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東京ガスの電気は、利用者100人への調査で総合満足度76.0%と高い評価を得ています。ただし電気代が「安くなった」と答えた人は38.0%にとどまり、満足を支えているのは料金の安さではありません。

評価が分かれるのは、ガスの契約状況です。東京ガスの都市ガスとセットで契約している人の総合満足度は84%、電気だけを契約している人は60%と、24ポイントの差がありました。

「やばい」「高すぎる」と言われる理由は何なのか、東京電力と比べてどのくらい安くなるのか、一人暮らしでも契約する意味はあるのか。東京ガスの電気利用者100人への調査と公式情報をもとに整理します。

東京ガスの都市ガスと電気の請求を一本化すると光熱費をまとめて把握しやすくなり、東京ガスの電気は最安より管理の楽さを重視する人に向いている。
あなたの状況東京ガスの電気を選ぶか根拠
満足度84%東京ガスの都市ガスを使っている有力な候補になるセット契約者の総合満足度は84%。ガス会社を変えずに請求をまとめられる
満足度60%都市ガスは他社を使っている急いで決めなくてよい電気のみ契約者の総合満足度は60%。セット割が使えず強みが半減する
安くなったは38%電気代の安さを最優先したい他社のほうが下がる主要4社と比べると月額はもっとも高い水準
上限なし料金の変動リスクを避けたい条件を確認してから決める燃料費調整額に上限がなく、燃料価格の高騰局面では割高になりうる
出典:スミカノモリ編集部調べ(n=100・2026年7月調査)。料金は2026年7月時点の試算。

目次

東京ガスの電気の評判は満足度76%|高評価はガス利用者に集中

東京ガスの電気の評判は、ガスをどこと契約しているかで大きく変わります。ガスとセットで契約している人の総合満足度は84%、電気だけの人は60%。一方で電気代が安くなったと答えた人は全体の38.0%にとどまり、満足を支えているのは料金以外の要素です。

東京ガスの電気はセット契約者の84%が満足|電気のみは60%

東京ガスの電気の満足度は、ガスとセットで契約しているかどうかで24ポイント開きます。回答者100人を契約形態で分けると、次の結果になりました。

契約形態総合満足度電気代が安くなった
ガスと電気をセットで契約(67人)84%59%
電気のみ契約(25人)60%41%
出典:スミカノモリ編集部調べ(n=100)。満足度は「とても満足」「やや満足」の合計。電気代の変化は「わからない」と答えた人を除いた集計。

差がつく理由は、東京ガスの電気の強みがセット契約を前提にしているからです。ガス・電気セット割による0.5%割引も、請求の一本化も、都市ガスを東京ガスで契約していなければ受けられません

実際、回答者の67%がガスと電気をセットで契約していました。すでに東京ガスの都市ガスを使っている家庭なら、ガス会社を変えずに電気を追加するだけで両方の恩恵を受けられます。

東京ガスの電気で安くなったのは38%|東京電力からの乗り換えなら65%

東京ガスの電気に切り替えて「安くなった」と答えた人は、100人中38人でした。「ほとんど変わらない」の34人とほぼ拮抗しています。

電気代の変化回答数割合
月1,000円以上安くなった7人7.0%
月500〜1,000円安くなった19人19.0%
月500円未満安くなった12人12.0%
ほとんど変わらない34人34.0%
高くなった1人1.0%
わからない27人27.0%
出典:スミカノモリ編集部調べ(n=100)

ただし、この38.0%には切り替え前の料金と比べられない人が含まれています。回答者のうち30人は引っ越しや新規契約で東京ガスを選んでおり、比較対象そのものを持っていません。

そこで、切り替え前が東京電力だった50人に絞って集計し直すと、印象が変わります。「安くなった」は65.1%まで上がり、「高くなった」と答えた人は0人でした

電気代の変化回答数割合
月1,000円以上安くなった5人11.6%
月500〜1,000円安くなった15人34.9%
月500円未満安くなった8人18.6%
ほとんど変わらない15人34.9%
高くなった0人0.0%
出典:スミカノモリ編集部調べ。切り替え前が東京電力だった50人のうち、「わからない」7人を除いた43人で集計。

東京電力から乗り換えた層に限れば、下がるか変わらないかのどちらかで、損をした人はいませんでした。ただし下げ幅は控えめで、月500円未満または変化なしが半数を超えています。

東京ガスの電気をすすめたい人は64%|「とても不満」は100人中0人

東京ガスの電気の総合満足度は76.0%で、「とても不満」と答えた人は1人もいませんでした。不満層は「やや不満」の4人だけです。

総合満足度回答数割合
とても満足19人19.0%
やや満足57人57.0%
どちらともいえない20人20.0%
やや不満4人4.0%
とても不満0人0.0%
出典:スミカノモリ編集部調べ(n=100)

他人にすすめたいかを聞いた設問でも、「積極的にすすめたい」16人と「どちらかといえばすすめたい」48人を合わせて64%が肯定的でした。強い不満は出にくい一方、強く推す人も16%にとどまるという分布です。

東京ガスの電気の良い評判・口コミ5つ|管理の楽さが最多

東京ガスの電気で評価されているのは、金額そのものより使い勝手です。自由回答を分類すると、請求の一本化・手続きの簡単さ・大手ならではの安心感・使用量の確認しやすさ・支払い方法の選択肢の5点に集約されました。

東京ガスの電気は請求をまとめられる|契約理由の1位はセット割で54%

東京ガスの電気を選んだ理由でもっとも多かったのは「ガスとセットで割引になるから」で、100人中54人が挙げました。自由回答でも、割引額そのものよりガスと電気の請求が1つにまとまる点を評価する声が目立ちます。

ガスと電気の請求や管理をmyTOKYOGASで一括して確認出来るため、家計管理が非常に楽になりました。

40代・東京都
2人暮らし/賃貸

これまで別々だった電気代とガス代の請求日や引き落としが1つにまとまるため、月々の光熱費が一目で把握できるようになります。

20代・東京都
2人暮らし/賃貸

セット割の割引率は電気料金の0.5%です。基本料金と電力量料金の合計に対してかかるため、電気代が1万円の家庭なら月およそ50円。金額のインパクトは小さく、評価されているのは支払いが1つになるという運用面のメリットだとわかります。

出典:東京ガス「ガス・電気セット割」

東京ガスの電気の申し込みは81%がスムーズ|工事も立ち会いも原則不要

東京ガスの電気の申し込み・切り替え手続きは、「とてもスムーズだった」50人と「ややスムーズ」31人を合わせて81%が肯定的でした。「手間だった」と答えた人は100人中2人です。

手続きのしやすさ回答数割合
とてもスムーズだった50人50.0%
ややスムーズ31人31.0%
どちらともいえない17人17.0%
やや手間だった1人1.0%
とても手間だった1人1.0%
出典:スミカノモリ編集部調べ(n=100)

手続きがスムーズ、アプリで金額が確認できる、支払い方法も複数あり選べる

20代・東京都
2人暮らし/賃貸

手間が少ない理由は、電力会社の切り替えに工事や立ち会いが原則いらないためです。現在契約中の電力会社への解約手続きも東京ガス側が行うため、自分で連絡する必要は基本的にありません。

スマートメーターが未設置の場合のみ交換工事が行われますが、費用は原則かからず、多くの場合は停電なしで完了します。すでにスマートメーターがある住宅なら、工事自体が発生しません。

出典:東京ガス「他社で契約中の電気からの切替え」

東京ガスの電気のサポート満足度は70%|大手の安心感は契約理由の2位

東京ガスの電気の顧客対応・カスタマーサポートについては、「とても満足」21人と「やや満足」49人を合わせて70%が満足と回答しました。契約理由でも「大手・東京ガスという安心感」が41人で2位に入っています。

電話口での口調がかなり丁寧で誠実さを感じた。一人暮らしを始める際に不安が払拭された。

30代・東京都
2人暮らし/賃貸

地震や停電などで一時的にガスが使えなかった時にすぐにサポートに入ってくれるところは、大手ならではの安心感があります。

30代・神奈川県
4人以上/持ち家

この安心感には裏づけがあります。東京ガスの小売お客さま件数は、都市ガスが886.1万件で国内No.1、電気が433.7万件で新電力No.1(いずれも2026年3月末時点)。自社でLNGを調達し、天然ガス火力発電所を運営して電力を供給しています。

なお、電気はどの会社と契約しても共通の送配電網を通じて届きます。関東エリアは東京電力パワーグリッドが管理しているため、東京ガスに切り替えても電気の品質や停電のリスクは変わりません。

出典:東京ガス「はやわかり東京ガス」(都市ガス886.1万件はガス事業便覧2025年版の年間需要量、電気433.7万件は資源エネルギー庁 電力調査統計の電力需要実績にもとづく。いずれも2026年3月末時点)

myTOKYOGASは42%が使いやすいと回答|時間帯別の使用量まで見られる

会員向けのWebサービス「myTOKYOGAS」の使いやすさは、「使いやすい」42%・「ふつう」40%で、「使いにくい」は5%にとどまりました。使用量をグラフで確認できる点を評価する声が集まっています。

Webのマイページが使いやすい。特に時間帯での電気使用量が確認できるから、どの家電製品の消費電力が大きいか確認でき節電がしやすい。

30代・山梨県
3人暮らし/賃貸

アプリで使用量をグラフで確認できるため、無駄な電気を使わないよう意識するようになりました。

40代・東京都
2人暮らし/賃貸

myTOKYOGASは無料で、パソコンからもスマートフォンからも利用できます。ガスと電気の使用量・請求額に加え、パッチョポイントの残高やキャンペーン情報も同じ画面で確認できます。

一方で「使ったことがない」と答えた人も13%いました。2024年10月末に紙の検針票の投函が終了しているため、Webを使わない場合は請求額の確認手段が限られます

出典:東京ガス「ガス・電気 使用量・料金の確認方法」

東京ガスの電気は口座振替でも払える|クレカのみの新電力もあるなかで選べる

東京ガスの電気の支払い方法は、クレジットカード・口座振替・払込書・電子請求から選べます。新電力のなかにはクレジットカード払いのみに対応する会社もあるため、支払い手段の幅は選択肢のひとつになります。

ポイントが貯まることや、支払い方法が複数あるところが便利

30代・神奈川県
3人暮らし/持ち家

ただし払込書だけは発行手数料がかかります。2024年11月から220円/月(税込)で、2026年11月検針分からは270円/月(税込)に改定される予定です。クレジットカード払いか口座振替を選べば手数料はかかりません。

出典:東京ガス「払込書払いのお申し込み」

編集部のコメント

編集部のコメント

申し込みのときに、支払い方法をどれにするかだけは先に決めておいてくださいね。

東京ガスの電気の悪い口コミ・評判5つ|安くならないが最多

東京ガスの電気への不満は、料金とポイント制度に集中しています。「とても不満」はゼロでしたが、期待していたほど電気代が下がらなかったという声が最多でした。

東京ガスの電気は「ほとんど変わらない」が34%|安くなった38%と拮抗

東京ガスの電気で最多の不満は、期待したほど安くならなかったというものです。「ほとんど変わらない」が34%で、「安くなった」の38%とほぼ並びました。

思っていたよりも料金が安くならなかったのは残念でした。

40代・神奈川県
3人暮らし/持ち家

一人暮らしの単身世帯だったため、電気の使用量自体が少なく、セット割やポイント還元による実質的な節約効果は思っていたよりも限定的だと感じました。

30代・東京都
1人暮らし/賃貸

価格を調べてた時に、価格だけで見たらもっと安い会社もある

30代・埼玉県
4人以上/持ち家

この体感は料金設計と一致します。東京ガスの電力量料金は東京電力の従量電灯Bより安く設定されていますが、単価差は使用量が多いほど広がる設計のため、使用量が少ない世帯では月あたりの差額が小さくなります。

セット割の0.5%も同じで、電気代が1万円でも割引額は約50円です。世帯ごとの具体的な差額は、東京電力との料金比較で試算しています。

東京ガスの電気の料金満足度は59%|総合満足76%と17ポイントの差

東京ガスの電気の料金・割引に対する満足度は59%で、総合満足度の76.0%を17ポイント下回りました。同じ100人が、サービス全体には満足しながら料金には手放しで満足していない構図です。

満足度の種類満足(とても+やや)不満(やや+とても)
総合満足度76.0%4.0%
料金・割引の満足度59.0%11.0%
手続きのしやすさ81.0%2.0%
サポート満足度70.0%2.0%
出典:スミカノモリ編集部調べ(n=100)

安心感はあるが割高に感じる

40代・東京都
4人以上/持ち家

他社と比べて特別優れているかどうかが曖昧

40代・神奈川県
3人暮らし/持ち家

手続きのしやすさ81%やサポート70%と比べると、料金は明らかに弱い項目です。東京ガスの電気に満足している人でも、料金の安さを理由に選んでいるわけではないことが数字に表れています。

東京ガスの電気ではポイントが貯まらない|2023年3月で制度が終了

東京ガスの電気には、電気料金の支払いに応じて自動でポイントが貯まる仕組みがありません。かつて存在した「電気料金連動ポイント」は、2023年3月の電気計量分をもって終了しています。

以前は使用量に対してポイントが付与されたのにされなくなり、アクセスして利用料を確認しても少ししかポイントが貯まらなくなってしまった。

30代・神奈川県
4人以上/賃貸

ポイントプログラムの改悪が続いているので、ちょっと不満に感じている

40代・神奈川県
2人暮らし/持ち家

終了したのは、電気料金1,000円ごとに15ポイントが自動で付与される制度です。この変更は2023年5月末の付与分をもって完了しており、それ以前の情報を見ていると、現在の条件と食い違います

現在のパッチョポイントは、ガス料金メニュー「ずっともガス」の契約で毎月のガス料金1,000円ごとに5ポイント貯まるほか、myTOKYOGASでの使用量確認やクイズへの回答で獲得する形です。1ポイント1円相当で、PayPayポイント・dポイント・Pontaポイント・楽天ポイントなどに交換できます。

ポイント還元を重視するなら、東京ガスの電気は候補から外れます。還元のベースはあくまでガス料金と会員向けのアクションで、電気料金は対象外です。電気代でポイントを貯めたい場合は、電気料金に対する還元がある会社を検討してください。

出典:東京ガス「東京ガスのガス、電気を使用しているのにパッチョポイントが付かない」東京ガス「パッチョポイントのため方」

東京ガスの電気は紙の検針票が有料|郵送は165円/月で申し込み制

東京ガスの紙の検針票(ご使用量のお知らせ)は、2024年10月末で投函が終了しました。2024年11月以降も紙で受け取りたい場合は郵送となり、発行手数料165円/月(税込)がかかります。

特に不満点はないが、ペーパーレス化でほぼWebでの管理になっているので、スマホがない方は不便かも

50代・東京都
1人暮らし/賃貸

紙での使用量、料金のお知らせがなくなったこと

40代・東京都
4人以上/持ち家

ただし、スマートフォンがないと確認できないわけではありません。myTOKYOGASはWeb会員サービスなので、パソコンからも無料で利用できます

紙で残したい場合も、郵送の検針票を申し込めば受け取れます。ただし自動では届かず申し込みが必要で、到着はガスの検針日の翌日または電気の請求日から通常8〜10日程度です。口座振替日の前に金額を確認したい場合は、Webのほうが早く把握できます。

出典:東京ガス「ガス・電気 使用量・料金の確認方法」

東京ガスの電気はプランが選びにくい|セット割の対象は2プランだけ

東京ガスの電気には複数の料金メニューがあり、どれを選べばよいか判断しづらいという声がありました。とくに、ガス・電気セット割の対象が「基本プラン」と「ずっとも電気3」に限られる点は見落としやすい条件です。

自分に合ったプランが分かりづらい

40代・東京都
1人暮らし/賃貸

基本的には満足していますが、料金プランが複数あり、最初は自分に合ったプランを選ぶのが少し分かりにくいと感じました。

20代・神奈川県
1人暮らし/賃貸

環境に配慮した「さすてな電気」や、オール電化向けの「時間帯別プラン」を選ぶと、セット割は適用されません。環境性能やオール電化への対応を優先すると、割引を手放すことになります

また、セット割の対象になるかどうかはプランごとに決まっています。申し込み時にどのプランを選ぶかが、そのまま割引の有無につながります。プランごとの単価と条件は、東京ガスの電気の料金プランで整理しています。

編集部のコメント

編集部のコメント

セット割を使うつもりなら、申し込み画面で選ぶプランが対象かどうかだけ確かめてくださいね。

東京ガスの電気の総評|満足の理由は安さではなく請求の一本化

東京ガスの電気は、満足度が高いのに「安くなった」の実感が伴わないサービスです。この一見ねじれた結果は、利用者が何を求めて契約したかを見ると説明がつきます。

契約した理由(複数回答)回答数割合
ガスとセットで割引になるから54人54.0%
大手・東京ガスという安心感41人41.0%
電気代が安くなりそうだったから22人22.0%
手続きが簡単そうだったから17人17.0%
ポイント・特典が魅力的だったから14人14.0%
キャンペーンをやっていたから9人9.0%
出典:スミカノモリ編集部調べ(n=100・複数回答)

1位は「ガスとセットで割引になるから」、2位が「大手の安心感」でした。「電気代が安くなりそう」は3位の22.0%で、利用者自身が安さを第一の目的にしていません。

この構図は、他の設問とも整合します。総合満足度76.0%に対して料金満足度は59.0%。セット契約者の満足度84%に対して電気のみは60%。評価を押し上げているのは、請求の一本化・手続きの手軽さ・大手ならではの安心感です。

アンケートからわかったこと
  • 総合満足度は76.0%で、「とても不満」は100人中0人
  • ただし料金・割引の満足度は59.0%で、総合満足度より17ポイント低い
  • 契約理由の1位はセット割(54.0%)で、安さは3位(22.0%)
  • ガスとセット契約なら満足度84%、電気のみなら60%と24ポイントの差
  • 東京電力から乗り換えた43人のうち、高くなった人は0人

まとめると、東京ガスの電気は「最安を狙う人」ではなく「すでに東京ガスの都市ガスを使っていて、手間なく光熱費をまとめたい人」に向いたサービスです。安さを最優先すると期待とのずれが生じますが、東京電力から乗り換えて損をした人はいませんでした。

新規申し込みでは、基本プランまたはずっとも電気3を対象に電気代の基本料金が1ヶ月分無料になります。ただし初回の請求は対象外で、割引が適用されるのは2回目からです。

出典:東京ガス「新規申込割適用の確認について」

\新規申し込みで電気の基本料金1ヶ月無料/

東京ガスの電気は値上げした?2025年3月改定と現在の水準

東京ガスの電気は、2025年3月検針分から料金を改定しています。影響額は30A・260kWh/月の標準家庭で月65円(+0.8%)で、東京ガスは値上げ後も、東京電力エナジーパートナーのスタンダードS・Lより安い水準だとしています。

東京ガスの電気は2025年3月検針分に値上げ|標準家庭で月65円

東京ガスの電気の料金改定は、2024年10月1日に発表され、2025年3月検針分から適用されました。料金メニュー定義書の変更日は2025年2月1日です。

項目内容
発表日2024年10月1日
適用開始2025年3月検針分から
対象の料金メニュー基本プラン、ずっとも電気1S、ずっとも電気1、ずっとも電気2
(ずっとも電気1S・1・2は2021年5月16日で新規受付終了)
影響額
(30A・260kWh/月)
7,688円 → 7,753円(+65円)
出典:東京ガス「電気のご契約内容の変更(低圧電気料金の見直し)について」。影響額には燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金(3.49円/kWh)、消費税を含みます。

ここで押さえておきたいのが、オール電化向けの「時間帯別プラン」と実質再生可能エネルギーの「さすてな電気」は、この改定の対象に含まれていない点です。値上げの影響を受けたのは、一般家庭が契約する基本プランと、受付を終了した旧プランに限られます。

値上げの理由も公表されています。東京ガスは電力事業制度の変更として、次の3つを挙げています。

東京ガスが挙げた値上げの理由
  • 容量市場
    将来の発電能力を確保する仕組み。2024年度から小売電気事業者の負担が始まっている
  • 高度化法
    非化石電源の比率を2030年度までに44%以上にする義務。非化石証書の購入費用がかかる
  • 託送料金の改定
    発電側課金の導入にともない、近接性評価割引が廃止された

いずれも東京ガス固有の事情ではなく、小売電気事業者が共通して負担する制度変更です。同じ理由で他社も料金を見直しており、東京ガスだけが割高になったわけではありません。

直近では、2026年10月1日付で約款・定義書の改訂が予定されています。内容はガス料金の見直しと払込書発行手数料の見直しなどで、払込書の発行手数料は2026年11月検針分から220円/月(税込)が270円/月(税込)に変わります

出典:東京ガス「低圧電気料金の改定について」東京ガス「払込書払いのお申し込み」

東京ガスの電気代が動く要因は燃料費調整額と政府の補助金

東京ガスの電気代が「高くなった」と感じる原因は、料金改定だけではありません。毎月変わる燃料費調整額と、政府による値引きの有無のほうが、単価の改定より金額のふれ幅は大きくなります。

このうち政府による値引きは、国が実施する「電気・ガス料金支援」です。値引き単価は全国一律で、契約している電力会社によって変わりません。東京ガス独自の割引ではなく、支援に参加している小売事業者であれば同じ単価が適用されます。

2026年は7月から9月までの使用分が対象で、一般家庭が該当する低圧の単価は次のとおりです。申請は不要で、請求額から自動的に値引きされます。

対象月低圧の値引き単価260kWh使う場合
2026年7月使用分3.5円/kWh910円
2026年8月使用分4.5円/kWh1,170円
2026年9月使用分3.5円/kWh910円
出典:経済産業省「2026年7月、8月及び9月使用分の電気・ガス料金支援の実施に伴い、電気・都市ガス料金の値引きを行うことができる特例認可・承認を行いました」。高圧の単価は7月・9月が1.8円/kWh、8月が2.3円/kWh。

東京ガスが公表した料金改定の影響額は月65円でした。一方で補助による値引きは、同じ260kWhで910〜1,170円。補助の有無だけで、料金改定の14〜18倍の金額が動く計算です。

ただし補助は全社共通のため、電力会社を選ぶうえでの差にはなりません。差が出るのは基本料金・電力量料金・燃料費調整額の3つで、補助はどの会社を選んでも同じだけ引かれる項目です。

そのうえで、補助は期間限定の措置です。終了した月は請求額が跳ね上がったように見えますが、これは値上げではありません。単価表が変わっていなくても請求額が動くのは、燃料費調整額と補助という2つの要素があるためです。

東京ガスの電気の単価は値上げ後も東京電力より低い水準

東京ガスは料金改定の告知のなかで、見直し後も引き続き東京電力エナジーパートナーのスタンダードS・Lより安価な料金になると明記しています。値上げはありましたが、東京電力との単価の上下関係は変わっていません。

2026年7月時点の基本プランの単価は、基本料金が30Aで935.22円、電力量料金が第1段階29.70円・第2段階35.69円・第3段階39.50円です。東京電力の従量電灯Bと比べると、各段階の単価はいずれも東京ガスのほうが低く設定されています。

ただし単価が低いことと、実際の請求額が下がることは別です。世帯ごとの差額は東京電力との料金比較で試算しています。

出典:東京ガス「電気料金メニュー定義書(基本プラン)」

東京ガスの電気で損をしないための5つの確認ポイント

東京ガスの電気で期待とずれが起きるのは、料金そのものより契約条件です。とくにセット割は、住所・プラン・申し込みの3つの条件を満たさないと適用されません。契約前に確認しておきたい点を5つに整理しました。

東京ガスの電気は燃料費調整額に上限がない

東京ガスの基本プランは自由料金のため、燃料費調整額に上限が設けられていません。燃料価格が大きく高騰した局面では、上限のある規制料金より支払額が増える可能性があります。

比較の前提になるのが、東京電力の「従量電灯B」です。従量電灯Bは規制料金で燃料費調整額に上限があり、燃料価格が一定を超えると調整額がそこで止まります。東京ガス自身も、燃料価格が高騰している場合は自社の電気料金のほうが高くなることがあると明記しています。

東京電力の従量電灯Bは燃料費調整額に上限がある一方、東京ガスの基本プランには上限がなく、燃料価格が高騰すると東京ガスの支払額が従量電灯Bを上回る場合がある。

上限がないことは「常に割高になる」という意味ではありません。燃料価格が落ち着いている時期は単価の安さがそのまま活き、東京電力より割安になります。価格変動のリスクを避けたい人は規制料金、通常時の安さを取りたい人は東京ガス、という選び分けになります。

出典:東京ガス「燃料費調整制度」東京ガス「基本プラン」

東京ガスの電気は離島と一括受電マンションでは契約できない

東京ガスの電気の供給エリアは、東京電力エリアの9都県です。東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県・静岡県(富士川以東)が対象で、これ以外の地域では契約できません。

加えて、エリア内でも契約できないケースがあります。離島のほか、建物全体で電力を一括受電しているマンションは対象外です。東京23区内のタワーマンションや大規模マンションに一括受電が多いため、都心部の集合住宅では事前確認が必要になります。

賃貸住宅の場合、自宅に個別の電気メーターがあり専有部分の電気を自分で契約していれば、電力会社は自由に選べます。判断がつかないときは、管理会社かオーナーに一括受電かどうかを聞くのが確実です。

出典:東京ガス「電気の供給エリア」

東京ガスのセット割は都市ガスの供給区域外では使えない

東京ガスの電気とガスでは、契約できる範囲が一致しません。電気は9都県で契約できますが、東京ガスの都市ガスの供給区域は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県の一部にとどまります。

つまり山梨県と静岡県は、東京ガスの電気を契約できてもガスは契約できません。1都6県のなかでも都市ガスが通っていない地域は多く、プロパンガスを使っている住所も同様です。

契約の対象範囲
電気東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県・静岡県(富士川以東)
都市ガス東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県の一部
(山梨県・静岡県は供給区域外)
ガス・電気セット割両方を同じ使用場所で契約できる住所のみ
出典:東京ガス「電気の供給エリア」「ガスのこと」。都市ガスは同じ市区町村でも一部地域のみが供給区域の場合があります。

セット割の適用条件は、ガスと電気の使用場所および契約者が同一であることです。ガスが供給されていない住所では、条件そのものを満たせません。自宅が都市ガスの供給区域かどうかは、東京ガスのガス料金メニューのページから確認できます。

出典:東京ガス「ガスのこと」東京ガス「ガス・電気セット割」

東京ガスのセット割は自動適用されない|別途申し込みが必要

東京ガスのガス・電気セット割は、ガスと電気の両方を契約するだけでは適用されません。別途、セット割の適用申し込みが必要です。

セット割の適用条件
  • ガスと電気の使用場所・契約者が同一であること
  • ガス料金と電気料金を合算して支払うこと
  • 電気の契約が「基本プラン」または「ずっとも電気3」であること
  • 別途、セット割の適用申し込みを行うこと

4つ目の申し込みは見落とされやすい条件です。ガスと電気を契約した状態で割引が反映されていない場合、この手続きが済んでいない可能性があります。適用されているかは、myTOKYOGASの請求明細で割引額が引かれているかを見れば確認できます。

また、割引の対象は基本料金と電力量料金の合計です。燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金は割引の対象外のため、請求総額の0.5%が引かれるわけではありません。

出典:東京ガス「ガス・電気セット割」

東京ガスの電気を払込書で払うと手数料が節約額を上回る

東京ガスの電気で見落としやすい費用が、払込書の発行手数料です。払込書払いを選ぶと年間2,640円(220円×12ヶ月)かかり、一人暮らしの節約額を上回ります

支払い方法発行手数料年間の負担
クレジットカード0円0円
口座振替0円0円
払込書220円/月
(2026年11月検針分から270円/月)
2,640円
(改定後は3,240円)
出典:東京ガス「払込書払いのお申し込み」。金額はすべて税込。

一人暮らし(30A・210kWh)が東京電力から乗り換えた場合の節約額は、年間約912円です。ここに払込書の手数料が乗ると、年間1,728円のマイナスになります。2026年11月の改定後なら差はさらに開きます。

ただしこれは支払い方法を選ぶだけで回避できる費用です。クレジットカード払いか口座振替にすれば手数料はかかりません。払込書払いに設定した場合も、設定完了後3ヶ月は猶予期間として手数料がかからないため、その間に変更すれば負担は発生しません。

編集部のコメント

編集部のコメント

いま払込書で払っている方は、myTOKYOGASで支払い方法の設定を一度見ておいてくださいね。

東京ガスの電気は東京電力より安い|年間912〜2,988円の節約

東京電力(従量電灯B)から東京ガスの電気(基本プラン)に切り替えた場合、2026年7月時点の試算では全世帯で東京ガスのほうが安くなりました。ただし節約額は年間912〜2,988円で、使用量が少ない世帯ほど差は小さくなります。

世帯東京電力
(従量電灯B)
東京ガス
(基本プラン)
差額
一人暮らし
30A・210kWh
7,155円/月7,079円/月-76円/月
年間約912円お得
二人暮らし
40A・300kWh
10,472円/月10,332円/月-140円/月
年間約1,680円お得
ファミリー
50A・410kWh
14,906円/月14,657円/月-249円/月
年間約2,988円お得
※2026年7月時点の試算値(税込)。国の補助金・ガス電気セット割を含まない電気単体の金額です。燃料費調整単価は毎月変動するため、実際の請求額は異なります。
  • 電気料金は「基本料金または最低料金+電力量料金±燃料費調整額+再エネ賦課金」で計算しています。
  • 再エネ賦課金は、2026年5月分から2027年4月分まで適用の4.18円/kWhで計算しています。
  • 契約アンペアは一人暮らしが30A、二人暮らしが40A、3〜4人暮らしが50Aで計算しています。
  • 各社とも2026年7月時点の料金プラン・燃料費調整等単価で計算しています。
  • キャンペーンやキャッシュバックなどの一時的な還元額は含みません。
  • 電気使用量は家庭の省エネハンドブック2025(東京都環境局)から引用し、戸建・集合住宅の平均を算出しています。
  • 金額はすべて消費税込みで表記しています。

差が広がるのは使用量が多い世帯です。ファミリー世帯なら年間約2,988円、一人暮らしなら年間約912円と、3倍以上の開きがあります。東京ガスの単価差は使うほど効く設計のため、使用量が少ないほど乗り換えのメリットは実感しにくくなります

ここに都市ガスとのセット割を加えると、電気料金の0.5%が上乗せで割引されます。ファミリー世帯の月14,657円なら割引額は約70円、年間では約840円。単価差とあわせて年間約3,800円の節約になる計算です。

一人暮らしの節約額の小ささが気になる場合は、使用量が少ない世帯に向く電力会社を比較したほうが差は出ます。

東京電力の従量電灯BとスタンダードSでは比較の前提が変わる

東京電力の家庭向けプランには「従量電灯B」と「スタンダードS」があり、基本料金と電力量料金は同額です。違うのは燃料費調整額に上限があるかどうかで、この差が東京ガスへの乗り換え判断を左右します。

項目従量電灯B(規制料金)スタンダードS(自由料金)
基本料金・電力量料金同額同額
燃料費調整額の上限ありなし
東京ガスに乗り換えたとき上限ありの安心感を手放すことになる上限なしの条件は変わらない
2026年7月時点。東京ガスの基本プランは自由料金で、燃料費調整額に上限はありません。

いま従量電灯Bを契約している人が東京ガスに乗り換えると、上限ありのプランから上限なしのプランへ移ることになります。通常時は東京ガスのほうが安くなりますが、燃料価格が高騰した局面では逆転しうる点が変化です。

一方、すでにスタンダードSを契約している人にとっては、上限がない条件は変わりません。この場合、乗り換えで新たに増えるリスクはなく、単価差がそのまま効きます。

自分がどちらを契約しているかは、東京電力の会員サービス「くらしTEPCO web」の契約内容の確認画面か、紙の検針票の契約種別欄でわかります。2016年4月以前から契約していて一度もプランを変えていない場合は、従量電灯Bのままである可能性が高くなります。

東京ガスの電気は他の新電力より高い|主要4社と月額を比較

東京ガスの電気は東京電力より安い一方、関東で契約できる他の新電力と比べると月額はもっとも高くなります。同じ条件で試算した主要4社との比較は次のとおりです。

会社名一人暮らし
30A・210kWh
二人暮らし
40A・300kWh
ファミリー
50A・410kWh
ガス
セット割
オール電化
プラン
ポイント
還元
東京電力
(従量電灯B)
7,155円
比較基準
10,472円
比較基準
14,906円
比較基準
×××
東京ガス7,079円
-76円
10,332円
-140円
14,657円
-249円

0.5%
×
TERASELでんき6,962円
-193円
10,086円
-386円
13,987円
-919円
××楽天
ポイント
オクトパス
エナジー
6,933円
-222円
10,089円
-383円
14,254円
-652円
××
CDエナジー6,989円
-166円
10,198円
-274円
14,159円
-747円

0.5%
カテエネ
ポイント
※2026年7月時点。月額は燃料費調整額・再エネ賦課金を含めた総額で、東京電力「従量電灯B」との差額を併記。東京ガス・CDエナジーはガスセット割を適用しない電気単体の金額です。

電気料金の安さだけで見ると、東京ガスは5社中でもっとも高い水準です。ファミリー世帯ではTERASELでんきとの差が月919円まで開き、年間では約8,000円の違いになります。

一方で、世帯によって差の大きさは変わります。一人暮らしなら他社との開きは月100〜150円程度で、使用量が少ない世帯ほど、どの会社を選んでも金額差は小さくなります

料金以外に目を向けると、東京ガスにも強みがあります。5社のうち都市ガスとのセット割があるのは東京ガスとCDエナジーだけで、すでに東京ガスの都市ガスを使っているなら、ガス会社を変えずに電気だけ追加できるのは東京ガスだけです。

オール電化についても、東京ガスの時間帯別プランは夜間27.77円で、東京電力のスマートライフS(27.86円)やCDエナジーのスマートでんき(28.06円)より安い水準です。ただしオクトパスエナジーの17.85円には届きません。

比較から見た選び分け
  • 東京ガスの都市ガスを使っている:ガス会社を変えずに請求をまとめられる東京ガス
  • 電気代の安さを最優先したい:全世帯で最安クラスのオクトパスエナジー、ファミリーならTERASELでんき
  • ガスもこれから見直す・ポイントも欲しい:セット割とポイント還元を両方持つCDエナジー
  • オール電化住宅:夜間17.85円で5社中最安のオクトパスエナジー

オクトパスエナジーは、イギリスの電力大手と東京ガスの合弁会社「TGオクトパスエナジー株式会社」が運営しています。大手の運営基盤は保ちつつ電気代を下げたい場合の選択肢になります。

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※内訳:当ページ経由の新規申し込みでもれなく4,000円割引+友達紹介割8,000円割引。友達紹介割は新規申し込み時には適用されず、契約後に友達を紹介することで適用されます。

ガスもあわせて見直す場合は、CDエナジーも候補になります。関東で契約できる21社の比較は以下の記事で確認できます。

東京ガスの電気の料金プランは家庭向け3つ|セット割対象は1つ

東京ガスの電気には、一般家庭向けに「基本プラン」「さすてな電気」「時間帯別プラン」の3つがあります。このうちガス・電気セット割の対象になるのは基本プランだけです(このほか店舗や事務所で動力を使う人向けの「ずっとも電気3」も対象)。

東京ガスの基本プランはセット割の対象|三段階の従量制

基本プランは、一般家庭で主に選ばれる標準的なメニューです。契約アンペアは10〜60A(または6〜50kVA未満)が対象で、ガス・電気セット割の対象になる家庭向けプランはこれだけです。

区分単価(税込)
基本料金30A:935.22円
40A:1,246.96円
50A:1,558.70円
電力量料金 第1段階(〜120kWh)29.70円/kWh
電力量料金 第2段階(121〜300kWh)35.69円/kWh
電力量料金 第3段階(301kWh超)39.50円/kWh
※2026年7月時点・税込。出典:東京ガス「電気料金メニュー定義書(基本プラン)」

三段階制のため、使用量が増えるほど1kWhあたりの単価も上がります。月200kWh使う場合は、120kWhまでが第1段階、残り80kWhが第2段階の単価で計算されます。

この構造は東京電力の従量電灯Bと同じですが、東京ガスは各段階の単価がいずれも東京電力より低く設定されています。使用量が多い世帯ほど、単価差の積み重ねで金額の差が広がります

さすてな電気は実質再生可能エネルギー|セット割の対象外

さすてな電気は、非化石証書の活用によりCO2排出量を実質ゼロとして扱えるプランです。環境に配慮した暮らしを重視する家庭に向いていますが、ガス・電気セット割の対象にはなりません

区分さすてな電気基本プラン
基本料金 30A885.72円935.22円
第1段階(〜120kWh)30.00円/kWh29.70円/kWh
第2段階(121〜300kWh)36.60円/kWh35.69円/kWh
第3段階(301kWh超)40.69円/kWh39.50円/kWh
※2026年7月時点・税込。さすてな電気の最低月額料金は321.42円。出典:東京ガス「さすてな電気」

基本料金は30Aで月約50円安い一方、電力量料金は各段階でやや高く設定されています。電力量料金の差は使うほど開くため、一定以上使う家庭では基本プランより電気代が高くなります

セット割が使えないことも踏まえると、環境性能をどこまで重視するかで判断するプランです。

時間帯別プランは深夜27.77円|オール電化向けで割引対象外

時間帯別プランは、オール電化住宅向けのメニューです。時間帯によって単価が異なり、深夜がもっとも割安に設定されています。

区分単価(税込)
基本料金10A:292.28円/30A:876.86円
40A:1,169.15円/50A:1,461.43円
電力量料金 ピーク/オフピーク/夜間35.60円/kWh
電力量料金 深夜27.77円/kWh
最低月額料金318.20円
※2026年7月時点・税込。CO2排出量の実質ゼロは、再生可能エネルギー指定の非化石証書の使用によるものです。非化石証書市場の状況によっては実質ゼロにならない場合があります。
出典:東京ガス「オール電化向け料金メニュー<時間帯別プラン>」

深夜の単価が抑えられているため、エコキュートや蓄熱暖房など深夜に電気を多く使う設備と相性がよいプランです。

環境面では、東京ガスが再生可能エネルギー指定の非化石証書を購入することで、CO2排出量を実質ゼロとして扱えます。ただし主な電源はLNG火力で、再エネで発電した電気がそのまま届くわけではありません。非化石証書市場の状況によっては、実質ゼロにならない場合もあります。

注意したいのは、時間帯別プランがセット割の対象外である点です。オール電化住宅で夜間の割安な単価を取るか、ガスとまとめて0.5%割引を取るかは両立しません。

切り替えにあたっては、工事も電気機器の交換も不要で、申し込み費用もかかりません。現在の電力会社への解約連絡も、引っ越しを除いて不要です。ただし電気メーターの設置状況や現在の契約状況によっては、別途費用が発生したり、現在の電力会社への連絡を求められたりする場合があります。

東京ガスの電気料金は4つの合計で決まる

東京ガスの電気の請求額は、単価表の数字だけでは決まりません。実際には次の4つを合算して計算されます。

電気料金の内訳
  • 基本料金
    契約アンペアに応じて毎月固定でかかる料金(まったく電気を使用しない月は半額)
  • 電力量料金
    使用量に応じてかかる料金(基本プランは三段階の従量制、時間帯別プランは時間帯ごとの単価)
  • 燃料費調整額
    燃料価格の変動に応じて毎月増減する調整額(東京ガスの基本プランには上限なし)
  • 再生可能エネルギー発電促進賦課金
    国が定める全国一律の単価(2026年度は4.18円/kWh)

セット割が適用される場合、割引の対象になるのはこのうち基本料金と電力量料金の合計だけです。燃料費調整額と再エネ賦課金は対象外になります。

東京ガスの基本プランでセット割が適用される場合は、基本料金と電力量料金の合計を0.5%割り引き、割引対象外の燃料費調整額と再エネ賦課金を加減して電気料金を計算する。

再エネ賦課金は国が全国一律で定める単価のため、どの電力会社と契約しても同額です。電力会社選びで差が出るのは、基本料金・電力量料金・燃料費調整額の3つになります。

出典:東京ガス「燃料費調整制度」東京ガス「再生可能エネルギー発電促進賦課金」経済産業省「2026年度の賦課金単価について」

東京ガスの電気がおすすめな人・おすすめしない人

東京ガスの電気が向くかどうかは、東京ガスの都市ガスを使っているかでほぼ決まります。使っているなら請求の一本化とセット割が両方効き、使っていないなら強みの多くが成立しません。

おすすめな人
  • すでに東京ガスの都市ガスを使っていて、ガス会社を変えずに電気だけ追加したい人
  • ガスと電気の請求を1つにまとめて、毎月の光熱費を1画面で把握したい人
  • クレジットカードを使わず、口座振替で電気代を払いたい人
おすすめしない人
  • 都市ガスを他社で契約していて、ガス会社を変えるつもりがない人
  • 光熱費を1円でも下げたい人(主要4社中もっとも月額が高い水準)
  • 電気料金の支払いでポイントを貯めたい人(電気料金への還元はない)

おすすめな人の1つ目に当てはまるなら、迷う要素は少なくなります。セット契約者の総合満足度は84%で、電気のみの60%を24ポイント上回りました。ガス会社の変更が不要なぶん、手続きの負担もほとんどありません。

解約金や契約期間の縛りもないため、合わなければいつでも見直せます。新電力への切り替えが初めてでも、思っていたほど安くならなければ、費用をかけずに元の会社へ戻せます。

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一方、おすすめしない人に当てはまる場合は、別の会社のほうが条件に合います。安さを最優先するならオクトパスエナジーやTERASELでんき、ガスもまとめて見直すならCDエナジーが候補です。関東で契約できる21社の比較は以下で確認できます。

東京ガスの電気の申し込み手順|切り替えと引っ越しで異なる

東京ガスの電気の申し込みは公式サイトから手続きできます。ただし、いま住んでいる家で電力会社を切り替える場合と、引っ越し先で新しく契約する場合では流れが変わります。

現住所で東京ガスの電気に切り替える手順

現住所での切り替えは、申し込み以外の手続きが原則不要です。準備するものは3つだけです。

申し込みに必要なもの
  • 現在契約中の電力会社のお客さま番号
  • 供給地点特定番号(22桁)
  • 支払いに使うクレジットカードまたは口座の情報

お客さま番号と供給地点特定番号は、いま使っている電力会社の検針票かマイページで確認できます。東京電力を契約中なら「くらしTEPCO web」にログインすれば両方まとめて確認できます。

  1. STEP

    公式サイトの申し込みページにアクセスする

    「基本プラン」「さすてな電気」「時間帯別プラン」から契約するプランを選びます。ガスとのセット割を使うなら基本プランを選んでください。

  2. STEP

    現在の契約情報と住所を入力する

    お客さま番号と供給地点特定番号を入力します。すでに東京ガスの都市ガスを契約している場合は、ガスのお客さま番号もあわせて入力するとセット割の手続きが進めやすくなります。

  3. STEP

    支払い方法を登録する

    クレジットカード・口座振替・払込書・電子請求から選びます。払込書は発行手数料220円/月(2026年11月検針分から270円/月)がかかるため、手数料を避けるならクレジットカードか口座振替を選んでください。

  4. STEP

    利用開始日から東京ガスの電気に切り替わる

    現在の電力会社への解約連絡は不要です。スマートメーターが未設置の場合のみ交換工事が行われ、日程は東京ガスまたは送配電会社から案内されます。

東京ガスは公式サイトで、切り替え工事・現電力会社への解約連絡・申し込み費用・電気機器の交換のいずれも原則不要だと案内しています。ただし電気メーターの設置状況や現在の契約状況によっては、別途費用が発生したり、現在の電力会社への連絡を求められたりする場合があります。

出典:東京ガス「他社で契約中の電気からの切替え」

引っ越し先で東京ガスの電気を新規契約する手順

引っ越しをともなう契約では、現在の電力会社への使用停止の連絡を自分で行う必要があります。切り替えと違い、東京ガスが解約手続きを代行する対象にはなりません。

  1. STEP

    現在の電力会社に使用停止日を連絡する

    引っ越し日が決まったら、いま契約している電力会社に電気の使用停止を申し出ます。この連絡を忘れると、退去後も基本料金が発生し続ける可能性があります。

  2. STEP

    引っ越し先が供給エリア内か確認する

    東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県・静岡県(富士川以東)が対象です。離島や一括受電のマンションは対象外のため、集合住宅の場合は管理会社にも確認しておくと確実です。

  3. STEP

    東京ガスの引っ越し手続きページから申し込む

    新居の住所と使用開始希望日を入力します。都市ガスもあわせて契約する場合は、電気とガスを同時に申し込むと請求をまとめやすくなります。

  4. STEP

    ガスの開栓に立ち会う

    電気は立ち会い不要ですが、都市ガスは開栓作業に立ち会いが必要です。引っ越し当日にガスを使いたい場合は、日程を早めに押さえておいてください。

引っ越しと同時に申し込んだ場合、新規申込割の適用タイミングがずれることがあります。需給開始のタイミングによっては、割引が適用されない使用期間が2回続いたあとに無料になることもあります。

出典:東京ガス「お引越しや一時停止のお手続き」東京ガス「新規申込割適用の確認について」

東京ガスの電気の解約手順|解約金0円で他社に移れる

東京ガスの電気は契約期間の定めがなく、解約金もかかりません。しばらく使ってみて合わないと感じたら、費用をかけずに他社へ移れます。

解約のケース自分で行う手続き費用
他社の電気に乗り換える不要
乗り換え先が解約手続きを行う
0円
引っ越しで使用をやめる必要
東京ガスに使用停止日を連絡する
0円
出典:東京ガス「電気のこと」。契約期間の定めはなく、解約金はかかりません。

他社の電気に乗り換える場合は、乗り換え先の会社に申し込むだけで東京ガスの解約手続きが進みます。自分から東京ガスに連絡する必要はありません。電気の解約に立ち会いも不要です。

一方、引っ越しで電気の使用をやめる場合は、東京ガスへの連絡が必要です。連絡先はmyTOKYOGASの手続きページか東京ガスお客さまセンターで、引っ越し日が決まり次第、早めに申し出ておくと安心です。

セット契約中に電気だけを解約すると、ガス・電気セット割も同時に外れます。ガス料金そのものは変わりませんが、電気の0.5%割引はなくなるため、他社に移る際は割引の消える分も含めて比較してください。

東京ガスの電気利用者100人アンケートの調査方法と回答者の内訳

この記事で紹介した評判と数値は、東京ガスの電気を現在契約している、または過去に契約していた100人へのインターネット調査にもとづいています。調査の前提は次のとおりです。

アンケート調査概要
  • 調査主体:株式会社ALL CONNECT「スミカノモリ」編集部
  • 調査方法:インターネットアンケート/クラウドソーシング
  • 調査期間:2026年7月21日〜2026年7月22日
  • 調査対象:東京ガスの電気を現在契約している、または過去に契約していた人
  • 有効回答数:100人(供給エリア外にお住まいと回答した方は集計から除外)
  • 東京ガスの電気 利用者満足度調査レポート(PDF)

回答者の内訳は次のとおりです。世帯人数と契約プランには偏りがあり、オール電化向けの時間帯別プランと、実質再生可能エネルギーのさすてな電気はそれぞれ4人にとどまります。この2プランの評価は、回答数が少ないため本記事では扱いません。

項目内訳
世帯人数1人 23% / 2人 34% / 3人 21% / 4人以上 22%
契約プラン基本プラン 80% / さすてな電気 4% / 時間帯別プラン 4% / その他 3% / わからない 9%
切り替え前の電力会社東京電力 50% / 他の新電力 14% / 引っ越し・新規契約 30% / 覚えていない 6%
利用期間2年以上 65% / 1年〜2年 17% / 半年〜1年 13% / 半年未満 5%
契約形態ガスと電気をセット 67% / 電気のみ 25% / わからない 8%
出典:スミカノモリ編集部調べ(n=100)

口コミは読みやすさを考慮して、意味を変えない範囲で表記を整えた場合があります。図表・数値は、出典として「スミカノモリ編集部調べ」を明記いただければ、引用・転載が可能です。

東京ガスの電気に関するよくある質問

Q

楽天でんきと東京ガスの電気はどちらが安いですか?

A

2026年7月時点の試算では、全世帯で東京ガスのほうが安くなりました。一人暮らし(30A・210kWh)で東京ガス7,079円に対し楽天でんきは9,773円、ファミリー(50A・410kWh)では東京ガス14,657円に対し楽天でんきは19,081円です。

楽天でんきは基本料金が0円である一方、電力量料金が使用量にかかわらず一律の単価のため、標準的な使用量の家庭では割高になりやすい設計です。楽天ポイントを重視する場合でも、料金差を埋められるかは使用量によります。

Q

東京ガスの電気は電気だけでも契約できますか?

A

はい、電気だけでも契約できます。東京ガスの都市ガスを使っていなくても、供給エリア内であれば電気単体で申し込めます。実際、今回の調査でも25人が電気のみで契約していました。

ただし、その場合はガス・電気セット割の対象になりません。電気のみ契約者の総合満足度は60%で、セット契約者の84%を24ポイント下回っています。電気単体でも東京電力より安い料金設定ですが、強みの多くはセット契約を前提にしている点は押さえておいてください。

Q

停電したときの問い合わせ先は東京ガスですか?

A

いいえ、送配電設備を管理している東京電力パワーグリッドが窓口です。地域一帯が停電している場合も、自宅だけが停電している場合も、まずは東京電力パワーグリッドに連絡します。

自宅だけが停電しているときは、ブレーカーが落ちているなど宅内設備が原因のこともあります。地域全体の停電か自宅だけかを先に確認すると、状況を伝えやすくなります。

出典:東京ガス「停電のときは」

Q

東京ガスの電気に切り替えるとき費用はかかりますか?

A

原則かかりません。公式サイトでは、切り替え工事・現電力会社への解約連絡・申し込み費用・電気機器の交換のいずれも不要とされています(引っ越しの場合は解約連絡が必要です)。

ただし例外があります。電気メーターの設置状況や現在の電力会社との契約状況によっては、別途費用が発生したり、現在の電力会社への連絡を求められたりする場合があります。スマートメーターが未設置なら交換工事が入りますが、費用は原則かからず、多くの場合は停電なしで完了します。

Q

東京ガスの電気は市場連動型プランですか?

A

いいえ、市場連動型ではありません。東京ガスは公式サイトで「東京ガスの電気は市場連動型プランではありません」と明記しています。電力の市場価格に応じて30分ごとに単価が変わる仕組みではないため、電力需給が逼迫した時期に単価が跳ね上がることはありません。

ただし、燃料費調整額は毎月変動します。東京ガスの基本プランはこの調整額に上限がないため、燃料価格が高騰した局面では請求額が上がります。単価が30分ごとに動くこと(市場連動型)と、調整額が毎月動くこと(燃料費調整制度)は別の仕組みです。

出典:東京ガス「オール電化向け料金メニュー<時間帯別プラン>」

まとめ

東京ガスの電気は、利用者100人の調査で総合満足度76.0%と評価が高い一方、電気代が「安くなった」と答えた人は38.0%にとどまりました。満足を支えているのは料金の安さではなく、請求の一本化と手続きの手軽さ、そして大手ならではの安心感です。

契約前に押さえておきたい懸念を整理すると、次の4つになります。

契約前に確認したい4つの注意点
  • 他の新電力と比べると月額は高い水準で、ファミリー世帯では月919円の差がつく
  • 燃料費調整額に上限がなく、燃料価格の高騰局面では規制料金より高くなりうる
  • 山梨県・静岡県など都市ガスの供給区域外ではセット割が成立しない
  • 払込書で払うと年間2,640円の手数料がかかり、節約額を上回る

このうち3つ目と4つ目は、契約前に確認すれば避けられます。自宅が都市ガスの供給区域かを申し込み前に調べ、支払い方法をクレジットカードか口座振替にすれば、手数料は0円になります。

1つ目と2つ目は、東京ガスを選ぶ以上は残る条件です。電気代の安さを最優先するなら他社のほうが下がり、料金の変動を避けたいなら規制料金にとどまるという判断になります。

そのうえで、東京ガスの電気が向いているのは次のような人です。

東京ガスの電気が向いている人
  • すでに東京ガスの都市ガスを使っていて、ガス会社を変えずに電気だけ追加したい人
  • ガスと電気の請求を1つにまとめて、光熱費の管理を簡単にしたい人
  • クレジットカードを使わず、口座振替で電気代を払いたい人
  • 解約金0円で、合わなければいつでも見直せる条件を重視する人

東京電力から乗り換えた43人のうち、電気代が高くなった人は0人でした。下げ幅は大きくありませんが、損をした人がいなかったことは、切り替えを迷っている人にとっての判断材料になります

新規申し込みでは基本料金が1ヶ月分無料になります。まずは自分の使用量を検針票かマイページで確認し、公式サイトの料金シミュレーションで現在の契約と比べてみてください。

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※当ページで掲載している情報は、各電力会社がウェブサイト等にて公にしている特定時点の情報を収集したものであり、閲覧時点での電気料金等を保証するものではありません。
※当ページで掲載している比較金額や節約額は、公開されている料金や平均的な利用状況をもとに独自に算出した参考値です。実際の金額とは異なる場合があります。
※料金やサービスの詳細については、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

スミカノモリ編集部

この記事の執筆・編集者

スミカノモリ編集部

スミカノモリ編集部は、電気・ガス・ウォーターサーバーなどの生活インフラ領域を専門に扱う編集部です。各社の公式サイト、料金表、約款、キャンペーン条件、公的機関の情報などを確認し、読者が自分の家庭に合ったサービスを選びやすいよう情報を整理しています。

※当編集部では、公式情報や公開資料を確認したうえで記事を制作しています。広告の有無や成果報酬の条件のみで評価順位を決定することはありません。詳しくは コンテンツ制作ポリシー をご確認ください。

荒木孝博

この記事の監修者

荒木 孝博 株式会社アディバル(Adeval Inc.) 代表取締役

旅行業界・通信業界・デジタルマーケティングで幅広い経験を持つ。株式会社ALL CONNECTでフレッツ光の営業、WiMAXの広告運用、Y!mobileの代販事業運営を担当したのち、現在は株式会社アディバル(Adeval Inc.)代表取締役。料金プランや契約条件が複雑なサービスの比較コンテンツ制作・監修に携わる。