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夏の電気代が気になるとき、エアコンの運転モードをどう使い分けるべきか悩んでいませんか。

エアコンの「自動運転」と「冷房運転」では、実は電気代に大きな差があることをご存知でしょうか。

この記事では、ダイキン工業の実験データをもとに、両者の電気代を徹底比較し、今日から実践できる節約テクニックまで詳しく解説します。

【結論】エアコンの自動運転と冷房運転はどちらが電気代安い?

結論からお伝えすると、エアコンは「自動運転」のほうが「冷房運転」よりも電気代が安くなります

具体的には、ダイキン工業が2024年に実施した実験によると、自動運転は風量を弱に固定した冷房運転と比較して、約30%もの消費電力削減が確認されています。

ダイキンの実験で証明された「約30%」の削減効果

ダイキン工業が2024年4月に発表した実験データによると、同じ設定温度(26℃)で運転した場合、以下のような結果が出ています。

  • 風量「自動」の消費電力:2.79kWh
  • 風量「弱」固定の消費電力:3.85kWh
  • 削減率:約30%
  • 1ヶ月あたりの電気代の差:約990円(31円/kWhで計算)

この実験は、外気温35℃、室温28℃の条件下で8時間運転した結果です。自動運転モードでは、エアコンが室温と設定温度の差を検知し、必要最小限のパワーで運転するため、無駄な電力消費を抑えられます。

出典エアコンの効果的な節電術で削減できる電気代を4つのケースで調査 |ダイキン工業株式会社

なぜ自動運転のほうが電気代が安いのか

エアコンの消費電力の約8割は、室外機にある「圧縮機(コンプレッサー)」が占めています。この圧縮機は、室温を設定温度まで下げるときに最も多くの電力を消費します。

冷房運転で風量を「弱」や「微風」に固定すると、室温が下がるまでに時間がかかり、圧縮機が長時間フル稼働することになります。

一方、自動運転では最初に強い風量で一気に室温を下げ、その後は弱運転に切り替えて温度を維持します。結果として、圧縮機の稼働時間が短くなり、トータルの消費電力が少なくなるのです。

電気代以外のメリット:快適性も向上

自動運転には電気代の節約だけでなく、快適性の面でもメリットがあります。

自動運転のメリット
  • 温度ムラが少ない:風量を自動調整することで、部屋全体が均一な温度になりやすい
  • 湿度コントロールが適切:冷やしすぎを防ぎ、除湿効果も最適化される
  • 操作の手間が不要:風量や温度を細かく調整する必要がない

節電のために我慢するのではなく、快適さと省エネを両立できるのが自動運転の最大の魅力です。

エアコンの自動運転の仕組みを詳しく解説

エアコンの自動運転がなぜ省エネになるのか、その仕組みを正しく理解することで、より効果的に活用できます。ここでは、自動運転の動作原理と、各メーカーの特徴について詳しく見ていきましょう。

自動運転の基本的な動作フロー

エアコンの自動運転は、大きく分けて3つのフェーズで動作します。

  1. STEP

    フェーズ1:急速冷房フェーズ(起動直後〜約10分)

    エアコンを起動した直後は、室温と設定温度の差が大きい状態です。このとき自動運転モードでは、以下のような動作を行います。

    • 風量:「強風」で運転
    • 圧縮機:フルパワーで稼働
    • 目的:できるだけ短時間で設定温度に近づける

    この急速冷房フェーズでは確かに消費電力が大きくなりますが、短時間で目標温度に到達させることで、全体の運転時間を短縮できます。

  2. STEP

    フェーズ2:安定運転フェーズ(室温が設定温度に近づいた後)

    室温が設定温度に近づくと、エアコンは自動的に運転を切り替えます。

    • 風量:「弱風」または「微風」に自動切り替え
    • 圧縮機:低速運転または間欠運転
    • 目的:温度を維持しながら消費電力を最小化

    このフェーズでの消費電力は、冷房運転で風量を弱に固定した場合よりもさらに少なくなることがあります。なぜなら、エアコンが室温の微妙な変化を検知し、必要最小限の出力で運転するためです。

  3. STEP

    フェーズ3:維持・微調整フェーズ(安定運転の継続)

    室温が安定した後も、エアコンは以下のような細かな調整を続けます。

    • 人感センサー(搭載機種の場合):人の有無を検知して風向きを調整
    • 温度センサー:室温の微妙な変化を常時モニタリング
    • 湿度センサー(搭載機種の場合):湿度が高い場合は除湿を強化

    これらのセンサー情報をもとに、圧縮機の回転数や風量を細かく調整することで、快適性と省エネ性を両立しています。

エアコンが消費電力を自動調整する仕組み

現代のエアコンには「インバーター技術」が搭載されており、これが自動運転の省エネ性能を支えています。

インバーターとは、圧縮機の回転数を細かく制御する技術です。従来の「ON/OFF制御」のエアコンでは、設定温度に達すると圧縮機を完全に停止し、温度が上がると再び全力で運転していました。これは車で言えば「全速力で走る」と「完全停止」を繰り返すようなもので、非効率です。

インバーター技術により、圧縮機の回転数を10%〜100%の範囲で連続的に調整できるようになりました。これは車で言えば「アクセルの踏み加減を微調整しながら一定速度で走る」イメージです。

消費電力の変化イメージ
  • 起動直後:100%の出力で急速冷房
  • 設定温度到達後:20〜30%の出力で維持運転
  • 室温上昇時:40〜50%の出力で微調整

このように、状況に応じて出力を変化させることで、トータルの消費電力を大幅に削減できます。

冷房の「弱運転」との決定的な違い

エアコンの「自動運転」と「冷房の弱運転」の違いを整理しましょう。

項目自動運転冷房の弱運転
起動時の風量強風で急速冷房常に弱風
設定温度到達後弱風に自動切り替え常に弱風のまま
圧縮機の制御状況に応じて回転数を調整風量固定のため調整幅が限定的
室温到達までの時間短い(約10分)長い(約30分以上)
消費電力効率的(ダイキン実験:2.79kWh)非効率的(ダイキン実験:3.85kWh)

冷房の弱運転では、風量が弱いため室温が下がりにくく、圧縮機が長時間フル稼働し続けます。これが消費電力増加の主な原因です。

部屋の広さ別・使用パターン別・季節別のエアコン電気代比較

実際にエアコンを使う際、部屋の広さや使い方によって電気代は大きく変わります。ここでは、具体的な数値をもとに、さまざまなケースでの電気代を比較していきましょう。

部屋の広さ別:6畳・8畳・10畳のエアコン電気代比較

部屋の広さに応じた、1時間あたりおよび1ヶ月あたりの電気代目安を見ていきます。なお、電気代の計算には目安単価31円/kWhを使用しています。

▼6畳用エアコンの場合
運転モード1時間あたりの電気代1日8時間使用1ヶ月(30日)使用
自動運転(冷房)約12〜18円約96〜144円約2,880〜4,320円
冷房(弱運転)約15〜22円約120〜176円約3,600〜5,280円
差額約3〜4円お得約24〜32円お得約720〜960円お得
▼8畳用エアコンの場合
運転モード1時間あたりの電気代1日8時間使用1ヶ月(30日)使用
自動運転(冷房)約16〜23円約128〜184円約3,840〜5,520円
冷房(弱運転)約20〜28円約160〜224円約4,800〜6,720円
差額約4〜5円お得約32〜40円お得約960〜1,200円お得
▼10畳用エアコンの場合
運転モード1時間あたりの電気代1日8時間使用1ヶ月(30日)使用
自動運転(冷房)約20〜28円約160〜224円約4,800〜6,720円
冷房(弱運転)約25〜35円約200〜280円約6,000〜8,400円
差額約5〜7円お得約40〜56円お得約1,200〜1,680円お得

部屋が広くなるほど、自動運転と冷房弱運転の電気代の差も大きくなる傾向があります。これは、広い部屋ほど温度を下げるのに時間がかかり、弱運転での非効率性が顕著になるためです。

使用パターン別:在宅勤務・外出が多い家庭でのエアコン電気代比較

生活スタイルによって、最適な運転方法は変わります。

パターン1:在宅勤務で1日中使用する場合(10〜12時間連続運転)

8畳用エアコン自動運転冷房(弱運転)差額
1日の電気代約192〜276円約240〜336円約48〜60円お得
1ヶ月の電気代約5,760〜8,280円約7,200〜10,080円約1,440〜1,800円お得

在宅勤務で長時間使用する場合、自動運転の省エネ効果が最も発揮されます。1ヶ月で約1,500円前後の節約になるため、年間では約18,000円の差になる可能性があります。

パターン2:外出が多く、夜間のみ使用する場合(4〜6時間/日)

8畳用エアコン自動運転冷房(弱運転)差額
1日の電気代約64〜138円約80〜168円約16〜30円お得
1ヶ月の電気代約1,920〜4,140円約2,400〜5,040円約480〜900円お得

使用時間が短い場合でも、自動運転のほうが経済的です。特に帰宅直後の急速冷房フェーズでの効率の良さが、短時間使用でも節約につながります。

パターン3:エアコンのON/OFFを頻繁に繰り返す場合

こまめにエアコンを切ったり入れたりする使い方は、実は最も非効率です。

条件1日の電気代目安備考
30分ごとにON/OFF約250〜320円最も非効率
つけっぱなし(自動運転)約192〜276円最も効率的
こまめにON/OFF(2時間間隔)約210〜290円やや非効率

環境や外気温にもよりますが、30分〜1時間程度の短時間であれば、つけっぱなしのほうが電気代は安くなる傾向があります。

季節別:夏と冬のエアコン電気代比較

エアコンは冷房よりも暖房のほうが電気代が高くなる傾向があります。

夏(冷房)の電気代(8畳用・自動運転・8時間/日)
外気温1日の電気代1ヶ月の電気代
6月25〜28℃約100〜150円約3,000〜4,500円
7月28〜32℃約130〜180円約3,900〜5,400円
8月30〜35℃約150〜200円約4,500〜6,000円
9月25〜30℃約110〜160円約3,300〜4,800円
冬(暖房)の電気代(8畳用・自動運転・8時間/日)
外気温1日の電気代1ヶ月の電気代
12月5〜10℃約180〜240円約5,400〜7,200円
1月2〜8℃約200〜260円約6,000〜7,800円
2月3〜10℃約190〜250円約5,700〜7,500円
3月8〜15℃約150〜200円約4,500〜6,000円

暖房のほうが電気代が高くなる理由は、外気温と設定温度の差が大きいためです。夏は外気温35℃を28℃まで7℃下げるのに対し、冬は外気温5℃を20℃まで15℃上げる必要があり、約2倍のエネルギーが必要になります。

古いエアコンと最新エアコンの電気代の違い

エアコンの省エネ性能は年々向上しており、古い機種を使い続けることで、知らないうちに電気代が高くなっている可能性があります。

10年前のエアコンと最新エアコンの電気代比較(8畳用・年間使用)
項目10年前のエアコン最新エアコン差額
年間消費電力量(冷房)約260kWh約180kWh約80kWh削減
年間消費電力量(暖房)約850kWh約600kWh約250kWh削減
年間電気代(冷房+暖房)約34,410円約24,180円約10,230円お得

10年以上使用しているエアコンの場合、最新機種に買い替えることで、年間約10,000円の電気代削減が期待できます。エアコンの本体価格は8畳用で5〜15万円程度なので、10年使用すれば電気代の削減分だけで元が取れる計算になります。

今日から実践できるエアコンの電気代節約テクニック6選

エアコンの運転モードを自動にするだけでも電気代は下がりますが、さらに効果的な節約方法を組み合わせることで、より大きな削減効果が期待できます。ここでは、すぐに実践できる6つのテクニックを紹介します。

テクニック1:設定温度を1℃調整するだけで約10%削減

環境省のデータによると、エアコンの設定温度を調整することで、大きな省エネ効果が得られます。

冷房時:設定温度を1℃高くする
  • 消費電力削減率:約13%
  • 8畳用エアコンの場合:1ヶ月で約600〜800円の節約
  • 推奨設定温度:26〜28℃
暖房時:設定温度を1℃低くする
  • 消費電力削減率:約10%
  • 8畳用エアコンの場合:1ヶ月で約700〜900円の節約
  • 推奨設定温度:20〜22℃

環境省が推奨している室温の目安は、夏は28℃、冬は20℃ですが、これは「室温」の目安であり「エアコンの設定温度」ではありません。実際の設定温度は、部屋の断熱性や日当たり、人数などによって調整しましょう。

出典環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査」

設定温度を極端に高く(または低く)すると、体調を崩す原因になります。快適さを保ちながら、1〜2℃程度の調整から始めるとよいでしょう。

テクニック2:フィルター掃除でエアコンの効率を維持

エアコンのフィルターが目詰まりしていると、空気の流れが悪くなり、余分な電力を消費します。

フィルターの汚れ具合により削減効果は異なりますが、ダイキン工業が2022年に実施した実験によると、約3年分のホコリが溜まったフィルターを掃除することで、約48.9%の消費電力削減が確認されました。

ただし、これは長期間掃除をしていなかった極端なケースです。定期的に掃除をしている場合でも、2週間に1度の掃除を継続することで、エアコンの効率を最適な状態に保つことができます。

出典:フィルター掃除と室外機周辺の片付けによるエアコンの節電効果を検証 | ダイキン工業株式会社

テクニック3:サーキュレーターや扇風機との併用で体感温度を下げる

エアコンとサーキュレーター(または扇風機)を併用することで、設定温度を上げても快適さを保つことができます。

サーキュレーター併用のメリット
  • 室内の温度ムラを解消
  • 体感温度を2〜3℃下げる効果
  • 設定温度を1〜2℃上げられる(約10〜20%の省エネ)
  • サーキュレーターの電気代は1時間約1円程度

エアコンとサーキュレーターを併用する際の効果的な配置方法は以下になります。

冷房時の配置
  • エアコンの対角線上に置く
  • 風向きは「斜め上」に設定
  • 冷気を部屋全体に循環させる
暖房時の配置
  • エアコンの真下に置く
  • 風向きは「真上」に設定
  • 天井付近の暖気を下に送る

サーキュレーターの電気代は1ヶ月つけっぱなしでも約720円程度(1時間1円×24時間×30日)なので、エアコンの設定温度を1℃調整できれば、トータルでは節約になります。

テクニック4:室外機周りの環境を整えて効率アップ

エアコンの室外機は、部屋の熱を外に逃がす重要な役割を担っています。室外機の周辺環境を整えることで、冷暖房効率の向上が期待できます。

室外機周りでチェックすべきポイント
  • 直射日光を避ける
  • 周囲にスペースを確保
  • 定期的な清掃

室外機の環境を適切に保つことは、エアコンの効率維持と電気代削減につながります。

テクニック5:30分以内の外出ならつけっぱなしが得

「ちょっとコンビニまで」「近所のスーパーに買い物」といった短時間の外出の場合、エアコンは消さずにつけっぱなしにしたほうが電気代は安くなります

つけっぱなしが得になる時間の目安
季節・時間帯つけっぱなしが得になる外出時間
夏・日中(14〜16時)約30分以内
夏・朝晩(7〜9時、18〜20時)約20〜30分以内
冬・日中約40〜60分以内
冬・夜間約30〜40分以内

エアコンは起動時に最も電力を消費するため、短時間で何度もON/OFFを繰り返すと、かえって電気代が高くなります。

テクニック6:電力プランを見直してさらに削減

ここまで紹介してきた節約テクニックは、エアコンの使い方を工夫するものでしたが、根本的に電気料金を下げる方法として「電力会社やプランの見直し」があります。

電力自由化以降、家庭でも電力会社を自由に選べる時代になりました。大手電力会社に加え、「新電力」と呼ばれる事業者が多数参入しており、料金プランや特典内容も多種多様です。

  • 夜間や休日に安くなるプラン
  • ポイント還元や提携サービス割引
  • ライフスタイルに合わせた柔軟なプラン

電力会社の切り替えは、工事不要で手続きも簡単です。Webで申し込むだけで、1〜2ヶ月後には新しいプランに切り替わります。

ただし、契約期間の縛りや解約金が設定されているケースもあるため、契約内容の事前確認は必須です。

Looopでんきは解約金0円で電気料金は30分ごとに変化するため、電気料金が安い時間帯に家電を使うなど、ご家庭の中で電気を使う時間帯をずらすことで、節電を頑張らずに電気代を抑えることができます

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まとめ:エアコンは「自動運転」で賢く節約

この記事では、エアコンの自動運転と冷房運転の電気代比較を中心に、具体的な節約テクニックまで詳しく解説してきました。

自動運転は冷房の弱運転と比較して約30%の消費電力削減効果があります。これは、エアコンが室温と設定温度の差を検知し、圧縮機の出力を最適化することで実現されています。

エアコンの運転方法を最適化しても、もとの電気料金単価が高ければ、電気代の総額は下がりにくくなります。そのような場合は、電力会社やプランの見直しを検討してみましょう。

現在は電力自由化により、現在の使用状況に最適なプランを見つけることで、さらなる電気代削減が期待できます。切り替えの手続きは簡単で、工事も不要です。

この記事で紹介した方法を、できるところから実践して、今年の夏と冬の電気代削減にお役立てください。