすい温度帯(20~40℃)であり、クリーン機能も停止してしまうため、一気に衛生状態が悪化します。

また、小さなお子さんが注ぎ口に手を触れたり、ペットが近づいたりすることでも、外部から雑菌が混入する可能性が高まります。

さらに、開封後のボトルを2週間以上放置すると、空気中の雑菌がボトル内に侵入し、徐々に水質が劣化していきます。

ただし、これらのリスクはすべて「適切に管理すれば防げる」ものです。

逆に言えば、基本的な使い方さえ守っていれば、雑菌の大量繁殖は起こらないということです。

雑菌が増える条件と増えない条件【一覧表】

雑菌が増えやすい条件と増えにくい条件を表にまとめると、以下のようになります。

項目雑菌が増える条件雑菌が増えない条件
電源状態電源を切る、またはコンセントを抜く電源を常時入れたままにする
水温管理常温で長時間保管する冷水・温水で管理する
開封後の期間2週間~1か月以上放置する2週間以内に使い切る
注ぎ口の清潔度手垢や水滴が付着したまま放置毎日または数日に1回拭き取る
設置場所直射日光が当たる場所、高温多湿直射日光を避け、風通しの良い場所
クリーン機能クリーン機能なし、またはオフ自動クリーン機能が作動している

この表を見ると分かる通り、雑菌が増える条件の多くは使い方次第であることが分かります。

つまり、ウォーターサーバー自体が不衛生なのではなく、使い方によって衛生状態が大きく変わるということです。

雑菌を増やさないたった3つの習慣

ここからは、雑菌の繁殖を防ぐための具体的な対策をご紹介します。

難しいメンテナンスや専門知識は一切不要ですので、誰でもできる簡単な習慣を3つだけ押さえておけば、ウォーターサーバーの衛生状態は驚くほど保たれます。

「これならできそう!」と思えるはずですので、ぜひ実践してみてください。

電源は絶対に切らない

ウォーターサーバーの衛生管理で最も重要なのは、「電源を常時入れたままにしておく」ことです。

多くの方が節電のために電源を切りたくなる気持ちは分かりますが、これは絶対にNGです。

電源を切ってしまうと、サーバー内の水が常温になり、雑菌が繁殖しやすい温度帯に入ってしまいます。

さらに、多くのウォーターサーバーに搭載されている自動クリーン機能(熱水循環やUV除菌など)も停止してしまうため、内部の衛生状態が急速に悪化します。

特に1日以上電源を切った状態が続くと、タンク内で雑菌が大量に繁殖する可能性があります。

長期不在などでやむを得ず電源を切る場合でも、帰宅後は必ず水を捨てて新しいボトルに交換し、内部を洗浄することが推奨されています。

もし節電したい場合は、電源を切るのではなく、他の方法を検討しましょう。

たとえば、

  • 省エネモードを搭載したウォーターサーバーを選ぶ
  • 使用頻度の低い時間帯に自動でエコ運転に切り替わる機種を選ぶ

といった方法であれば、衛生面を損なうことなく電気代を抑えられます。

電源を切らないというのは、最も基本的でありながら、最も効果の高い雑菌対策なです。

注ぎ口と水受けは 1日10秒の拭き取りでOK

雑菌の温床になりやすい注ぎ口と水受け皿のお手入れは、驚くほど簡単で、毎日10秒、長くても20秒程度で十分です。

具体的には、清潔な布巾やキッチンペーパーにアルコールスプレーを吹きかけて、注ぎ口周辺と水受け皿を軽く拭き取るだけ。

これだけで、表面に付着した水滴や汚れを除去でき、雑菌の繁殖を大幅に抑えられます。

特に水受け皿は、水の跳ね返りやこぼれた水が溜まりやすく、放置するとぬめりやカビの原因になります。

毎日が難しければ、2~3日に1回のペースでも構いません。

ポイントは「習慣化すること」です。

朝のコーヒーを淹れるついでに、お子さんが学校に行く前に、といった具合に、日常生活の中にさりげなく組み込んでしまえば、まったく負担になりません。

また、週に1回程度は注ぎ口のキャップを取り外して水洗いし、よく乾燥させるとさらに効果的です。

特別な洗剤や道具は必要なく、食器用洗剤と流水で十分です。

このちょっとした習慣が、サーバー内部への雑菌侵入を防ぐ強力なバリアになります。

開封後は期限以内に使い切るようにする

ウォーターサーバーの水は、開封後の賞味期限が一般的に2週間~1か月程度とされています。

メーカーによって推奨期間は多少異なりますが、できれば2週間以内、長くても1か月以内には使い切ることが理想です。

これは、開封後のボトル内に空気が入り込み、空気中の雑菌が徐々に混入していくためです。

使い切れない場合は、ボトルサイズを見直すのも一つの方法です。

たとえば一人暮らしや高齢者世帯など、あまり水を使わない家庭では、12リットルボトルではなく7リットルや8リットルの小容量ボトルを選ぶことで、無理なく使い切れるようになります。

また、配送ペースを調整できるメーカーもあるので、自分の生活リズムに合わせて注文サイクルを設定しましょう。

もし期限内に飲み切れなかった水がある場合でも、捨てるのはもったいないですよね。

そんなときは、植物の水やり、掃除用の水、洗濯のつけ置き洗いなど、飲用以外の用途に活用できます。

ただし、明らかに変色していたり異臭がする場合は使用を避けてください。

「開封後◯日以内に使い切る」というルールを自分なりに決めて、カレンダーやスマホのリマインダーに登録しておくと、うっかり忘れることもなくなりますよ。

それでも不安なら?清潔さが落ちにくいサーバーを選ぶ基準

日常的なお手入れに加えて、「そもそも雑菌が繁殖しにくい構造のウォーターサーバーを選ぶ」という視点も重要です。

最近のウォーターサーバーには、衛生面を重視したさまざまな機能が搭載されています。

ここでは、清潔さを保ちやすいサーバーを選ぶための具体的な基準をご紹介します。

自動クリーン機能(UV or 熱循環)がある

自動クリーン機能とは、サーバー内部を定期的に自動で洗浄・除菌してくれる機能のことです。

主に「熱水循環方式」「UV除菌方式」の2種類があります。

熱水循環方式

熱水循環方式は、サーバー内の温水タンクから約70~90℃の熱湯を冷水タンクや配管に循環させ、熱で雑菌を殺菌する仕組みです。

多くのウォーターサーバーで採用されている一般的な方式で、1日1回や数日に1回のペースで自動的に作動します。

ユーザーが操作する必要はなく、電源さえ入っていれば勝手にメンテナンスしてくれるので非常に便利です。

UV除菌方式

UV除菌方式は、紫外線(UV-C)を照射してサーバー内部を除菌する方法です。

熱水循環では届きにくい給水口周辺の除菌にも効果があり、より広範囲の衛生管理が可能です。

最近の高機能モデルには、熱水循環とUV除菌を併用している機種もあります。

自動クリーン機能があるかどうかで、サーバー内部の清潔さは大きく変わります。

新規でウォーターサーバーを導入する際や、乗り換えを検討している方は、ぜひこの機能の有無を確認してみてください。

ワンウェイボトルか内部密閉タンク式だと空気混入が少ない

ウォーターサーバーのボトルには、大きく分けて「リターナブルボトル」「ワンウェイボトル」の2種類があります。

リターナブルボトルとワンウェイボトルの違い
  • リターナブルボトル
    回収して再利用するタイプで、水を使うたびにボトル内に外気が入り込む構造になっています。
  • ワンウェイボトル
    使い捨てタイプ
    で、水を使うと容器自体が収縮して空気の混入を最小限に抑える構造になっています。

東京都健康安全研究センターの調査でも、ワンウェイ型のサーバーはリターナブル型に比べて細菌数が低い傾向にあることが報告されています。

これは空気の混入量が少ないため、空気中の雑菌がボトル内に侵入しにくいからです。

また、最近では浄水型ウォーターサーバーのように、水道水を内部タンクで浄化して使うタイプもあります。

このタイプはボトル交換が不要で、タンクが密閉されているため外気の混入リスクがさらに低くなります。

衛生面を最優先に考えるなら、ワンウェイボトルまたは内部密閉タンク式のサーバーを選ぶのが賢明です。

JDSA加盟|定期メンテ体制がある業者を選ぶ

ウォーターサーバー業界には、JDSA(日本宅配水&サーバー協会)という業界団体があります。

この団体に加盟しているメーカーは、一定の衛生基準や品質基準を満たしていることが保証されており、安心して利用できる目安になります。

また、定期的なメンテナンス体制が整っているかどうかも重要なポイントです。

一部のメーカーでは、1~2年に1回、専門スタッフが訪問してサーバーの内部洗浄やパーツ交換を行ってくれるサービスがあります。

また、サーバー本体を定期的に新しいものに交換してくれるメーカーもあります。

こうしたメンテナンス体制があれば、ユーザー自身が内部清掃をする必要がなく、常に清潔な状態を保てます。

契約前には必ず、メンテナンス内容や頻度、費用が含まれているのか別途有料なのかを確認しましょう。

安さだけで選んでしまうと、メンテナンスが一切ないケースもあるため注意が必要です。

「業者選び」も、衛生管理の重要な一部ですよ。

まとめ

「ウォーターサーバーは雑菌だらけ」という噂には、確かに一定の根拠があります。

塩素が含まれていない水の性質や、注ぎ口が外気に触れる構造など、雑菌が繁殖しやすい要素が存在するのは事実です。

しかし、それはウォーターサーバーが危険ということではありません。

正しい使い方と簡単な習慣さえ身につければ、誰でも安全に使い続けられます。

この記事でご紹介した3つの習慣、「電源を切らない」「注ぎ口を毎日10秒拭く」「開封後期限以内に使い切る」を守るだけで、雑菌の繁殖リスクは大幅に下がります。

さらに、自動クリーン機能付きのサーバーを選んだり、ワンウェイボトルや内部密閉タンク式を選んだり、JDSA加盟業者や定期メンテナンス体制のあるメーカーを選んだりすることで、より安心して使えるようになります。

ウォーターサーバーは、正しく使えば非常に便利で衛生的な生活インフラです。

不安に思っていた方も、この記事を読んで「なるほど、こうすればいいんだ」と納得していただけたなら幸いです。

今日からさっそく、3つの習慣を実践して、安心・安全においしい水を楽しんでくださいね。