「プレミアムウォーターのサーバーレンタル無料」という広告を見て、本当にお得なのか気になっていませんか。
実際には無料というフレーズの裏側には、ウォーターサーバー業界特有のビジネスモデルが隠れています。
レンタル料が無料でも、水代や契約期間の縛り、解約金といった仕組みが複雑に絡み合っているため、きちんと理解していないと「思っていたより高い」「解約したいのにできない」という事態に陥りかねません。
この記事では、プレミアムウォーターのからくりを公式情報に基づいて丁寧に解説します。
どこでコストが発生し、どのような契約ルールがあるのかを知ることで、自分にとって本当にお得なのかを判断できるようになるはずです。
目次
プレミアムウォーターの基本｜料金プランとサービス概要
プレミアムウォーターのからくりを理解する前に、まずはサービスの全体像と料金体系を整理しておきましょう。
複数のプランとサーバー機種が用意されているため、それぞれの特徴を把握することが重要です。
ここでは基本的なサービス内容と、主な料金プランの違いについて説明します。
プレミアムウォーターとは？サービスの特徴を整理
プレミアムウォーターは、非加熱処理の天然水を自宅まで配送してくれる宅配型ウォーターサーバーサービスです。
採水地は富士吉田、南阿蘇、金城など複数あり、それぞれの地域で採れた天然のナチュラルミネラルウォーターを楽しむことができます。
サーバー本体には温水機能と冷水機能が備わっており、いつでもすぐに適温の水が使えるという利便性が魅力です。
ボトルは使い捨てタイプのため、回収の手間がかからず、使用後はそのまま家庭ゴミとして処分できるのも特徴のひとつといえるでしょう。
水の容量は12リットルボトルと7リットルボトルの2種類が用意されており、家族構成やライフスタイルに合わせて選択できます。
主な料金プランとサーバー機種
プレミアムウォーターには複数の料金プランが存在しており、それぞれ最低利用期間や月額料金が異なります。
以下の表で主なプランの特徴を整理してみましょう。
| プラン名 | 最低利用期間 | サーバーレンタル料 | 水代（12L×2本） | 対象者 |
|---|---|---|---|---|
| もっとPREMIUMプラン | 5年 | 無料〜220円 （機種により異なる） | 3,974円〜 | 誰でも利用可 |
| ずっとPREMIUMプラン | 3年 | 無料〜1,100円 （機種により異なる） | 4,082円 | 誰でも利用可 |
| PREMIUM WATER MOM CLUB | 5年 | 無料〜220円 （機種により異なる） | 3,758円 | 妊娠中または 5歳以下の子どもがいる家庭限定 |
| Locca（浄水型） | 5年 | 月額2,580円 （定額・使い放題） | 水道水を使用するため水代不要 | 誰でも利用可 |
主なプランとして「もっとPREMIUMプラン」は最低利用期間が5年で、サーバーレンタル料が無料になる代わりに長期契約が前提となっています。
「ずっとPREMIUMプラン」は最低利用期間が3年で、もっとPREMIUMプランよりは短い契約期間ですが、一部のサーバー機種ではレンタル料が月額1,100円かかる場合があります。
妊娠中または5歳以下の子どもがいる家庭限定で加入できる「PREMIUM WATER MOM CLUB」は5年契約で、水代が割安に設定されています。
さらに、天然水ではなく浄水型のウォーターサーバー「Locca」というプランもあり、こちらは月額2,580円（税込）の定額制で水道水を浄化して使い放題になるという仕組みです。
それぞれのプランに対応するサーバー機種が決まっており、デザイン性の高いamadanaシリーズや省エネ性能に優れたスリムサーバーⅢ、最新のFamfitやAURAといった機種が選べます。
月額料金のざっくり目安
プレミアムウォーターを利用する際の月額料金は、水代とサーバーレンタル料、そして電気代の合計で考える必要があります。
水代については、例えば12リットルボトル2本を注文した場合、もっとPREMIUMプランでは3,974円（税込）、ずっとPREMIUMプランでは4,082円（税込）、MOM CLUBでは3,758円（税込）といった具合にプランによって異なります。
サーバーレンタル料は、もっとPREMIUMプランやMOM CLUBでは基本的に無料（機種によっては有料）ですが、ずっとPREMIUMプランでは一部機種で月額1,100円（税込）が必要です。
電気代はサーバー機種によって幅がありますが、エコモードを使用した場合でおおよそ月額500円から800円程度が目安となります。
これらを合計すると、月に12リットルボトル2本を消費する標準的な使い方で、月額約4,500円から6,000円程度が実際の負担額となるでしょう。
ただし、水の消費量が多ければその分水代が増えますし、スキップや休止をすればその月の水代は発生しないなど、使い方次第で金額は変動します。
より詳細なシミュレーションについては、この後の章で具体的に見ていきます。
プレミアムウォーターの評判や口コミについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、チェックしてみてください。
レンタル無料のからくりとは？どこで利益が出ているのか
「サーバーレンタル無料」という言葉は非常に魅力的に聞こえますが、企業が利益を出している以上、どこかで収益を上げる仕組みが必ず存在します。
ここでは、ウォーターサーバー業界全体の構造と、プレミアムウォーター特有のビジネスモデルについて詳しく見ていきましょう。
ウォーターサーバー業界の無料の構造
ウォーターサーバー業界では、サーバー本体を無料または低価格でレンタルする代わりに、毎月定期的に購入される水代で利益を確保するビジネスモデルが一般的です。
サーバー本体の製造原価は確かにそれなりにかかりますが、長期間にわたって水を購入してもらうことで、初期投資を回収しつつ継続的な収益を得ることができます。
つまり、サーバーは利益を生む商品ではなく、顧客との接点を作るためのツールとして位置づけられているのです。
顧客側から見れば、初期費用を抑えられるメリットがある一方で、継続的にコストが発生し続けるという特徴があります。
プレミアムウォーターのレンタル無料のからくり
プレミアムウォーターの場合も同様に、レンタル料が無料だからといって全体のコストが安いわけではありません。
レンタル無料のサーバーを選んだとしても、毎月届く水代には当然ながら利益が上乗せされています。
例えば、もっとPREMIUMプランで12リットルボトル2本を注文すると3,974円（税込）ですが、この中にはサーバーの原価償却分や配送コスト、サポート費用などが含まれていると考えられます。
市販のペットボトルの天然水と比較すると、500ミリリットルあたりの単価は明らかに高く設定されています。
つまり、レンタル料という名目では請求されていないだけで、実質的にはサーバーの費用も水代に含まれているというのがからくりの本質なのです。
さらに、プレミアムウォーターの水は非加熱処理という付加価値がついているため、価格設定も他社と比較して高めになっています。
注文ノルマと自動配送の仕組み
プレミアムウォーターには明示的な注文ノルマという表現はされていませんが、実質的には定期配送システムによって最低限の注文量が決まっています。
基本的には12リットルボトル2本が1セットとして、定期的に自動で配送される仕組みになっています。
つまり、何もしなければ毎月自動的にボトルが届き、水代が発生するということです。
配送をスキップすることは可能ですが、後述するように一定期間を超えると手数料が発生したり、強制解約になったりするルールがあります。
このシステムにより、企業側は安定的な売上を確保できる一方で、利用者側は水の消費量が少ない場合でも一定のペースで注文せざるを得ない状況になりがちです。
結果として、使いきれないまま新しいボトルが届いてしまい、割高感を感じる原因になっています。
この定期配送と実質的なノルマの存在が、レンタル無料というメリットを相殺してしまうからくりのひとつといえるでしょう。
キャンペーン・キャッシュバックの原資
プレミアムウォーターでは、新規契約時にキャッシュバックや初月割引といったキャンペーンを頻繁に実施しています。
一見すると非常にお得に見えるこれらの特典ですが、その原資はどこから来ているのでしょうか。
答えは、長期利用を前提とした顧客生涯価値、いわゆるLTVから逆算されているということです。
企業側は、契約者が最低利用期間である3年または5年間継続して水を購入し続けることで、初期のキャンペーン費用を十分に回収できると計算しています。
例えば、1万円のキャッシュバックを行ったとしても、5年間で120本以上のボトルを購入してもらえれば、その利益の中から十分にカバーできるわけです。
つまり、キャンペーンは企業が損をして顧客に還元しているのではなく、長期契約による安定収益を前提とした投資として行われているということです。
キャンペーンの魅力だけに惑わされず、トータルコストで判断することが重要です。
契約期間と解約金のからくり｜やめづらさの正体
プレミアムウォーターを利用する上で最も注意すべきポイントが、契約期間の縛りと解約時に発生する費用です。
レンタル無料という魅力的な条件の裏側には、簡単にはやめられない仕組みが隠れています。
ここでは、公式情報に基づいて解約金の詳細とその構造を詳しく解説します。
プラン別最低利用期間（3年 or 5年）
プレミアムウォーターの各プランには、それぞれ最低利用期間が設定されています。
以下の表でプラン別の最低利用期間と自動更新の仕組みを整理してみましょう。
| プラン名 | 最低利用期間 | 更新サイクル | 更新後の扱い | 期間内解約時の 契約解除料目安 |
|---|---|---|---|---|
| ずっとPREMIUMプラン | 3年 | 3年ごとに自動更新 | 更新後も最低利用期間が継続 （更新直後に解約すると解約金発生） | 15,000円〜20,000円 （レンタル無料機種：15,000円） （レンタル有料機種：20,000円） |
| もっとPREMIUMプラン | 5年 | 5年ごとに自動更新 | 更新後も最低利用期間が継続 （更新直後に解約すると解約金発生） | 5,000円〜50,000円 （機種・利用期間により変動） ※早期解約ほど高額 |
| PREMIUM WATER MOM CLUB | 5年 | 5年ごとに自動更新 | 更新後も最低利用期間が継続 （更新直後に解約すると解約金発生） | 5,000円〜50,000円 （機種・利用期間により変動） ※早期解約ほど高額 |
もっとPREMIUMプランとPREMIUM WATER MOM CLUBは最低利用期間が5年、ずっとPREMIUMプランは3年となっています。
この最低利用期間内に解約すると、契約解除料が発生する仕組みで、さらに注意が必要なのは、この期間は自動更新されるという点です。
つまり、最低利用期間を満了したからといって自動的に解約金がかからなくなるわけではなく、次の更新期間に入ってしまうと再び解約金が発生する可能性があります。
契約時には「3年くらいなら使えるだろう」と思っていても、実際には引っ越しやライフスタイルの変化、家族構成の変動などによって途中で解約したくなるケースも少なくありません。
しかし、長期の契約縛りがあることで、簡単にはやめられない状況に陥ってしまうのです。
この長期契約を前提とした仕組みこそが、レンタル無料というメリットと引き換えに設定されている大きな条件だといえるでしょう。
早期解約でいくらかかる？金額の目安
最低利用期間内に解約した場合の契約解除料は、プランとサーバー機種、そして利用期間によって細かく異なります。
もっとPREMIUMプランの場合、5年未満での解約で発生する契約解除料は、機種やレンタル料の有無によって異なり、おおむね5千円から5万円程度の範囲で設定されています。
ずっとPREMIUMプランでは3年未満の解約で、レンタル料無料の機種であれば1万5千円、レンタル料有料の機種であれば2万円が目安です。
MOM CLUBも5年未満の解約で同様の金額帯が設定されています。
特に注意が必要なのは、契約から1年未満など早期に解約するほど高額になる傾向があり、場合によっては4万円から5万円クラスの解約金が発生するケースもあるということです。
逆に、利用年数が長くなるにつれて解約金は階段状に下がっていく構造になっており、例えば、2年以上利用していれば解約金が半額程度に下がるといった具合です。
ただし、これらの金額は契約時期や申込日によっても変動するため、自分が具体的にいくらの解約金がかかるのかは、公式のよくある質問ページやカスタマーセンターで確認する必要があります。
いずれにしても、数万円単位の解約金が発生する可能性があるということは、契約前にしっかり理解しておくべき重要なポイントです。
クーリングオフ・利用前キャンセルで0円にできるケース
高額な解約金が発生する一方で、契約直後であれば費用をかけずに解約できる方法も存在します。
それがクーリングオフ制度と利用前キャンセルです。
クーリングオフは、訪問販売や電話勧誘販売など特定の販売方法で契約した場合に適用され、契約書面を受け取った日から8日以内であれば無条件で契約を解除できる制度です。
プレミアムウォーターをショッピングモールなどのキャンペーンブースで契約した場合などは、このクーリングオフが適用される可能性があります。
また、サーバーが届いたものの設置前や使用前の状態であれば、利用前キャンセルとして解約金なしで契約を解除できるケースもあります。
ただし、この利用前キャンセルには期限があり、一般的にはサーバーお届け予定日の前日までなど、タイミングが限られています。
すでに設置してしまった場合や、水を開封してしまった場合には適用されないことが多いため、注意が必要です。
契約後に「やっぱり合わないかもしれない」と感じたら、できるだけ早い段階でカスタマーセンターに相談することが重要です。
サーバー返却・破損時にかかる追加費用
解約時には契約解除料だけでなく、サーバーの返却に関する費用も発生する可能性があります。
プレミアムウォーターでは、解約後にサーバーを返却する必要がありますが、返却期限を過ぎてしまうと製品補償料として数万円が請求されるケースがあります。
また、サーバー本体に破損や汚損がある場合にも、修理費用や製品補償料が発生することがあります。
特に小さな子どもがいる家庭やペットを飼っている家庭では、サーバーに傷がついたり部品が壊れたりするリスクも高まります。
こうした破損リスクに対応するために、プレミアムウォーターでは「プレミアム安心サポート」という有料オプションが用意されており、月額695円（税込）で万が一の破損時の補償や定期的なサーバー交換サービスを受けることができます。
ただし、このオプションに加入していない場合、破損時の費用は全額自己負担となる可能性があります。
解約を検討する際には、契約解除料だけでなく、サーバー返却時の状態や期限についても確認しておくことで、予期せぬ追加費用を避けることができます。
こうした細かい費用も積み重なると大きな負担になるため、見落としがちなポイントとして覚えておきましょう。
スキップ・休止・強制解約のルール｜ノルマの逃げ道と落とし穴
水が余ってしまったときに便利なのが配送スキップ機能ですが、この仕組みにも注意すべきルールがあります。
無料で休める期間と手数料が発生する条件、そして最悪の場合には強制解約になるケースまで、詳しく見ていきましょう。
無料で休める期間と手数料が発生する条件
プレミアムウォーターでは、定期配送を一時的に休止することが可能で、前回の配送日から59日以内であれば、無料で配送をスキップできます。
例えば、長期出張や旅行などで家を空ける場合や、水の消費が想定より少なくボトルが余ってしまった場合には、この無料スキップを活用することで無駄なコストを抑えられます。
しかし、60日以上配送を休止すると状況が変わってきます。
60日目を迎えた時点で休止事務手数料として880円（税込）が発生します。
この手数料は水代とは別に請求されるため、スキップしているつもりでもコストが発生し続けることになります。
特に、水の消費量が少ない一人暮らしや夫婦二人暮らしの世帯では、この手数料が積み重なって結果的に割高になってしまうケースもあります。
スキップを計画的に使うこと自体は問題ありませんが、59日という期限をしっかり把握し、手数料が発生する前に次の注文をするか、それとも解約を検討するかを判断する必要があります。
在庫が余りがちな人がハマりやすいパターン
水の在庫が溜まりやすい生活スタイルの人は、スキップと手数料の関係で苦労することが多いようです。
例えば、一人暮らしで日中は職場にいるため自宅で水を飲む機会が少ない場合や、外食が多くて料理にもあまり水を使わない場合、さらには出張や外出が頻繁にある場合などは、12リットルボトル2本を1ヶ月で消費しきれないことがよくあります。
こうした状況が続くと、ボトルがどんどん溜まっていき、置き場所にも困るようになります。
そして、配送をスキップし続けるうちに60日の期限が迫ってきて、仕方なく手数料を払うか、あるいは使いきれないまま新しいボトルを注文せざるを得なくなります。
特に厄介なのが、スキップ手続き自体を忘れてしまい、自動的に新しいボトルが届いてしまうパターンです。
マイページや公式アプリから手続きをする必要があり、配送日の1週間前までに申し込まなければなりませんが、この手続きを忘れると、余っているのにさらに在庫が増えるという悪循環に陥ります。
こうしたリアルな困りごとは、契約前にはなかなか想像しにくいものですが、実際に使い始めてから「こんなはずじゃなかった」と感じる人が多いポイントでもあります。
解約になる前にできる対策
配送を長期間休止し続けると、最終的には強制解約という事態に至ります。
具体的には、最後の配送日から120日以上経過すると、自動的に契約が解除されてしまいます。
この強制解約の場合でも、最低利用期間を満たしていなければ通常の契約解除料が発生するため、自分の意思で解約するのと変わらないコストがかかります。
むしろ、意図せず強制解約になってしまうと、解約のタイミングをコントロールできず、より不利な条件で契約が終了してしまう可能性もあります。
そうならないためには、水が余り始めた時点で早めに対策を講じることが重要です。
- 早めに消費量を見直す
- 家族・職場でシェアする
- 早期に解約するか他社乗り換えを検討する など
まず考えられるのは、消費量を見直すことです。
料理や炊飯にも積極的に使ったり、コーヒーやお茶を淹れる際にウォーターサーバーの水を使ったりすることで、消費ペースを上げることができます。
また、家族や職場の同僚とシェアするという方法もあります。
実家や友人に分けたり、職場に持っていって共用したりすることで、在庫を減らすことができるでしょう。
それでも消費が追いつかない場合には、早期に解約を決断することも選択肢のひとつです。
契約から時間が経つほど解約金は下がっていきますが、だらだらと続けて手数料を払い続けるよりも、ある程度のタイミングで見切りをつけたほうがトータルコストは抑えられるかもしれません。
また、他社のウォーターサーバーの中には乗り換えキャンペーンで解約金を負担してくれるサービスもあるため、そうした選択肢も検討する価値があります。
プレミアムウォーターは損？向いている人・向かない人
ここまでプレミアムウォーターのからくりや注意点を見てきましたが、決して全ての人にとって損なサービスというわけではありません。
使い方やライフスタイルによっては、十分にメリットを享受できる人もいます。
ここでは、どんな人に向いていて、どんな人には向かないのかを整理してみましょう。
プレミアムウォーターが向いている人
- 4人以上の家族で水の消費量が多い
- デザイン性の高いサーバーをリビングに置きたい
- 天然水の味や採水地にこだわりたい人 など
プレミアムウォーターが最も適しているのは、4人以上の家族で水の消費量が多い世帯です。
毎日たくさん水を使う家庭であれば、定期配送のペースが負担にならず、むしろペットボトルを買ってくる手間が省けて便利に感じられるでしょう。
特に小さな子どもがいる家庭では、ミルク作りや離乳食に安全な水をすぐに使えるメリットは大きく、MOM CLUBプランを利用すれば水代も割安になります。
また、デザイン性の高いサーバーをリビングに置きたいという美意識の高い人にも向いています。
プレミアムウォーターのサーバーはamadanaシリーズをはじめ、インテリアとしても映えるデザインが多く揃っているため、見た目にこだわりたい人には魅力的です。
さらに、天然水の味や採水地にこだわりたい人、非加熱処理の水を飲みたいというこだわりがある人にとっても、プレミアムウォーターは選択肢として価値があります。
長期間同じ場所に住み続ける予定があり、ライフスタイルが安定している人であれば、3年や5年の契約期間も問題なくクリアできるでしょう。
こうした条件に当てはまる人にとっては、プレミアムウォーターは決して損ではなく、むしろ生活の質を高めてくれる存在になり得ます。
プレミアムウォーターが向かない人
- 一人暮らし・日中ほぼ不在で水の消費が少ない
- 次の引っ越しや転勤が近い
- 契約期間中にライフスタイルが変わりやすい人
一方で、プレミアムウォーターが向かないのは、一人暮らしや日中ほぼ不在で水の消費量が少ない人です。
12リットルボトル2本を毎月消費しきれない場合、スキップを繰り返すことになり、手数料が発生したり在庫が溜まったりと、かえってストレスになる可能性があります。
また、次の引っ越しや転勤が近い人も注意が必要です。
引っ越し自体は対応可能ですが、転勤先が配送エリア外だった場合や、引っ越しを機にライフスタイルが変わって使わなくなった場合、高額な解約金を支払うことになりかねません。
契約期間中にライフスタイルが変わりやすい人、例えば結婚や出産、転職などのライフイベントが控えている人も慎重に考えるべきです。
今は水をたくさん使っていても、数年後にどうなっているかわからない状況で長期契約を結ぶのはリスクが伴います。
また、コストを最優先に考える人にとっても、プレミアムウォーターは割高に感じられるかもしれません。
ペットボトルの天然水や浄水器と比較すると、500ミリリットルあたりの単価は明らかに高いため、純粋にコストパフォーマンスだけを求めるなら他の選択肢のほうが良いでしょう。
こうした条件に当てはまる人は、契約前に本当に自分に合っているのかをよく検討する必要があります。
それでも使いたいときの上手な付き合い方
向かない条件に当てはまっていても、どうしてもプレミアムウォーターを使いたいという場合には、上手な付き合い方を工夫することで負担を軽減できます。
- ノルマを家族や職場でシェアする
- スキップを計画的に使う
- 契約前に「いつまで使うか」を仮決めしておく など
まず、実質的なノルマである定期配送を、家族や職場でシェアして消費するという方法があります。
実家に住む両親や、近所に住む友人と分け合うことで、1世帯あたりの負担を減らすことができます。
職場に持っていって共用するのも効果的ですが、その場合は職場のルールを確認しておく必要があります。
次に、スキップ機能を計画的に使うことも重要です。
59日以内の無料期間をフルに活用し、手数料が発生する前に必ず次の注文をするようカレンダーに記録しておくと良いでしょう。
スマートフォンのリマインダー機能を使って、配送予定日の1週間前に通知が来るように設定しておくのもおすすめです。
さらに、契約前に「いつまで使うか」を仮決めしておくことも大切です。
例えば、子どもが小学校に入学するまでの3年間だけ使うとか、今の住居に住んでいる間だけ使うといった具合に、期限を設けておくことで解約のタイミングを見失わずに済みます。
最低利用期間が満了する時期を手帳やカレンダーに記入しておき、その時点で継続するかどうかを改めて判断するようにしましょう。
こうした工夫をすることで、からくりを理解した上で賢く利用することができます。
プレミアムウォーターの契約前チェックリスト
ここまで様々なからくりや注意点を解説してきましたが、契約前に確認すべきポイントをチェックリスト形式でまとめておきます。
このリストを見ながら、自分が納得できるかどうかを確認してみてください。
契約前に必ず確認したい8つの項目
- 最低利用期間は何年か
自分が選ぼうとしているプランがどれなのかを明確にしておく - プラン別の解約金はいくらか
自分が選ぶサーバー機種とプランの組み合わせで、具体的にいくらの契約解除料が発生するのかを公式サイトのよくある質問で確認 - 1ヶ月あたりの最低注文量（ノルマ）は？
自分の消費量と照らし合わせて無理なく使いきれるか - 無料スキップできる期間・条件
59日以内なら無料だが、それを超えると手数料が発生することを理解しておく - 休止手数料・強制解約の条件
60日で880円（税込）、120日で強制解約というルールを頭に入れておく - サーバー返却の期限・費用
解約後にサーバーを速やかに返却しないと追加費用が発生する可能性がある - 引っ越し時の対応
引っ越し先が配送エリア内かどうか、引っ越し手続きに費用がかかるかなどを事前に調べておく - 他社乗り換えキャンペーンの有無
将来的に解約を考えた際に、他社が解約金を負担してくれるキャンペーンを使う
これら8つの項目をすべてクリアにした上で契約すれば、後悔する可能性はぐっと低くなるはずです。
プレミアムウォーターのからくりに関するよくある質問（FAQ）
最後に、プレミアムウォーターのからくりに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめておきます。
これらの疑問を解消することで、より安心して判断できるでしょう。
Q
レンタル無料って本当に0円？隠れ費用はありますか？
A
サーバーレンタル料自体は確かに無料ですが、水代、初回登録事務手数料3,300円（税込）、電気代は別途かかります。
また、プランによっては一部機種でレンタル料が月額1,100円（税込）必要な場合もあります。
さらに、スキップを繰り返すと休止手数料が発生しますし、早期解約すれば契約解除料もかかります。
レンタル無料という言葉だけを見て完全無料だと思い込むと、実際の費用とのギャップに驚くことになるでしょう。
Q
解約金がかからないタイミングはいつ？
A
解約金がかからないのは、最低利用期間を満了した後です。
もっとPREMIUMとMOM CLUBなら5年、ずっとPREMIUMなら3年を過ぎていれば、基本的には解約金は発生しません。
ただし、自動更新される仕組みのため、更新後すぐのタイミングで解約すると再び解約金が発生する可能性があります。
最も確実なのは、契約満了日を迎える前にカスタマーセンターに連絡し、解約金がかからないタイミングを確認することです。
Q
一人暮らしでも元は取れますか？
A
一人暮らしの場合、水の消費量が少ないため、元を取るのは難しいケースが多いと言えます。
12リットルボトル2本を毎月消費しきれない場合、スキップをすることになりますが、そうすると手数料が発生したり、配送再開のタイミングを気にしたりと手間がかかります。
ペットボトルの天然水と比較しても割高になるため、コストパフォーマンスを重視するなら他の選択肢を検討したほうが良いでしょう。
ただし、利便性やデザイン性に価値を感じるなら、元を取るという観点とは別に満足度は得られるかもしれません。
Q
キャンペーンのキャッシュバックはどういう仕組み？
A
キャンペーンのキャッシュバックや割引は、企業が長期利用による収益を前提に投資として行っているものです。
例えば1万円のキャッシュバックがあったとしても、5年間の水代や電気代などを合計すれば、企業側は十分に利益を確保できる計算になっています。
つまり、キャッシュバックは純粋なサービスではなく、長期契約を引き出すためのマーケティング手法のひとつと考えるべきです。
目先の特典に惹かれて契約するのではなく、トータルコストで判断することが重要です。
Q
他社への乗り換えで解約金を補填してくれるって本当？
A
ウォーターサーバー業界では他社からの乗り換えキャンペーンとして、解約金を負担してくれるサービスを提供している会社があります。
具体的には、現在契約しているウォーターサーバーの解約金を、新しく契約する会社がキャッシュバックや割引という形で補填してくれる仕組みです。
プレミアムウォーターを解約したい場合、こうした乗り換えキャンペーンを実施している他社を探すことで、実質的な解約金負担をゼロにできる可能性があります。
ただし、キャンペーンには条件があることが多く、解約証明書の提出が必要だったり、一定期間の利用が条件だったりするため、詳細をよく確認する必要があります。
まとめ
プレミアムウォーターのからくりについて、ここまで詳しく見てきました。
レンタル無料という言葉の裏には、水代にサーバーコストが上乗せされている仕組み、定期配送という実質的なノルマ、長期の契約縛りと高額な解約金、そしてスキップ・休止ルールによる手数料発生といった複数の要素が絡み合っています。
これらのからくりを理解せずに「なんとなくお得そうだから」という理由だけで契約してしまうと、後になって「思っていたより高い」「解約したいのにできない」といった不満を抱えることになりがちです。
逆に言えば、自分の水の消費量、契約期間を無理なく続けられるか、今後のライフプランに大きな変化がないかといった点を踏まえて慎重に判断すれば、「高い」「騙された」と感じる可能性は大きく減らせます。
プレミアムウォーターが絶対にダメなサービスというわけではなく、合う人にとってはメリットが大きいのも事実です。
特に家族が多く水の消費量が多い世帯や、天然水の味やデザイン性にこだわりたい人、小さな子どもがいてMOM CLUBプランを活用できる家庭にとっては、十分に価値のある選択肢となるでしょう。
大切なのは、レンタル無料というキャッチフレーズだけに目を奪われず、契約期間、解約金、スキップルール、月々のトータルコストといった全体像をしっかり把握した上で判断することです。
この記事で紹介したチェックリストを活用し、公式サイトやカスタマーセンターで不明点を確認してから契約すれば、後悔のない選択ができるはずです。
