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毎月のガス代の請求書を見て「うちのガス代って高すぎる?」「平均と比べてどうなんだろう」と感じたことはありませんか。特に冬場は、夏場の2倍近い金額になることもあり、驚いた経験がある方も多いのではないでしょうか。

「世帯人数が増えるとガス代はどれくらい上がるのか」「地域によってガス代に差があるのか」といった疑問を抱えている方もいらっしゃるでしょう。

ガス代の平均は世帯人数や季節によって大きく変動し、1人暮らしで月3,000円前後、4人家族では月5,000〜6,000円が目安です。ご自身のガス代が平均より高い場合は、使い方を見直すことで月1,000〜2,000円の節約も可能になります。

この記事では、世帯人数別・地域別・季節別のガス代平均額から、ガス代が高くなる原因、今日から実践できる節約方法まで詳しく解説します。

ガス代の平均はいくら?世帯人数・地域・季節別の目安を紹介

ガス代の平均はいくら?世帯人数・地域・季節別の目安を紹介

ガス代の平均額は、世帯人数や住んでいる地域、季節によって大きく異なります。ここでは、総務省の家計調査データをもとに、具体的な平均額をご紹介します。

【世帯人数別】ガス代平均額

世帯人数が増えるほど、お風呂や料理でガスを使う機会が増えるため、ガス代も高くなる傾向があります。総務省の家計調査(2024年)によると、世帯人数別のガス代平均額は以下のとおりです。

世帯人数月額ガス代平均年間ガス代平均
1人暮らし約3,056円約36,672円
2人家族約4,497円約53,964円
3人家族約5,121円約61,452円
4人家族以上約5,015円約60,180円
出典:総務省 家計調査2024年 総世帯

1人暮らしと4人家族では、月額で約1,959円、年間で約23,508円の差があります。ただし、入浴習慣や料理の頻度によって実際の金額は大きく変動するため、あくまで目安としてご参考ください。

世帯人数が多くても、家族で続けて入浴する、ガスコンロの使い方を工夫するなどの習慣で、平均以下に抑えることも可能です。

【地域別】ガス代平均額

ガス代は地域によっても差があり、寒冷地では給湯や暖房でガスを多く使うため、温暖地より高くなる傾向があります。

総務省の家計調査(2024年)によると、地域別のガス代平均額は以下のとおりです。

地域月額ガス代平均地域月額ガス代平均
北海道約4,499円近畿約4,377円
東北約3,691円中国約3,296円
関東約4,370円四国約3,530円
北陸約3,564円九州約3,431円
東海約4,363円沖縄約3,735円
出典:総務省 家計調査2024年

九州や沖縄に比べると、北海道や関東、近畿・東海地方のほうが高めになっています。最も高い北海道(4,499円)と最も安い中国地方(3,296円)では、月額で約1,203円の差があります。

また、東北地方のガス代が意外に高くない理由として、寒冷地では暖房にガスではなく灯油を多く使用していることが挙げられます。環境省の調査(令和4年度)によると、北海道や東北では灯油の消費量が他地域と比べて圧倒的に多く、そのためガス代は相対的に抑えられています。

出典:環境省 家庭のエネルギー事情を知る(令和4年度)

寒冷地にお住まいの方は、保温対策や追い焚き回数を減らすなどの工夫が効果的です。地域の気候条件を考慮した節約方法を取り入れることで、ガス代を効果的に抑えられます。

【季節別】ガス代平均

ガス代は季節によって大きく変動し、冬場は夏場の1.5〜2倍になることも珍しくありません。総務省の家計調査(2024年)による季節別の平均額(全世帯)は以下のとおりです。

季節(四半期)月額ガス代平均
1〜3月(冬)約6,035円
4〜6月(春)約5,133円
7〜9月(夏)約3,298円
10〜12月(秋)約3,523円
出典:総務省 家計調査2024年 四半期別

冬場(1〜3月)にガス代が高くなる主な理由は、水道水の温度低下と暖房器具の使用です。実際、最も高い冬場(6,035円)と最も安い夏場(3,298円)では、約1.8倍もの差があります。

冬場のガス代が夏場の2倍程度になるのは一般的な傾向です。ただし、極端に高い場合は使い方を見直す余地があるかもしれません。

ガス代が毎月変わるのはなぜ?

ガス代が毎月変わるのはなぜ?

「先月より1,000円も高くなった」「毎月ガス代が違う」と感じたことはありませんか。ガス代が毎月変動するのには、いくつかの理由があります。

原料費調整額が毎月変動するため

ガス料金には「原料費調整額」という項目があり、これが毎月変動することでガス代が変わります。原料費調整額とは、天然ガスなどの原料価格の変動を料金に反映させる仕組みです。

国際的な原油価格や為替レートの影響を受けて、毎月数百円から時には1,000円以上変動することもあります。使用量が同じでも、この調整額によって請求額が変わるため「使い方は変えていないのにガス代が上がった」と感じることがあります。

原料費調整額は検針票や請求書に明記されているので、気になる方は確認してみましょう。ガス会社のホームページでも毎月の調整額が公開されています。

冬は給湯に使うガス量が夏の2倍になるため

季節による水温の違いも、ガス使用量に大きく影響します。夏場の水温が20〜25℃なのに対し、冬場は5〜10℃まで下がります。

例えば42℃のお風呂を沸かす場合、夏場は約17〜22℃上げればよいのに対し、冬場は32〜37℃も上げなければなりません。

そのため、冬場は水道水の温度が夏場より10〜15℃低く、お湯を沸かすのに約2倍のガスが必要になります。

都市ガスとプロパンガスで料金体系が違うため

ガスの種類によっても料金が大きく異なります。都市ガスは公共料金で価格が比較的安定している一方、プロパンガスは自由料金制のため会社によって料金に大きな差があります。

ガスの種類によっても料金が大きく異なります。都市ガスは公共料金で価格が比較的安定している一方、プロパンガスは自由料金制のため会社によって料金に大きな差があり、同じ使用量でも都市ガスの1.5〜2倍程度の料金になることが一般的です。
※プロパンガスは熱量が高いため使用量は少なくなりますが、単価が高いため結果的にガス代は高額になります。

プロパンガスの場合、同じ地域でも会社によって月額数千円の差が出ることもあります。料金比較サイトなどを活用して、適正価格かどうか確認してみましょう。

ガス代が平均より高くなる原因

ガス代が平均より高くなる原因

ご家庭のガス代が平均より高い場合、日常の使い方に原因があるかもしれません。ここでは、ガス代が高くなる主な原因を解説します。

お風呂の追い焚きやシャワーを使いすぎている

お風呂の追い焚きは、都市ガスで1回あたり約65〜75円、プロパンガスで約120〜130円のガス代がかかります。家族の入浴時間がバラバラで何度も追い焚きをしていると、月に数千円の無駄遣いになります。
※給湯器の熱効率や水温、ガス料金単価によって金額は変動します。

また、シャワーを出しっぱなしにする時間が長いと、ガス代と水道代の両方が高額になります。40℃のシャワーを1分間出しっぱなしにすると約12Lの水と、都市ガスの場合で約3.7〜5円のガス代を消費します(水温15〜20℃の場合)。体を洗っている間や髪にシャンプーをつけている間など、5分間出しっぱなしにするだけで約20〜25円の無駄遣いになります。
※冬場は水温が低いため、同じ設定温度でもガス代はさらに高くなります。円の無駄遣いになります。

家族で続けて入浴する、シャワーをこまめに止めるという2つの習慣だけで、年間数万円の節約につながることもあります。

キッチンで高火力調理や温め直しが多い

料理の際に常に強火で調理していたり、冷めた料理を何度も温め直したりしていると、ガスの無駄遣いになります。強火は中火に比べて約1.5倍のガスを消費しますが、調理時間はそれほど短縮されません。

また、鍋底から火がはみ出すような使い方をすると、熱が逃げてしまい効率が悪くなります。温め直しについても、電子レンジを活用することでガス代を節約できます。

5分間の温め直しをガスコンロで行うと約7〜10円かかりますが、電子レンジなら約2〜3円で済みます。

床暖房やガスファンヒーターを長時間使っている

ガス式の暖房器具は、長時間使用するとガス代が大幅に高くなります。一般的な住宅(床面積15〜20畳程度)で床暖房を8時間使用すると1日あたり約200〜300円、ガスファンヒーターを8時間使用すると約150〜250円のガス代がかかります(都市ガスの場合)。
※プロパンガスの場合は、1.5〜2倍程度になります。また、住宅の断熱性能や設定温度によって金額は大きく変動します。

冬場に毎日長時間使用すると、月に6,000〜9,000円のガス代増加につながります。室温が十分に上がったら暖房を弱めたり、タイマー機能を活用して無駄な使用を避けたりすることが重要です。

エアコンと併用することで、ガス代と電気代のバランスを取りながら快適な室温を保つことができます。エアコンの方が効率が良い場合もあるので、使い分けを検討しましょう。

給湯器が古くなり熱効率が悪化している

給湯器の寿命は一般的に10〜15年程度です。古い給湯器は熱効率が悪く、新しい省エネタイプと比べて15〜30%多くガスを消費します。

給湯器が古くなると、同じ量のお湯を沸かすのにより多くのガスが必要になり、ガス代が徐々に上がっていきます。また、異音がしたり、お湯の温度が安定しなかったりする場合は、給湯器の劣化が進んでいる可能性があります。買い替えには15万〜50万円程度の費用がかかりますが、5〜10年で元が取れる計算です。

給湯器が10年以上経過している場合は、エコジョーズやエコキュートなどの高効率給湯器への買い替えを検討してみましょう。自治体によっては補助金制度もあります。

ガス代を節約する方法

ガス代を節約する方法は?

ガス代を効果的に節約するには、日常の使い方を見直すことが重要です。ここでは、今日から実践できる節約方法を紹介します。

お風呂でできるガス代節約

お風呂のガス代を節約するには、追い焚き回数を減らすこと、節水シャワーヘッドの活用が効果的です。

追い焚きは4〜5℃下がった200Lのお湯を温める場合、都市ガスで1回約65〜75円プロパンガスで約120〜130円かかります。1日1回の追い焚きを続けると年間で約6,190円のガス代が発生するため、家族で続けて入浴するだけで大きな節約効果が期待できます。

お風呂でできるガス代節約
  • 家族で続けて入浴する
    追い焚きの回数を大幅に減らせます。
  • 浴槽のフタをこまめに閉める
    お湯の温度低下を防ぎ、保温効果を高めます。
  • 節水シャワーヘッドに交換する
    最大50%程度の節水効果が見込め、ガス代も削減できます。初期投資は3,000〜10,000円程度ですが、半年から1年程度で元が取れます。
  • シャワーを使わないときは止める
    出しっぱなしを防ぐことで、水道代とガス代の両方を節約できます。

これらの方法を組み合わせることで、年間数万円の節約が可能になります。特に冬場は追い焚きの回数が増えやすいため、意識的に取り組むことが大切です。

キッチンでできるガス代節約

料理の際は、強火ではなく中火で調理することでガスの無駄遣いを防げます。鍋底から火がはみ出さない程度の火加減が最も効率的で、無駄な炎をなくすことができます。また、温め直しには電子レンジを活用しましょう。5分間の温め直しをガスコンロで行うと約7〜10円かかりますが、電子レンジなら約2〜3円で済みます。

キッチンでできるガス代節約
  • 中火で調理する
    鍋底から火がはみ出さない程度の火加減にすることで、ガスの無駄遣いを防げま
  • 電子レンジを活用する
    温め直しや少量の調理は、ガスコンロよりも電子レンジの方が経済的です。
  • 落し蓋や圧力鍋を使う
    調理時間を短縮してガス代を節約できます
  • 下ごしらえは電子レンジで
    根菜類などの火が通りにくい食材は、電子レンジで下茹でしておくことで、ガスコンロの使用時間を減らせます。
  • 鍋やフライパンの底の水滴を拭く
    水滴があると余分な熱エネルギーが必要になるため、調理前に拭き取りましょう。

少量の調理なら、ガスコンロよりも電子レンジの方が経済的な場合が多いです。調理内容に応じて使い分けることで、効率的にガス代を節約できます。

暖房器具の使い方を見直す

ガス式暖房器具を使う際は、タイマー機能を活用して無駄な使用を避けることが重要です。床暖房を1日1時間短くするだけで、月に約900〜1,350円の節約が可能です。室温が十分に上がったら暖房を弱めたり、人がいない部屋では消したりするだけで、大幅な節約になります。

暖房器具の使い方を見直す
  • タイマー機能を活用する
    就寝や外出の約30分前にスイッチを切るように設定することで、運転時間を短縮できます。床暖房は一度温めるとしばらく温かさが続くため、タイマー活用が特に効果的です
  • エアコンと併用する
    エアコンで素早く室温を上げてから床暖房に切り替えるなど、使い分けを工夫することで効率的に部屋を暖められます。
  • 人がいない部屋では消す
    無人の部屋で暖房をつけっぱなしにしないよう注意しましょう。
  • 断熱対策をする
    断熱性の高いカーテンを使用したり、窓に断熱シートを貼ったりすることで、暖房効率が上がり、ガス代の節約につながります。
  • 適切な温度設定を心がける
    室温が十分に上がったら暖房を弱めることで、快適さを保ちながらガス代を抑えられます。

暖房器具は、冬場のガス代を大きく左右します。タイマー設定や断熱対策など、複数の方法を組み合わせることで、より効果的に節約できます。

ガス会社や料金プランを見直してガス代を下げる

ガス会社の乗り換えや料金プランの見直しによって、基本料金と従量料金の両方を削減できる可能性があります。特にプロパンガスをご使用の場合は、会社によって料金に大きな差があります。

同じ地域でも、会社によって基本料金で月額500〜1,000円、従量料金で1㎥あたり50〜150円の差が出ることもあります。複数のガス会社で見積もりを取り、料金比較サイトを活用することで、年間数万円の削減が期待できます。

電力会社と同じように、ガス会社も自由に選べる時代です。ご家庭のライフスタイルに合わせた料金プランを選ぶことで、使い方を変えずにガス代を抑えられます

電気とガスをセットで契約すると割引になるプランを提供している会社も多く、セット割を活用すれば大幅な節約につながることもあります。

ガス代に関するよくある質問

ガス代に関するよくある質問

ガス代について、よくいただく質問とその回答をまとめました。気になる疑問の解決にお役立てください。

冬のガス代が夏の2倍になるのは普通?

冬のガス代が夏の1.5〜2倍になるのは一般的な傾向です。水道水の温度が夏場より10〜15℃低いため、お湯を沸かすのに多くのガスが必要になります。

また、暖房器具を使用することでさらにガス代が上がります。ただし、3倍以上になる場合は使い方を見直す余地があるかもしれません。追い焚きの回数や暖房器具の使用時間を確認してみましょう。

賃貸でもガス会社を切り替えられる?

賃貸物件の場合、都市ガスなら個人でガス会社を切り替えられる可能性がありますが、プロパンガスは難しいことが多いです。

都市ガスは2017年の自由化以降、賃貸でも契約者本人が会社を選べるようになりました。ただし、プロパンガスの場合は、建物全体で契約している場合が多く、個人での切り替えはできません。まずは管理会社や大家さんに確認してみましょう。

切り替えができない場合でも、使い方を見直すことで十分な節約効果が期待できます。この記事でご紹介した節約方法を実践してみてください。

ガス代が急に高くなった時はどうすれば良い?

ガス代が急に高くなった場合は、まず検針票や請求書を確認して、使用量が増えているか、原料費調整額が上がっているかをチェックしましょう。

使用量が急増している場合は、給湯器の故障や水漏れの可能性もあります。ガスメーターを確認して、誰も使っていないのにメーターが回っている場合は、すぐにガス会社に連絡してください。使用量は変わらないのに請求額が増えている場合は、原料費調整額の変動が原因かもしれません。

不明な点がある場合は、遠慮なくガス会社に問い合わせましょう。検針や料金について詳しく説明してもらえます。

まとめ

まとめ

ガス代の平均額について、世帯人数別・地域別・季節別の目安から、高くなる原因、今日から実践できる節約方法まで詳しく解説してきました。

ガス代の平均は1人暮らしで月3,000円前後、4人家族では月5,000〜6,000円が目安であり、冬場は夏場の1.5〜2倍になることが一般的です。ご家庭のガス代が平均より高い場合は、お風呂の入り方や調理方法、暖房器具の使い方を見直すことで、月1,000〜2,000円の節約も可能です。

この記事のポイント
  • ガス代平均:1人暮らし月3,000円、4人家族月5,000〜6,000円(冬は夏の1.5〜2倍)
  • お風呂:家族で続けて入浴し追い焚きを減らすと年間約6,000円の節約
  • キッチン:中火調理と電子レンジ活用で調理コストを削減
  • 暖房:タイマー設定で1日1時間短縮すると月900〜1,350円の節約
  • ガス会社:料金プラン見直しで年間数万円の削減が可能

ご家庭の生活パターンに合わせて、無理なく続けられる節約方法を取り入れることで、快適さを保ちながらガス代を効果的に削減できます。まずは平均額と比較して、改善の余地がある部分から見直してみましょう。