本ページはプロモーションが含まれています。

夏の電気代が気になる季節、扇風機とエアコンのどちらを使えば節約できるのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

扇風機の電気代はエアコンの約10分の1以下と圧倒的に安く、上手に併用することで、快適さを保ちながら大幅な節電が可能になります。

この記事では、扇風機とエアコンの電気代を比較し、それぞれの違いや、併用時の効果的な置き方・使い方まで詳しく解説します。

毎月の光熱費を少しでも抑えたい方は、ぜひ参考にしてください。

扇風機の電気代はどれくらい?モーター別に詳しく解説

扇風機の電気代はどれくらい?モーター別に詳しく解説

扇風機には主にACモーターとDCモーターの2種類があり、電気代はモーター種類で2倍近く差が出ます。ここでは、モーター別の具体的な料金、1ヶ月使い続けた場合のコストを詳しくお伝えします。

扇風機の電気代の計算方法

1時間あたりの電気代(円)= 消費電力(Wh)÷ 1,000 × 電気料金単価(円/kWh)

電気料金単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価の31円/kWh(2022年7月改定)を使用します。扇風機本体や取扱説明書に記載されている消費電力の数値を確認すれば、自宅の扇風機の電気代を簡単に算出できます。
参考:公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会

ACモーター搭載扇風機の電気代

ACモーターは「交流」を意味し、電圧が一定周期でプラスとマイナスに切り替わる仕組みです。従来から広く使われてきたモーターで、本体価格が比較的安いことが特徴です。

ACモーター搭載扇風機の消費電力は一般的に20〜50W程度で、風量調整は弱・中・強の3段階など段階的な設定が主流です。リビング用の標準的なACモーター扇風機(消費電力39Wh)の場合、電気代は以下のようになります。

  • 1時間あたりの電気代:約1.2円
  • 1日24時間つけっぱなし:約29.0円
  • 1ヶ月(30日間)つけっぱなし:約870円

DCモーター搭載扇風機の電気代

DCモーターは「直流」を意味し、電流が一方向にのみ流れる仕組みです。近年主流になりつつあるモーターで、省エネ性能に優れていることが特徴です。

DCモーター搭載扇風機の消費電力は10〜20W程度と、ACモーターの約半分です。さらに、微風から強風まで細かく風量を調整でき、静音性にも優れています。リビング用のDCモーター扇風機(消費電力21Wh)の場合、電気代は以下のようになります。

  • 1時間あたりの電気代:約0.65円
  • 1日24時間つけっぱなし:約15.6円
  • 1ヶ月(30日間)つけっぱなし:約468円

ACモーターと比較すると、1ヶ月あたり約400円の差が生まれます。本体価格はDCモーターのほうが高い傾向にありますが、長期的に使用すれば電気代の差で十分に元が取れる計算です。

24時間つけっぱなしにした場合の電気代

夏場など長時間使用する場合、つけっぱなしにした際の電気代が気になる方も多いでしょう。1日24時間、1ヶ月(30日間)使い続けた場合の電気代を比較表でまとめました。

モーター種類消費電力1日の電気代1ヶ月の電気代
ACモーター39Wh約29.0円約870円
DCモーター21Wh約15.6円約468円

扇風機は24時間つけっぱなしにしても、1ヶ月で1,000円未満に収まります。一般的な家庭の月々の電気代が約1万円であることを考えると、扇風機は電気代が非常に安い家電といえるでしょう。

エアコンの電気代はどれくらい?扇風機との比較

エアコンは室温を効率的に調整できる便利な家電ですが、消費電力が大きいため電気代が気になる方も多いでしょう。エアコンがどれだけの電力を消費するのか、数値で確認することで、今後の使い方を見直すきっかけになるはずです。

エアコン冷房の電気代計算

エアコンの電気代は、扇風機と同じ計算式で算出できます。ただし、エアコンは室温や外気温、設定温度によって消費電力が変動するため、あくまで目安としてお考えください。

一般的な8畳用エアコンの冷房運転時の定格消費電力は、約710Whです。これをもとに電気代を計算すると、以下のようになります。

  • 1時間あたりの電気代:約22.0円
  • 1日24時間つけっぱなし:約528円
  • 1ヶ月(30日間)つけっぱなし:約15,840円

扇風機とエアコンの電気代比較

扇風機とエアコンの電気代を同じ使用条件で比較してみましょう。1日24時間、1ヶ月(30日間)使用した場合の料金差は一目瞭然です。

家電1時間の電気代1日の電気代1ヶ月の電気代
扇風機(ACモーター)約1.2円約29.0円約870円
扇風機(DCモーター)約0.65円約15.6円約468円
エアコン(8畳用)約22.0円約528円約15,840円

エアコンと比較すると、扇風機の1ヶ月あたりの電気代はACモーター搭載機種で約5.5%、DCモーター搭載機種で約3%程度にとどまります。

扇風機の電気代は、エアコンと比べて圧倒的に安いことがわかります。

エアコンの電気代が高い理由

エアコンの電気代が高くなる主な理由は、室温を設定温度まで変化させるために大きな電力を消費するためです。特に運転開始直後は、室温と設定温度の差が大きいほど高出力で運転を続けるため、電気代がかさみます。

一方、扇風機は室内の空気を循環させるだけで、温度そのものを変化させる機能はありません。そのため消費電力が少なく、電気代も安く抑えられるのです。

エアコンと扇風機の効果的な併用方法

エアコンと扇風機の効果的な併用方法

エアコンと扇風機を併用する際は、扇風機は上向き、エアコンは水平が最適な設定です。

ここでは、室内の空気を効率的に循環させるための具体的な配置方法と、季節ごとの使い分けのコツを紹介します。

扇風機の最適な置き場所

エアコンと扇風機を併用する際の基本的な配置は、エアコンの風下に扇風機を置くことです。エアコンから送られてくる風に背を向ける形で扇風機を設置すると、冷気を効率的に部屋全体に広げられます。

扇風機はエアコンの対角線上、つまり部屋の反対側に置くと、最も効果的に空気を循環させられます。狭い部屋の場合は、エアコンの真下付近に置いても効果があります。

エアコンと扇風機の風向き設定

空気を効率的に循環させるには、エアコンと扇風機の風向きを正しく設定することが重要です。

  • エアコンの風向き
    水平に設定します。冷たい風は自然に下に降りてくるため、水平に吹き出すことで部屋全体に冷気が広がります
  • 扇風機の風向き
    首を最大限上向きにし、天井に向けて風を送ります。床に溜まった冷気を上に持ち上げることで、空気の循環を促します

扇風機の首振り機能については、固定したほうが効率的です。首を振ると風が散らばってしまい、冷たい空気がうまく循環しなくなる可能性があります。

体感温度を下げる扇風機の使い方

空気循環ではなく、直接涼しさを感じたい場合は、扇風機の風が自分の体に当たる位置に置くのがポイントです。体に風が当たることで体感温度が下がり、エアコンの設定温度を上げても快適に過ごせます。

ただし、長時間直接風に当たり続けると体が冷えすぎてしまう場合もあります。首振り機能を活用したり、風量を弱めに調整したりして、適度な涼しさを保つようにしましょう。

別の部屋にエアコンの風を送る方法

1台のエアコンで複数の部屋を涼しくしたい場合は、扇風機を部屋の境目に置くと効果的です。エアコンのある部屋と隣の部屋の間のドアやふすまを全開にし、扇風機を隣の部屋に向けて設置します。

この配置により、エアコンの冷気が隣の部屋にも届き、2つの部屋の空気が循環します。特にワンルームや隣接した部屋で過ごす場合に有効な方法です。

扇風機の電気代を節約する方法

扇風機は元々電気代が安い家電ですが、使い方を工夫することでさらにコストを抑えられます。日常生活に取り入れやすい実践的な方法ばかりですので、ぜひ試してみてください。

DCモーター搭載の扇風機を選ぶ

扇風機を新たに購入する際は、DCモーター搭載モデルを選ぶのがおすすめです。ACモーターと比べて消費電力が約半分で、電気代も大幅に抑えられます。

本体価格はDCモーターのほうが高い傾向にありますが、毎日使用すれば数年で電気代の差で元が取れます。

長期的な視点で考えると、DCモーター搭載扇風機のほうがコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。

カーテンやすだれで日差しをカットする

室温が上昇する主な原因の一つが、窓からの直射日光です。カーテンやすだれで日差しを遮ることで、室温の上昇を抑えられます。

特に西日が強く当たる部屋では、遮熱性の高いカーテンを使用すると効果的です。室温が上がりにくくなれば、扇風機だけでも快適に過ごせる時間が増え、エアコンを使う頻度も減らせます。

タイマー機能を活用する

就寝時や外出時には、タイマー機能を活用しましょう。つけっぱなしを防止できるため、無駄な電力消費を抑えられます。

特に睡眠中につけっぱなしにすると、体が冷えて体調を崩す可能性もあります。

入眠後2〜3時間でタイマーが切れるように設定すれば、体にもお財布にも優しい使い方ができます。

風量を適切に調整する

必要以上に強い風量で使用すると、消費電力が増えてしまいます。室内環境に応じて風量を調整し、弱運転でも快適に過ごせる場合は無理に強運転にしないよう心がけましょう。

DCモーター搭載の扇風機であれば、微風から強風まで細かく調整できるため、状況に応じた最適な風量を選べます。

エアコンの電気代を節約する方法

エアコンは消費電力が大きい家電ですが、フィルター掃除と自動運転を利用することで電気代を大幅に削減できます。ここでは、エアコン単体で使用する際の節約術を紹介します。

エアコンのフィルターをこまめに掃除する

エアコンのフィルターが汚れていると、空気を取り込む効率が低下し、冷房効果が弱まります。その結果、設定温度に達するまでに時間がかかり、電気代が高くなってしまいます。

フィルターは、2週間に1回程度掃除するのが理想です。

掃除機でホコリを吸い取るだけでも効果がありますので、こまめなメンテナンスを心がけましょう。

室外機周辺を清潔に保つ

室外機のフィン(熱交換器)や吹き出し口が汚れていると、熱交換の効率が低下し、余分な電力を消費します。また、室外機の周辺に物を置くと、空気の流れが妨げられて冷房効率が悪くなります。

室外機周辺は定期的にチェックし、汚れを拭き取ったり、遮蔽物を取り除いたりしましょう。ただし、フィンは強くこすると変形する恐れがあるため、優しく表面の汚れを落とす程度にしてください。

自動運転モードを活用する

エアコンの自動運転モードは、室温が設定温度に近づくよう、最適な風量を自動で調節してくれる機能です。フルパワーで稼働する時間が最小限になるため、電気代を効率的に抑えられます。

弱運転のほうが節電になると思われがちですが、実は自動運転のほうが効率的です。

室温を早く設定温度に到達させ、その後は低出力で維持するため、トータルの消費電力を抑えられるのです。

部屋の換気をしてからエアコンを使う

帰宅直後など、室内に熱気がこもっている場合は、エアコンをつける前に窓を開けて換気しましょう。熱気を外に逃がしてからエアコンを稼働させることで、設定温度に達するまでの時間を短縮できます。

エアコンが最も電力を消費するのは、運転開始から設定温度に達するまでの間です。この時間を短くすることで、電気代を大幅に節約できます。

電気料金プランの見直しで光熱費をさらに削減

電気料金プランの見直しで光熱費をさらに削減

扇風機やエアコンの使い方を工夫することも大切ですが、契約している電気料金プランを見直すことで、家庭全体の電気代をさらに削減できる可能性があります。ここでは、電力会社やプランを選ぶ際のポイントと、見直しによる節約効果について解説します。

生活スタイルに合ったプランを選ぶ

電気料金プランを選ぶ際は、自身の生活スタイルを振り返り、電気を多く使う時間帯を把握することが重要です。たとえば、日中は仕事で不在にすることが多く、夜間を中心に電気を使う場合は、夜間の電気代がお得になるプランを選ぶことで、より高い節約効果が得られます。

また、電気とガスをセットで申し込むことにより、セット割引が適用されるケースもあります。光熱費全体をトータルで見直すことで、さらなる節約につながるでしょう。

電力会社の切り替えによる節約効果

2016年4月以降、電力自由化により契約する電力会社を自由に選べるようになりました。新電力も含めて検討することで、現状よりもお得な電気料金プランが見つかる可能性が高まります。

基本料金や従量料金が現状よりも安くなるプランに切り替えれば、扇風機やエアコンだけでなく、家庭で使用するすべての電化製品の電気代を削減できます。無理のない節電対策として、ぜひ検討してみてください。

まとめ

まとめ

扇風機とエアコンの電気代には大きな差があり、扇風機はエアコンの約10分の1以下というコストで使用できます。特にDCモーター搭載の扇風機を選ぶことで、さらに電気代を抑えられます。

扇風機とエアコンを上手に併用することで、エアコンの設定温度を1〜2℃上げても快適に過ごせるようになり、結果として約10〜20%の節電効果が期待できます。1ヶ月あたり数千円の節約につながるため、家計にも優しい方法です。

この記事のポイント
  • 扇風機の電気代はエアコンの約10分の1以下
  • DCモーター扇風機はACモーターの約半分の電気代
  • 併用で設定温度を1℃上げると約10%の節電が可能
  • 扇風機は上向き、エアコンは水平の風向きが最適
  • フィルター掃除と自動運転でエアコン単体でも節約できる

扇風機とエアコンを効果的に使い分け、暑い夏を快適かつ経済的に乗り切りましょう。さらに、電気料金プランの見直しも併せて検討することで、より大きな節約効果が期待できます。