ダイソンホットアンドクールの購入を検討する際「電気代がどのくらいかかるのか」という疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
「エアコンと比べて高いのか」「毎月どのくらいの負担になるのか」といった不安を抱えている方も少なくありません。
ダイソンホットアンドクールの温風モードは電気代がやや高めですが、使い方次第で節約できます。また、涼風モードは非常に経済的で、1台3役の多機能性が大きな魅力です。
この記事では、ダイソンホットアンドクールの電気代、エアコンや他の暖房器具との比較、効果的な節約方法まで詳しく紹介します。
目次
ダイソンホットアンドクールとは？
ダイソン ホットアンドクールは、1台3役（涼風・温風・空気清浄）で年中使える多機能家電です。
羽根のないスタイリッシュなデザインと高い安全性が特徴で、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して使用できます。
涼風モード（扇風機機能）
涼風モードは、ダイソン独自のAir Multiplier™テクノロジーを活用した扇風機機能です。従来の扇風機と異なり、羽根を使わずにパワフルな風を生み出します。周囲の空気を取り込んで増幅させることで、ムラのない均一な風を室内全体に送り出せるのが特徴です。
静音性にも優れており、寝室やリビングなど静かな環境が求められる場所でも快適に使用できます。夏場はもちろん、エアコンと併用してサーキュレーターとして空気を循環させる使い方も効果的です。
温風モード（ヒーター機能）
温風モードでは、セラミックプレートを使用して空気を加熱し、ダイソン独自のファンを通して室内に送り出します。1度単位での細かな温度設定が可能で、設定した温度に達すると自動的に運転を調整する機能が搭載されています。
過熱防止機能も備えており、本体が過度に熱を持った場合には自動でオフになるため、長時間の使用でも安全です。ただし、広い部屋全体を暖めるというよりも、デスク周りや足元など限られた空間をスポット的に暖めるのに適しています。
空気清浄機能
ダイソン ホットアンドクールは、高性能な空気清浄機能としても利用できるのが大きな特徴です。PM2.5やPM10などの微細な粒子、花粉、ウイルス、ペットのフケ、タバコの煙などを99.97%除去する高性能フィルターを搭載しています。
涼風や温風を送りながら同時に空気をきれいにできるため、扇風機・ヒーター・空気清浄機をそれぞれ別で購入する必要がありません。特にアレルギーをお持ちの方やペットを飼っているご家庭では、年間を通して活躍する心強い存在となるでしょう。
【モード別】ダイソンホットアンドクールの電気代
ここでは、最新モデル「Dyson Purifier Hot+Cool Gen1（HP10）」を基準に、涼風モードと温風モードそれぞれの電気代を解説します。使用時間や頻度によって月々の電気代がどのくらいになるのか、しっかりと把握しておきましょう。※電力料金単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める31円/kWhで計算しています。
電気代（円）= 消費電力（kW）× 使用時間（h）× 電力料金単価（円/kWh）
- 消費電力：家電製品の仕様に記載されているW（ワット）数を1,000で割るとkW（キロワット）になります
- 使用時間：実際に家電を稼働させた時間
- 電力料金単価：ご契約の電力会社のプランによって異なりますが、目安は31円/kWh前後です
涼風モードの電気代（1時間・1日・1ヶ月）
涼風モードの消費電力は、最大で40〜50W程度です。この消費電力を基に、1時間・1日・1ヶ月あたりの電気代を計算してみましょう。
| 使用時間 | 電気代（最大50W使用時） |
|---|---|
| 1時間 | 約1.55円 |
| 1日（8時間使用） | 約12.4円 |
| 1ヶ月（8時間×30日） | 約372円 |
※参考：Dyson Purifier Hot+Cool™ Gen1 ホット+クール 空気清浄機 | ダイソン公式
涼風モードは非常に経済的で、1日8時間使用しても月々約370円程度に抑えられます。一般的な扇風機とほぼ同等の電気代で、空気清浄機能も同時に使用できる点を考えると、コストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。
温風モードの電気代（1時間・1日・1ヶ月）
温風モードの消費電力は、最大で1,200〜1,400Wと涼風モードと比べて大幅に高くなります。ここでは1,400Wで計算してみます。
| 使用時間 | 電気代（最大1,400W使用時） |
|---|---|
| 1時間 | 約43.4円 |
| 1日（8時間使用） | 約347円 |
| 1ヶ月（8時間×30日） | 約10,416円 |
※参考：Dyson Purifier Hot+Cool™ Gen1 ホット+クール 空気清浄機 | ダイソン公式
温風モードを1日8時間、毎日使用すると月々約10,000円を超える計算になります。ただし、実際には設定温度に達すると自動的に運転を停止または弱めるため、常に最大消費電力で稼働し続けるわけではありません。使用環境や設定温度によって実際の電気代は変動します。
ダイソンとエアコンの電気代を比較
部屋全体を効率よく冷暖房できるエアコンと、スポット的に使用するダイソンホットアンドクールでは、どちらが電気代を抑えられるのでしょうか。暖房機能と涼風（冷房）機能を、それぞれで比較してみましょう。
ここでは、10畳用のエアコン（消費電力：暖房時690W、冷房時515W）を例に計算します。
暖房としての電気代比較
冬場の暖房として使用した場合の電気代を比較してみましょう。
| 項目 | ダイソン（温風モード） | エアコン（10畳用） |
|---|---|---|
| 1時間あたり | 約43.4円 | 約21.4円 |
| 1日（8時間） | 約347円 | 約171円 |
| 1ヶ月（8時間×30日） | 約10,416円 | 約5,130円 |
暖房として使用する場合、エアコンの方が月々約5,300円も安く済む計算になります。エアコンは部屋全体を効率よく暖められる上に、電気代も抑えられるため、広い部屋や長時間の暖房にはエアコンの方が経済的です。
ダイソンホットアンドクールは、エアコンで部屋全体を暖めた後に、足元やデスク周りなどピンポイントで暖めたい場所に使用する補助的な使い方が適しています。
冷房（涼風）としての電気代比較
夏場の冷房（涼風）として使用した場合の電気代を比較してみましょう。
| 項目 | ダイソン（涼風モード） | エアコン（10畳用・冷房） |
|---|---|---|
| 1時間あたり | 約1.55円 | 約16円 |
| 1日（8時間） | 約12.4円 | 約128円 |
| 1ヶ月（8時間×30日） | 約372円 | 約3,840円 |
涼風モードで比較すると、ダイソンの方が月々約3,500円も安くなります。ただし、ダイソンの涼風モードは扇風機と同様の機能で、室温を下げる冷房効果はありません。エアコンは室内全体の温度を下げられるため、単純に電気代だけで比較することはできません。
暖房として使用する場合、エアコンの方が電気代が安く、効率も良いという結果になりました。ダイソンホットアンドクールは、デザイン性や多機能性に優れていますが、電気代の面ではエアコンに及びません。
ダイソンホットアンドクールは、エアコンの補助として使用したり、エアコンの設置が難しい場所で使用したりするのがおすすめです。
ダイソンと他の暖房器具の電気代を徹底比較
セラミックファンヒーター、オイルヒーター、電気ストーブ、こたつなど、冬場によく使われる暖房器具とダイソン ホットアンドクールの電気代を一覧で比較します。ここでは、1日8時間、月30日使用した場合の電気代を比較しています。
| 暖房器具 | 1時間あたり | 1ヶ月（8時間×30日） |
|---|---|---|
| ダイソン（温風） | 約43.4円 | 約10,416円 |
| エアコン（10畳用） | 約21.4円 | 約5,130円 |
| セラミックファンヒーター | 約37.2円 | 約8,928円 |
| オイルヒーター（中） | 約27.9円 | 約6,696円 |
| 電気ストーブ（強） | 約24.8円 | 約5,952円 |
| こたつ | 約5.0円 | 約1,200円 |
セラミックファンヒーターとの比較
セラミックファンヒーターは、セラミックを加熱して温風を送り出す暖房器具です。消費電力は1,200W程度のものが一般的で、ダイソンホットアンドクールとほぼ同等です。
| 項目 | セラミックファンヒーター | ダイソン（温風モード） |
|---|---|---|
| 1時間あたり | 約37.2円 | 約43.4円 |
| 1ヶ月（8時間×30日） | 約8,928円 | 約10,416円 |
電気代はほぼ同等ですが、ダイソンには空気清浄機能があるため、その分の付加価値があります。
オイルヒーターとの比較
オイルヒーターは、内部のオイルを加熱して放熱するタイプの暖房器具です。消費電力は500〜1,500Wと幅があり、中モード（900W程度）で使用することが多いです。
| 項目 | オイルヒーター（中モード） | ダイソン（温風モード） |
|---|---|---|
| 1時間あたり | 約27.9円 | 約43.4円 |
| 1ヶ月（8時間×30日） | 約6,696円 | 約10,416円 |
オイルヒーターの方が電気代は安く抑えられます。ただし暖まるまでに時間がかかるため、速暖性を求める場合はダイソンの方が適しています。
電気ストーブ・こたつとの比較
電気ストーブやこたつは、消費電力が比較的低く、電気代を抑えやすい暖房器具です。
| 項目 | 電気ストーブ（強モード） | こたつ | ダイソン（温風モード） |
|---|---|---|---|
| 1時間あたり | 約24.8円 | 約5.0円 | 約43.4円 |
| 1ヶ月（8時間×30日） | 約5,952円 | 約1,200円 | 約10,416円 |
特にこたつは月々1,200円程度と非常に経済的です。局所的に暖めるという点では共通していますが、電気代の面ではこたつや電気ストーブの方が優れています。
ダイソンホットアンドクールの電気代を節約する5つのコツ
ダイソンホットアンドクールの電気代は、使い方次第で大きく抑えることができます。ここでは、電気代を節約しながら快適に使用するための5つの実践的なコツを紹介します。
限られた空間での使用を心がける
ダイソンホットアンドクールは、広い部屋全体を暖めるのではなく、デスク周りや足元などのスポット暖房に適しています。リビング全体を暖めようとすると設定温度に達するまでに時間がかかり、その分電気代がかさんでしまいます。
個室や狭い空間で使用する、または必要な部分だけにピンポイントで温風を当てるという使い方をすることで、効率よく暖まり、電気代も抑えられます。広い部屋で使用する場合は、エアコンなど他の暖房器具との併用がおすすめです。
- デスク周り（在宅ワーク時）
- 足元や膝掛けの補助として
- 脱衣所やトイレなど狭い空間
- 寝室での就寝前の暖房
エアコンやサーキュレーターと併用する
エアコンで部屋全体を暖めつつ、ダイソンホットアンドクールを補助的に使用する方法が効果的です。エアコンの設定温度を1〜2度下げても、ダイソンで足元や特定のエリアを暖めることで、快適さを保ちながら電気代を節約できます。
自動モードを活用する
ダイソンホットアンドクールには、室内の温度や空気の状態に応じて自動で運転を調整する自動モードが搭載されています。設定温度に達すると自動的に運転を停止または弱めるため、無駄なエネルギー消費を抑えられます。
手動で強モードを使い続けるよりも、自動モードに任せることで、快適さを保ちながら電気代を節約できます。特に長時間使用する場合には、自動モードの活用がおすすめです。
断熱対策をする
せっかく暖めた空気が外に逃げてしまうと、ダイソンが常にフルパワーで稼働し続けることになり、電気代が高くなってしまいます。窓に厚手のカーテンや断熱シートを貼る、ドア下のすきまテープを使用するなどの断熱対策を行うことで、暖房効率が大幅に改善されます。
また、加湿器を併用して湿度を上げることで体感温度が上がり、ダイソンの設定温度を低めに抑えても快適に過ごせるようになります。
- 窓に断熱シートや厚手のカーテンを使用する
- ドア下のすきま風をテープで塞ぐ
- 加湿器で湿度40〜60%を保つ
- カーペットやラグで床からの冷気を遮断する
電力プランを見直す
電気代の節約を本気で考えるなら、電力会社や料金プランの見直しも効果的です。同じ消費電力でも、契約している電力プランによって電気代は変わってきます。
ご家庭の電気使用量やライフスタイルに合った最適なプランに切り替えることで、ダイソンホットアンドクールの電気代だけでなく、家全体の光熱費を削減できる可能性があります。
Looopでんきは解約金0円で電気料金は30分ごとに変化するため、電気料金が安い時間帯に家電を使うなど、ご家庭の中で電気を使う時間帯をずらすことで、節電を頑張らずに電気代を抑えることができます。
- ガスとのセット割を利用したい人
- 時間帯にあわせて細かく節約したい人
- 基本料金0円で使いたい人
| 電気料金単価 | 基本料金 | 料金タイプ |
|---|---|---|
|
約18円 ※30分ごとに変動 |
0円 | 市場連動型 ※JEPXスポット市場価格に連動 |
| ガスとのセット割 | 契約期間の縛り | 解約金・違約金 |
|
Looopガス ※東京都のみ |
なし | なし |
※2025年11月時点の情報
Looopでんきの詳細を見るダイソンホットアンドクールの電気代に関するよくある質問
Q
ダイソンは暖房の代わりになる？
A
ダイソンホットアンドクールは、狭い部屋や個室であれば暖房の代わりとして使用できます。ただし、広いリビングなど大きな空間を主暖房として暖めるのには向いていません。
エアコンの補助として、または限られた空間のスポット暖房として使用するのが最適です。
Q
電気代が高いのはなぜ？
A
温風モードの消費電力が最大1,400Wと高いためです。設定温度に達するまでフルパワーで稼働するため、広い部屋や室温が低い状態から使用すると、長時間フルパワー運転が続き電気代が高くなります。
狭い空間で使用する、設定温度を控えめにする、電力会社の乗り換えを検討するなどの工夫で電気代を抑えられます。
Q
古いモデルと最新モデルで電気代は違う？
A
基本的な消費電力は大きく変わりませんが、最新モデルの方が自動運転機能や省エネ設計が改善されています。最新のHP10やHP12などは、温度センサーの精度が向上しており、無駄な運転を減らせるため、実際の電気代はやや抑えられる可能性があります。
Q
つけっぱなしの方が電気代は安い？
A
ダイソンホットアンドクールの場合、短時間（30分程度）の外出であればつけっぱなしの方が節約になる可能性があります。
ただし、1時間以上の外出や、外気温と設定温度の差が大きい場合は、こまめに消す方が電気代を抑えられます。状況に応じて使い分けることが大切です。
まとめ
ダイソンホットアンドクールの電気代について、モード別の具体的な数値やエアコン・他の暖房器具との比較、節約方法まで詳しく解説してきました。
温風モードの電気代は月々約10,000円と他の暖房器具と比べてやや高めですが、涼風モードは月々約370円と非常に経済的です。電気代だけを見るとエアコンの方が安いですが、ダイソンには1台3役の多機能性、羽根のない安全設計、高性能な空気清浄機能など、エアコンにはない魅力があります。
重要なポイントをまとめると以下の通りです。
- 涼風モードは月約370円、温風モードは月約10,400円（1日8時間使用）
- 暖房としてはエアコンの方が電気代は安い（月約6,500円の差）
- スポット暖房や補助的な使い方に適している
- エアコンとの併用、自動モード活用、断熱対策で電気代を削減できる
- 1台3役の多機能性と安全性が大きな魅力
電気代の節約をさらに進めたい方は、電力会社や料金プランの見直しも検討してみましょう。ダイソンホットアンドクールの電気代だけでなく、家全体の光熱費を削減して、より快適で経済的な生活を実現しましょう。
