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「4人家族でガス代が毎月8,000円を超えている…これって高すぎる?」

家族が増えるとガス代も上がりますが、平均と比べて自分の家が高いのか安いのか気になりますよね。

実は4人家族のガス代は、季節や地域、ガスの種類によって大きく変わります。また、お風呂やキッチンでの使い方を少し工夫するだけで、年間数万円の節約も可能です。

この記事では、4人家族のガス代の平均額から料金の仕組み、高くなる原因、今日から実践できる具体的な節約方法まで詳しく解説します。

4人家族のガス代の平均はいくら?

4人家族のガス代の平均はいくら?

まずは4人家族のガス代が実際にどれくらいかかっているのか、平均値を確認していきましょう。ご自身のガス代と比較することで、高いのか適正なのかが判断できます。

平均は月5,015円

総務省統計局の家計調査によると、4人家族のガス代の平均は月5,015円です。これは年間で約60,000円の支出になります。

世帯人数月額ガス代平均
1人暮らし約3,056円
2人家族約4,497円
3人家族約5,121円
4人家族以上約5,015円
出典:総務省 家計調査2024年 総世帯

3人家族と4人家族でガス代がほぼ同額なのは、人数が増えても一度に沸かすお風呂の量は変わらず、調理も家族分をまとめて作るため、使用量が大きく変わらないことが理由です。

ご家庭のガス代がこの平均より大幅に高い場合は、使い方やガス会社の見直しを検討する価値があります。

季節別の平均

ガス代は季節によって大きく変動し、冬場は夏場の約2倍になることも珍しくありません。これは水温の違いが最大の要因です。

季節別のガス代平均
  • 夏場(7〜9月):約3,298円
  • 冬場(1〜3月):約6,035円

出典:総務省 家計調査2024年 四半期別

夏場の水道水は20〜25℃ですが、冬場は5〜10℃まで下がります。42℃のお湯を沸かすには、夏なら約20℃、冬なら約35℃も温度を上げる必要があり、それだけ多くのガスを消費します。

冬にガス代が高くなるのは自然なことなので、過度に心配する必要はありません。ただし、節約の工夫で無駄は減らせます。

地域別の平均

ガス代は住んでいる地域によっても差があり、最も高い地域と安い地域では月1,000円以上の開きがあります

地域月額ガス代平均
北海道約4,562円
東北約4,456円
関東約5,918円
北陸約4,789円
東海約5,455円
近畿約5,312円
中国約4,678円
四国約4,534円
九州約4,323円
出典:総務省 家計調査2024年 地域別

関東や東海、近畿といった大都市圏でガス代が高い理由は、共働き世帯が多く入浴時間がバラバラになりやすいことや、ガス供給コストが料金に反映されていることが考えられます。

一方、北海道や東北では暖房に灯油を使う家庭が多いため、ガス代は比較的抑えられています。

ガス代はどうやって決まる?料金の仕組み

ガス代はどうやって決まる?料金の仕組み

ガス代を効果的に節約するには、まず料金がどのように決まっているかを理解することが大切です。ここでは、ガス料金の基本的な仕組みを解説します。

基本料金+従量料金で計算される

ガス料金は「基本料金」と「従量料金」の2つを合計した金額で、計算式は以下のようになります。

ガス料金の計算式

ガス料金 = 基本料金 + (単位料金 × ガス使用量)

  • 基本料金:毎月固定でかかる費用(使用量に応じて段階的に設定)
  • 従量料金:ガスの使用量(㎥)に応じて変わる費用

例えば都市ガスで基本料金が1,000円、単位料金が150円/㎥、月の使用量が30㎥だった場合、ガス代は1,000円+(150円×30㎥)=5,500円となります。

基本料金は使用量が多いほど高く設定されることが一般的で、節約するには従量料金の部分である使用量を減らすことが効果的です。

原料費調整額が毎月変動する

ガス料金には原料費調整額という項目があり、これが毎月の料金変動の大きな要因になっています。

日本のガスは原料のほとんどを海外から輸入しているため、原油価格の変動や為替レートの影響を受けます。原料費調整制度は、価格変動を速やかに料金に反映させる仕組みで、原料が高騰すれば調整額がプラスされ、値下がりすればマイナスされます。

使用量が同じでも、原料費調整額によって月々数百円から1,000円以上変動することがあります。検針票や請求書に記載されているので、確認してみましょう。

原料費調整額は自分でコントロールできない部分なので、使用量を減らす節約に注力する方が効果的です。

プロパンガスは都市ガスの約2倍高い

プロパンガスの料金は都市ガスの1.5〜2倍程度高く、同じ使い方をしても大きな差が生まれます。

都市ガスとプロパンガスの比較
  • 都市ガス:月平均約5,015円(4人家族)
  • プロパンガス:月平均約8,000〜10,000円(4人家族)

プロパンガスが高い理由は、配送コストがかかることと、自由料金制でガス会社が独自に価格を設定できることです。

都市ガスは地下のガス管を通じて供給されるため配送コストがかからず、料金設定も比較的統一されています。

プロパンガスを使っている家庭では、ガス会社の見直しで大幅な節約が期待できるでしょう。

4人家族のガス代が高くなる原因

4人家族のガス代が高くなる原因

平均より明らかにガス代が高い場合は、日常の使い方に原因があるかもしれません。ここでは、ガス代が高くなる原因を確認していきましょう。

お風呂の追い焚きを頻繁に使っている

家族の入浴時間がバラバラで追い焚き機能を頻繁に使うと、ガス代は大幅に増加します。

お湯が冷めてから追い焚きをすると、200Lの浴槽で約4〜5℃温度を上げるのに都市ガスで約65〜75円、プロパンガスなら約120〜130円かかります。毎日2回追い焚きをすると、月に約3,900〜7,800円、年間では約47,000〜94,000円の無駄遣いになります。

子どもの塾や習い事、親の帰宅時間のズレなどで入浴間隔が2〜3時間あくと、冬場は特にお湯が冷めやすく追い焚きが必要になります。

キッチンで強火や長時間の調理が多い

ガスコンロで強火を多用したり、長時間煮込み料理をしたりするとガス使用量が増えます

鍋底からはみ出るほどの強火は熱が無駄になるため、中火での調理の方が効率的です。また、煮込み料理や揚げ物は調理時間が長くなるため、その分ガス代がかかります。4人家族で毎日30分以上の煮込み料理をすると、月に約1,000〜1,500円のガス代増加につながります。

自炊が増えたタイミングでガス代が上がった場合は、調理方法を見直すことで節約できる可能性があります。

ガスを使う暖房器具を常時使用している

冬場にガスファンヒーターや床暖房を長時間使うと、ガス代が跳ね上がります

暖房器具月額ガス代(1日8時間使用)
ガスファンヒーター(都市ガス)約2,880〜4,700円
ガスファンヒーター(プロパンガス)約7,300〜9,800円
床暖房8畳(都市ガス)約2,800〜3,300円

プロパンガスの場合はさらに1.5〜2倍程度高くなります。暖房器具を使い始めた時期とガス代が急増した時期が一致している場合、これが主な原因と考えられます。

タイマー機能を活用したり、エアコンと併用したりすることで使用時間を減らせます。

ガス料金の値上げ

使用量が変わっていないのにガス代が高くなった場合、ガス会社による料金改定が原因の可能性があります

先述の原料費調整額の変動に加え、プロパンガスの場合はガス会社が独自に基本料金や従量単価を値上げすることがあります。特にプロパンガスは自由料金制のため、知らない間に単価が上がっていることも珍しくありません。

検針票で使用量(㎥)が同じなのに請求額が増えている場合は、単価が上がっている証拠です。ガス会社から値上げの通知が来ていないか確認し、大幅な値上げの場合は他社への切り替えを検討しましょう。

プロパンガスの料金は会社によって大きく異なるため、相見積もりを取ることで年間数万円の節約につながることもあります。

お風呂でできるガス代の節約術

お風呂でできるガス代の節約術

家庭のガス使用量の約6〜7割は、お風呂が占めています。ここを重点的に見直すことで、大きな節約効果が期待できます。

家族で間隔をあけずに入浴する(年間6,190円削減)

家族が続けて入浴することで追い焚き回数を減らせば、年間約6,190円の節約になります。

資源エネルギー庁のデータによると、2時間放置して4.5℃低下した浴槽のお湯を追い焚きすると、1回あたり約17円のコストがかかります。毎日1回の追い焚きを減らすだけで、年間で大きな節約につながります。

出典:無理のない省エネ節約 | 資源エネルギー庁

シャワーの時間を1分短縮する

シャワーを出しっぱなしにする時間を1分短縮すると、4人家族で年間約4,000〜5,000円の節約になります。

40℃のシャワーを1分間出すと約12Lの水と、都市ガスで約4〜5円のガス代がかかります(冬場の水温で計算)。家族4人が毎日5分ずつ短縮すれば、月に約800〜1,000円、年間では約10,000〜12,000円の節約効果があります。

シャンプー中や体を洗っている間はシャワーを止める、節水シャワーヘッドに交換するなどの工夫で、無理なく使用時間を減らせます。節水シャワーヘッドは3,000〜10,000円程度の初期投資で、半年から1年で元が取れます。

浴槽に蓋をして保温する

浴槽にフタをすることで、お湯の温度低下を防ぎ追い焚き回数を減らせます

フタをしないと1時間で約2〜3℃、2時間で約4〜5℃も温度が下がります。フタをするだけでこの半分程度に抑えられ、追い焚きの頻度を大幅に減らせます。入浴していない時間は必ずフタをする習慣をつけましょう。

また、保温アルミシートを浮かべることで、さらに保温効果が高まります。100円ショップでも購入できるので手軽に試せるでしょう。

設定温度を1〜2℃下げる

給湯温度を1〜2℃下げるだけで、年間数千円の節約になります。

42℃設定を40℃に下げると、水温との差が2℃減るため、沸かすのに必要なガス量も減ります。体感温度の違いは意外と小さく、慣れればほとんど気になりません。特に夏場は38〜40℃でも十分快適です。

シャワーの設定温度も同様で、冬場は42℃、夏場は38〜40℃程度に設定することで、ガス代を抑えられます。小さな工夫ですが、毎日のことなので積み重ねると大きな差になります。

温度を下げすぎると風邪をひく原因になるので、体調と相談しながら無理のない範囲で調整しましょう。

キッチンでできるガス代の節約術

キッチンでできるガス代の節約術

キッチンでのガス使用量は全体の2〜3割程度ですが、毎日の調理での小さな工夫が積み重なれば大きな節約につながります。

強火を中火に変える(年間390円削減)

調理の際に強火から中火に変えることで、無駄なガスの消費を抑えられます

資源エネルギー庁によると、水1L(20℃程度)を沸騰させる時に強火から中火にすると、年間で約390円の節約になるとされています。鍋底から火がはみ出している状態は熱が無駄になっているサインで、中火の方が効率的です。

出典:資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」

炒め物など強火が必要な料理以外は、中火で十分調理できます。煮物や汁物は特に中火でじっくり火を通す方が美味しく仕上がるため、味の面でもメリットがあります。

余熱調理や電子レンジを活用する

電子レンジや余熱調理を活用することで、ガスコンロの使用時間を大幅に減らせます

ガス代を抑える調理方法
  • 温め直しは電子レンジで
    ガスコンロの約3分の1のコストで済みます
  • パスタは余熱調理
    沸騰後1〜2分で火を止め、フタをして放置すれば茹で上がります
  • 根菜は電子レンジで下茹で
    火が通りにくい野菜は先にレンジで加熱すると時短になります

特に温め直しは、電子レンジの方が圧倒的に効率的です。鍋で温め直すと数分かかるところを、電子レンジなら1〜2分で済み、ガス代も電気代の方が安くなります。

鍋底の水滴を拭き取ってから火にかける

鍋底に付いた水滴を拭き取ってから火にかけることで、無駄なガスの消費を防げます

鍋底に水が付いていると、その水を蒸発させるために余分なガスが必要になります。また、水滴が多いと火が消えてしまうこともあり危険です。洗った鍋を使う時は、必ず布巾で鍋底を拭いてから火にかける習慣をつけましょう。

小さなことですが、毎日の調理で実践すれば月に数百円の節約になります。フライパンや鍋の底をきれいに保つことで、熱効率も良くなり調理時間の短縮にもつながります。

圧力鍋や保温調理鍋を活用すると、さらに大幅な時短と節約が実現できます。初期投資は、かかりますが長期的にはお得です。

ガス会社を乗り換えるのもおすすめ

ガスの使い方を工夫しても限界がある場合、ガス会社自体を見直すことで大幅な節約が可能です。

2017年の都市ガス自由化により、都市ガスは自由に会社を選べるようになりました。プロパンガスはもともと自由料金制のため、いつでも切り替え可能です。特にプロパンガスは会社による料金差が大きく、同じ地域でも月に2,000〜3,000円の差が出ることもあります。

ガス会社乗り換えのメリット
  • 使い方を変えなくても料金が下がる
  • 電気とセットで割引になるプランがある
  • ガスの品質は変わらない
  • 切り替え費用は基本的に無料

電気とガスをセットで契約すると、セット割引が適用されて光熱費全体を抑えられます。料金シミュレーションで具体的な節約額を確認してみましょう。

4人家族のガス代に関するよくある質問

4人家族のガス代に関するよくある質問

ガス代について多くの方が疑問に思うポイントをまとめました。ここでは代表的な3つの質問に答えていきます。

ガス代が月1万円超えは高すぎる?

4人家族でガス代が月1万円を超える場合、平均の約2倍なので見直しが必要です。

ただし、プロパンガスを使っていて冬場に床暖房やガスファンヒーターを長時間使用している場合は、1万円を超えることも珍しくありません。まずは検針票で使用量(㎥)を確認し、使用量自体が多いのか、それとも単価が高いのかを判断しましょう。

都市ガスとプロパンガスの見分け方は?

家の外にガスボンベがあればプロパンガス、なければ都市ガスと判断できます。

見分けるポイント
  • プロパンガス:家の外壁に銀色のボンベが設置されている
  • 都市ガス:ボンベがなく、地中のガス管から供給されている

また、検針票やガスメーターに「LPガス」や「LPG」と書いてあればプロパンガス、「都市ガス」や「13A」と書いてあれば都市ガスです。ガスコンロのラベルにも記載があるので、確認してみましょう。

賃貸でもガス会社を変更できる?

賃貸物件の場合、都市ガスは個人で切り替え可能ですが、プロパンガスは建物全体の契約のため難しいケースが多いです。

都市ガスは各戸が個別に契約しているため、賃貸でも自由に会社を選べます。一方、プロパンガスは建物全体で一つのガス会社と契約していることがほとんどで、個人での切り替えはできません。

ただし、大家さんや管理会社に相談することで、建物全体でのガス会社切り替えが実現することもあります。特にガス代が極端に高い場合は、他の入居者と一緒に要望を出してみても良いかもしれません。

賃貸物件を選ぶ際は、都市ガスかプロパンガスかを事前に確認することで、入居後の光熱費を抑えられます。

まとめ

4人家族のガス代は平均月5,015円ですが、季節や地域、ガスの種類によって大きく変動します。お風呂やキッチンでの使い方を工夫することで、年間数万円の節約が可能です。

この記事のポイント
  • 4人家族のガス代平均は月5,015円、冬場は夏場の約2倍になる
  • 追い焚きを1日1回減らすと年間約6,190円の節約
  • シャワー時間短縮や節水シャワーヘッドで年間約4,000〜5,000円削減
  • プロパンガスは都市ガスの1.5〜2倍高い
  • ガス会社の乗り換えで年間数万円の節約が可能

特に追い焚き回数を減らすことと、ガス会社を見直すことが最も効果的な節約方法です。使い方の工夫とガス会社の選択を組み合わせることで、無理なくガス代を下げることができるでしょう。

まずはご家庭のガス代が平均と比べてどうなのか確認し、高い場合は原因を特定して対策を実践してみてください。