「新電力に変えれば安くなるらしい」と聞いても、実際にどの会社が自分に合っているか判断するのは簡単ではありません。
四国エリアではLooopでんきやTERASELでんき、オクトパスエナジーなど多くの事業者が参入しています。
料金体系も市場価格に連動するタイプから、わかりやすく単価を固定したタイプまで幅広く揃っています。
選択肢が多いこと自体はメリットですが、その一方で「結局どこが安いのか判断しづらい」という声が多いのも事実です。
重要なのは、「自分の使い方と料金の設計が噛み合うかどうか」をセットで考えることです。
本記事では、四国でおすすめの電力会社を目的別・世帯別に整理し、「どのタイプの人がどの会社を選ぶべきか」を解説していきます。
本記事を読み終えた頃には、自分にあった電力会社が見つかっていますので、ぜひ参考にしてください。
- 四国でおすすめの電力会社
- 世帯・利用目的別のおすすめ電力会社
- 電力会社の選び方
- 電力会社を乗り換える手順
- 電力会社を乗り換える際の注意点
- 電力会社についてよくある質問
目次
四国でおすすめの電力会社ランキング
四国でおすすめの電力会社は以下のとおりです。
四国では、基本料金の有無や燃料費調整単価など、電力会社ごとに特徴が大きく異なります。
ここでは、料金の安さやサービス内容を総合的に比較し、四国でおすすめの電力会社をランキング形式で紹介します。
1位:オクトパスエナジー

| オクトパスエナジー「グリーンオクトパス」 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 基本料金 | 18.40円/日 | |||
| 電力量料金 | 0〜120kWh | 20.6円/kWh | ||
| 121〜300kWh | 24.8円/kWh | |||
| 300kWh超過 | 28.22円/kWh | |||
| 燃料費調整単価(10月分) | 2.06円/kWh | |||
| 契約期間 | なし | |||
| 解約金の有無 | なし | |||
| オール電化プランの有無 | あり | |||
| 支払い方法 | ・クレジットカード ・口座振替 ・コンビニ払い | |||
| サポート体制 | ・電話 ・WEB ・メール ・SNS ・マイページ | |||
| キャンペーン | ・タコ友冬ゼロキャンペーン ・友達紹介割 | |||
| 特徴 | ・実質再エネ100%の電気を選べるため、地球環境にも配慮した暮らしができる ・太陽光・EV・オール電化など、ライフスタイルに合わせた多様なプランを選べる ・基本料金が抑えられたプランや、一律単価のシンプル設計で家計管理がしやすい ・東京ガスと海外大手が出資する合弁会社のため、安定した供給体制と信頼感がある | |||
オクトパスエナジーは、「グリーンオクトパス」をはじめとする再エネ由来の電気を実質100%提供する電力会社です。
太陽光発電やEV利用、オール電化など、家庭のライフスタイルに合わせて選べるプランが充実。
さらに、解約金ゼロで気軽に乗り換えられるうえ、東京ガスとの共同事業による安定した供給も魅力です。
四国でも無理なく環境配慮を実現できます。
電気料金の透明性やサポート体制にも定評があり、「地球にも家計にもやさしい電気」を求める人にぴったりの選択肢といえます。
- 再生可能エネルギーを生活の中で取り入れたい人
- 電気代を抑えつつ、安心できる電力会社を選びたい人
- 昼夜の使用時間や家庭構成に合わせて最適なプランを選びたい人
- 契約の縛りがなく、気軽に試せる会社を探している人
四国電力からオクトパスエナジーに乗り換えた場合の差額
| 四国電力との差額(目安) | |||
|---|---|---|---|
| 使用量 | 年間差額 | オクトパスエナジー 「グリーンオクトパス」/月額料金 | 四国電力/月額料金 |
| 一人暮らし(160kWh) | -2,520円 | 4,440円 | 4,650円 |
| 二人暮らし(290kWh) | -6,960円 | 7,900円 | 8,480円 |
| 三人暮らし(350kWh) | -8,760円 | 9,450円 | 10,180円 |
| 四人暮らし(430kWh) | -12,240円 | 12,340円 | 13,360円 |
2位:TERASELでんき

| TERASELでんき「TERASEL四国A/超TERASEL四国A」 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 基本料金 (最初の11kWhまで含む) | 646.43円/月 | |||
| 電力量料金 | 0〜120kWh | 29.64円/kWh | ||
| 121〜300kWh | 35.93円/kWh | |||
| 300kWh超過 | 39.26円/kWh | |||
| 燃料費調整単価(10月分) | -9.64円/kWh (国の負担軽減処置込み) | |||
| 契約期間 | 1年 | |||
| 解約金の有無 | なし | |||
| オール電化プランの有無 | なし | |||
| 支払い方法 | ・クレジットカード ・口座振替 | |||
| サポート体制 | ・WEB ・マイページ ・チャット | |||
| キャンペーン | 選べる特典 | |||
| 特徴 | ・電気使用量に合わせて選べるプランで、無駄なく最適な料金にできる ・楽天ポイントが毎月貯まり、電気代をお得に活用できる ・契約時にギフトカードなど好みの特典を選べる楽しさがある ・解約金ゼロで、いつでも自由に乗り換えができる ・伊藤忠エネクスの信頼性とサポートで、安心して利用できる | |||
※燃料費調整単価には離島ユニバーサル調整単価も含まれます。
TERASELでんきは、生活スタイルに合わせて選べる「TERASEL」や「超TERASEL」などを展開しており、電気使用量に応じた無駄のない料金設計が魅力です。
電気代200円(税込)につき楽天ポイントが1ポイント貯まる仕組みもあり、ポイ活をしながら家計を効率的に管理できます。
さらに契約時には、ギフトカードやポイントなど6種類から選べる特典も用意。
伊藤忠エネクスグループの安定した運営基盤と、解約金ゼロの柔軟な契約条件により、四国エリアでも安心して利用できる電力会社です。
- 家族の人数や使用量に合わせて最適なプランを選びたい人
- 日常の支払いでポイントを貯めて、お得に電気を使いたい人
- 初めて新電力に乗り換える人で、契約の縛りが少ない電力会社を探している人
- 安心できる大手グループが提供するサービスを選びたい人
四国電力からTERASELでんきに乗り換えた場合の差額
| 四国電力との差額(目安) | |||
|---|---|---|---|
| 使用量 | 年間差額 | TERASELでんき /月額料金 | 四国電力/月額料金 |
| 一人暮らし(160kWh) | -600円 | 4,600円 | 4,650円 |
| 二人暮らし(290kWh) | -2,760円 | 8,250円 | 8,480円 |
| 三人暮らし(350kWh) | -3,600円 | 9,880円 | 10,180円 |
| 四人暮らし(430kWh) | -4,920円 | 12,950円 | 13,360円 |
※二人暮らしまでは「TERASEL四国A」、三人暮らし以上は「超TERASEL四国A」の料金を基準としています。
3位:idemitsuでんき

| idemitsuでんき「Sプラン」 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 基本料金 (最初の11kWhまで) | 666.89円 | |||
| 電力量料金 | 11kWh〜120kWh | 30.65円/kWh | ||
| 121〜300kWh | 36.19円/kWh | |||
| 300kWh超過 | 38.18円/kWh | |||
| 燃料費調整単価(10月分) | -9.33円/kWh | |||
| 契約期間 | 契約成立日から最初の12月31日まで | |||
| 解約金の有無 | なし | |||
| オール電化プランの有無 | あり | |||
| 支払い方法 | ・クレジットカード ・口座振替 | |||
| サポート体制 | ・電話 ・WEB ・マイページ | |||
| キャンペーン | なし | |||
| 特徴 | ・出光興産が提供する電力サービスで、電気とガソリンをまとめてお得にできる ・EV所有者で自宅に充電器を設置している場合、毎月の電気代が200円割引される ・登録カードで支払うだけで、ガソリン・軽油が1Lあたり2円引き(月上限100L)になる ・楽天・Ponta・dポイントなど、好みのポイントを自由に貯められる ・オール電化住宅向けプランもあり、夜間料金を抑えて電気代を節約できる | |||
※燃料費調整単価には離島ユニバーサル調整単価も含まれます。
idemitsuでんきの「Sプラン」は、カーライフと電気代の節約を両立できるサービスです。
出光のガソリンスタンドで給油する際に登録カードを使えば、1Lあたり2円引きになり、さらにEV所有者は毎月の電気代が200円割引されます。
また、1年の利用ごとに500ポイントが進呈され、楽天ポイント・Pontaポイント・dポイントのいずれかを選んで受け取れます。
オール電化住宅向けプランも用意されており、夜間の電気代を抑えて効率的に節約可能。
四国でも、車と電気の両方をお得にしたい人にぴったりの電力会社です。
- 車を所有しており、ガソリン代や電気代を同時に節約したい人
- EVやPHEVを自宅で充電している人
- 日常的に楽天ポイントやPontaポイントを貯めている人
- オール電化住宅に住んでおり、夜間の電力を有効に使いたい人
四国電力からidemitsuでんきに乗り換えた場合の差額
| 四国電力との差額(目安) | |||
|---|---|---|---|
| 使用量 | 年間差額 | idemitsuでんき「Sプラン」/月額料金 | 四国電力/月額料金 |
| 一人暮らし(160kWh) | –480円 | 4,610円 | 4,650円 |
| 二人暮らし(290kWh) | –2,040円 | 8,310円 | 8,480円 |
| 三人暮らし(350kWh) | –3,240円 | 9,910円 | 10,180円 |
| 四人暮らし(430kWh) | –6,120円 | 12,850円 | 13,360円 |
4位:エネワンでんき

| エネワンでんき「エネワンハッピー/エネワンバリュー」 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 基本料金 (最初の11kWhまで) | エネワンハッピー:622.89円 エネワンバリュー:622.89円 | |||
| 電力量料金 | 11kWh〜120kWh | エネワンハッピー:30.65円 エネワンバリュー:34.77円 | ||
| 121〜300kWh | エネワンハッピー:37.27円 エネワンバリュー:34.77円 | |||
| 300kWh超過 | エネワンハッピー:40.78円 エネワンバリュー:37.90円 | |||
| 燃料費調整単価(10月分) | 【エネワンハッピー】 1契約につき最初の11kWhまで:-102.63円 上記を超える1kWhにつき:-9.33円 【エネワンバリュー】 1契約につき最初の11kWhまで:-102.63円 上記を超える1kWhにつき:-9.33円 | |||
| 契約期間 | 契約成立日から解約日まで | |||
| 解約金の有無 | なし | |||
| オール電化プランの有無 | なし | |||
| 支払い方法 | ・クレジットカード ・口座振替 | |||
| サポート体制 | ・電話 ・WEB | |||
| キャンペーン | ・10カ月間基本料金半額キャンペーン ・3ヶ月連続プレゼントキャンペーン | |||
| 特徴 | ・電気使用量に応じたプランを選べるため、世帯規模に合わせてムダなく契約できる ・新規申込者は10カ月間、基本料金が半額になるキャンペーンを利用できる ・Pontaポイントが貯まるため、日常の支払いに還元できる ・食品ロス削減につながる「食べとくエコBOX」など、社会貢献を意識した取り組みも展開している | |||
※燃料費調整単価には離島ユニバーサル調整単価も含まれます。
エネワンでんきは、家庭の電気使用量に応じて最適な料金プランを選べる、四国でおすすめの電力会社です。
少数世帯には「エネワンハッピー」、三人以上の世帯には「エネワンバリュー」など、ライフスタイルに合わせてプランを選択できます。
また、電気料金200円(税抜)ごとにPontaポイントが1ポイント貯まり、日常の支払いにも還元可能です。
さらに、4カ月に1回届く「食べとくエコBOX」では、まだ食べられるのに廃棄予定だった食品を受け取ることができ、食品ロス削減にも貢献できます。
家庭で美味しく活用しながら、無理なく社会貢献につながる仕組みとして注目されています。
今なら新規申し込みで10カ月間、基本料金が半額になるキャンペーンも実施中。
電気代を節約しながら、ポイント活用で家計にもうれしいおすすめの電力会社です。
- 電気の使用量やライフスタイルに合った料金プランを選びたい人
- ポイント還元やエコ活動など、電気代以外の付加価値も重視する人
- 契約期間や違約金を気にせず、柔軟に乗り換えたい人
四国電力からエネワンでんきに乗り換えた場合の差額
| 四国電力との差額(目安) | |||
|---|---|---|---|
| 使用量 | 年間差額 | エネワンでんき「エネワンハッピー/エネワンバリュー」/月額料金 | 四国電力/月額料金 |
| 一人暮らし(160kWh) | -240円 | 4,520円 | 4,650円 |
| 二人暮らし(290kWh) | –1,560円 | 8,350円 | 8,480円 |
| 三人暮らし(350kWh) | -2,760円 | 9,950円 | 10,180円 |
| 四人暮らし(430kWh) | -4,320円 | 13,000円 | 13,360円 |
※一人暮らしは「エネワンハッピー」を、二人暮らし以上は「エネワンバリュー」の料金を基準としています。
5位:ENEOSでんき

| ENEOSでんき「四国Aプラン」 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 基本料金 (11kWhまで) | 666.89円/月 | |||
| 電力量料金 | 0〜120kWh | 30.64円/kWh | ||
| 121〜300kWh | 36.62円/kWh | |||
| 300kWh超過 | 38.61円/kWh | |||
| 燃料費調整単価(10月分) | −9.33円/kWh | |||
| 契約期間 | ・料金適用開始日の翌年の12月31日まで ※にねん とく2割適用時の契約期間2年 | |||
| 解約金の有無 | なし ※にねん とく2割適用時の解約金は1,100円(更新月以外で解約した場合に発生) | |||
| オール電化プランの有無 | あり | |||
| 支払い方法 | ・クレジットカード ・口座振替 | |||
| サポート体制 | ・電話 ・WEB ・マイページ ・チャット | |||
| キャンペーン | ・お引越し応援キャンペーン | |||
| 特徴 | ・ENEOSが提供する電力サービスで、電気とガソリンを同時に節約できる ・ENEOSカードや提携カードで支払えば、ポイントやマイルを効率的に貯められる ・EV・オール電化・太陽光発電など、ライフスタイルに合わせた専用プランが充実している ・「にねんとく2割」などの長期割引で、継続的に電気料金を抑えられる ・24時間365日のサポート体制で、停電やトラブルにも迅速に対応してもらえる | |||
※燃料費調整単価には離島ユニバーサル調整単価も含まれます。
ENEOSでんきは、エネルギー事業で長年の実績を持つENEOSが提供する信頼性の高い電力サービスです。
引っ越し先では5カ月間、毎月1,000円割引の特典があります。
さらに2年利用で電力量単価が0.2円、3年以上で0.3円引きになる長期割も魅力です。
ガソリン代の割引やポイント優待も充実。
EV向けの「夜とくプラン」や太陽光を活用する「自家消費応援プラン」など、ライフスタイルに合わせたプランを選べます。
24時間対応のサポート体制も整っており、電気もガソリンもお得にしたい人におすすめの電力会社です。
- 車を所有しており、ガソリン代を少しでも節約したい人
- ポイントやマイルを貯めながら、光熱費をお得にしたい人
- EVやオール電化住宅など、電気の使い方に特徴がある人
- 安定した大手ブランドのサポートを受けながら、安心して契約したい人
四国電力からENEOSでんきに乗り換えた場合の差額
| 四国電力との差額(目安) | |||
|---|---|---|---|
| 使用量 | 年間差額 | ENEOSでんき/月額料金 | 四国電力/月額料金 |
| 一人暮らし(160kWh) | –360円 | 4,620円 | 4,650円 |
| 二人暮らし(290kWh) | –1,320円 | 8,370円 | 8,480円 |
| 三人暮らし(350kWh) | -2,160円 | 10,000円 | 10,180円 |
| 四人暮らし(430kWh) | –3,120円 | 13,100円 | 13,360円 |
四国で電力会社を選ぶ際のポイント

従来どおり四国電力を使い続けている家庭も少なくありませんが、電力会社を見直すだけで、年間で数万円の節約につながるケースもあります。
ただし、料金表の「基本料金」だけを見て飛びつくのは危険。
燃料費調整額や割引の適用条件によって、最終的な請求額が大きく変わるためです。
満足できる電力会社に切り替えるためには、以下の3つの視点を基準にするのがおすすめです。
この3点を押さえておけば、自分の生活スタイルに合った電力会社を、自然と絞り込めるようになります。
電気代が本当に下がるか
電力会社を変更する上で、もっともシンプルな判断材料が「今より安くなるかどうか」です。
送電の仕組みは全国共通で管理されているため、どの会社を選んでも電気の品質に差はありません。
一方で、基本料金や1kWhあたりの電力量単価には各社で違いがあり、新電力の多くは大手電力会社よりも単価を抑えたプランを提供しています。
本記事内の料金試算や、各社が用意しているシミュレーションを参考にすれば、現在の契約と比較して支払額のイメージが具体的に把握しやすくなります。
付帯する特典(ポイント・セット割)が使えるか
四国エリアで選べる電力会社には、ガスとのセット割やポイント還元など、付加価値の高い特典を提供している会社も数多くあります。
たとえば、ENEOSでんきでは、ガソリン代の割引やVポイントの還元があり、車を日常的に使う家庭との相性が良いです。
idemitsuでんきでも、出光の給油割引やEV割引が用意されており、カーライフと電気代の両面で節約を狙えます。
このように、電力会社ごとに得られるメリットは大きく異なります。
ポイントやセット割などを上手に活用すれば、単なる「電気料金の安さ」以上に、日常生活に根ざした節約効果を感じやすくなります。
契約期間や解約条件は明確か
割引や特典が受けられる代わりに、一定期間の継続利用を前提としているプランもあります。
切り替えを検討する際は、解約金の有無や契約年数の条件を必ず確認しておきたいところです。
とはいえ最近では、「縛りなし・解約金なし」のプランが主流です。
最低契約期間を設けているプランであっても、解約金は設定していない電力会社もあります。
「まずは使ってみて判断したい」「生活の変化に応じて柔軟に見直したい」という人には、契約期間に縛られないプランを選ぶのがおすすめです。
世帯・利用目的別のおすすめ電力会社

電力会社の選び方は、世帯人数や生活スタイルによって異なります。
たとえば、電気の使用量が少ない一人暮らしでは「基本料金の安さ」や「契約縛りの有無」など、固定費をいかに抑えるかが重視されます。
一方、家族で暮らす世帯では、電気とガスのセット割引やポイント還元など、家庭全体でのコストパフォーマンスが重要です。
ここでは、以下4つの世帯・利用スタイル別に、おすすめの電力会社を整理しました。
選び方のコツを交えながら解説していきます。
一人暮らしにおすすめの電力会社
- TERASELでんき
- オクトパスエナジー
一人暮らしは電気の使用量が少ない傾向にあるため、基本料金や解約金などの固定コストをいかに抑えられるかが選定の軸になります。
加えて、ポイント還元や市場連動型など、「使い方次第でさらに下げられる余地があるプラン」は、一人暮らしの柔軟な生活スタイルと相性が良好です。
TERASELでんきはライフスタイルに応じたプラン選択と楽天ポイント還元が特徴で、少ない使用量でも無駄を抑えながらポイントを貯められます。
オクトパスエナジーはシンプルな料金設計と解約金ゼロで、初めて新電力を使う人でも導入しやすい会社です。
自分のライフスタイルにあわせて、基本料金・解約金・特典のバランスを見極めることが大切です。
ファミリー向けのおすすめ電力会社
- ENEOSでんき
家族世帯は使用量が増えるため、電力量料金の単価とセット割の有無が重要になります。
「電気単体で安い」よりも、総合的に家計負担を減らせるかどうかを軸に選ぶのがファミリー向けの賢い選び方です。
ENEOSでんきはガソリン割引と長期割引の両方が使えるため、車移動の多い家庭と相性が良いプランです。
ファミリー世帯は、「電気代」だけを見るのではなく、ガスや車など生活スタイルに直結する特典も含めてトータルで判断することが、納得できる電力会社選びにつながります。
オール電化住宅におすすめの電力会社
- オクトパスエナジー
- ENEOSでんき
オール電化住宅では、夜間の電気使用量が多くなる傾向があります。
そのため、深夜帯の単価が抑えられているプランや、EVとの連動割引の有無が選定のポイントです。
オクトパスエナジーは再エネ100%・解約金ゼロ・夜間利用に適したプラン設計で、環境意識とコスト削減の両方を重視したい家庭に向いています。
ENEOSでんきはオール電化専用プランやEV割引などが用意されており、電力を多く使う家庭でも無駄が出にくいのが特徴です。
夜間にどれだけ効率よく電力を使えるかが、オール電化世帯の電気代削減の鍵になります。
ガスとのセット割ができる電力会社
- ENEOSでんき
- idemitsuでんき
ガスとのセット割を利用する場合は、割引率だけでなく、ポイント還元や給油特典など、生活スタイルと連動するメリットがあるかどうかを基準にするのが重要です。
ガスと電気を一括管理できれば、請求がシンプルになるうえ、還元を重ねて家計全体の支出を抑えやすくなります。
ENEOSでんきはガス契約と組み合わせることで年間割引が入り、さらにガソリンの値引きも加算できるため、車移動が多い世帯にぴったりです。
idemitsuでんきはガソリン1Lあたり2円引きの給油特典が魅力で、ガス・電気・車のコストを一括で最適化できます。
セット割を前提に選ぶなら、「安さ+生活習慣に結びつく実利」の両方が揃っているかを意識するとミスマッチが防げます。
四国で電力会社を乗り換える手順

四国エリアで電力会社を切り替える際の流れは、大きく以下の4ステップです。
電気の契約手続きと聞くと複雑そうに感じますが、実際は「申し込む → あとは待つだけ」のシンプルな流れです。
それぞれのステップで確認しておきたいポイントを順番に整理していきます。
STEP1:手続きに必要な情報をそろえる
申し込みの際に求められる主な情報は以下の4点です。
- 現在契約している電力会社名
- お客さま番号(契約情報)
- 供給地点特定番号(22桁)
- 希望する切り替え時期
これらは検針票やマイページに記載されており、もし見つからない場合でも現在の契約先に問い合わせれば確認できます。
加えて、「今の契約アンペア(A)」や「ひと月あたりのおおよその使用量」がわかっていると、見積もりやプラン相談の際に話がスムーズです。
STEP2:四国電力と比較しながら料金シミュレーションをする
候補となる会社が決まったら、次は料金の比較に進みます。
多くの電力会社は公式サイトにシミュレーション機能を用意しており、郵便番号や電気使用量を入力するだけでおおよその料金差がわかります。
数値で比較することで、「本当に乗り換える価値があるのか」を明確に判断できるのがメリットです。
期待していたほど差が出ない場合は、別プランや他社も検討したほうが良いですし、結果的に「四国電力のままが最適」という結論に落ち着くケースもあります。
STEP3:新しい電力会社に申し込む
利用したいプランが決まったら、電力会社の申し込みフォームから契約手続きに進みます。
ここで覚えておきたいのは、乗り換え元への解約連絡は不要という点です。
新たに契約する電力会社が、契約者の同意に基づいて解約手続きを進めるため、二重で連絡する必要はありません。
STEP4:切り替え完了を待つ
申し込み後は、自動的に切り替え手続きが進みます。
すでにスマートメーターが設置されている場合は、最短4〜5日程度で新しい電力会社のプランが反映されます。
未設置の場合は、四国電力または委託業者によるメーター交換が行われ、およそ2週間前後で切り替えが完了します。
ただし、引越しシーズンなど作業が集中する時期はスケジュールが延びることもあるため、早めの申し込みが安心です。
四国で電力会社を乗り換える際の注意点

電力会社の乗り換えは手続きがシンプルな一方で、条件によっては「申し込んだけど切り替えできなかった」「期待していたほど料金が下がらなかった」といったケースも見られます。
四国エリアでスムーズに乗り換えるためには、あらかじめ以下の3点を把握しておくと安心です。
それぞれ一緒に見ていきましょう。
支払い方法が限定される場合がある
新電力の中には、クレジットカード払いのみに対応している会社もあります。
口座振替やコンビニ払いを希望している人は、事前に対応している支払い方法をチェックしておきましょう。
また、引き落としのタイミングが四国電力と異なることで、家計のサイクルにズレが生じるケースもあるため注意が必要です。
賃貸・マンションでは切り替え不可のこともある
アパートやマンションなどの集合住宅に住んでいる場合、入居者個別で電力会社を選べないケースがあります。
とくに「高圧一括受電方式」を導入している建物では、建物全体で一括契約されており、部屋ごとの契約切り替えができません。
自分の住まいで切り替えが可能かどうか不明な場合は、管理会社やオーナーへ確認しておくと間違いありません。
乗り換えても料金が下がらない可能性がある
新電力に乗り換えても料金は安くならないこともあります。
たとえば、契約アンペア・世帯人数・燃料費調整額などの条件によっては、表面上の料金が安く見えても請求額が高くなるケースがあります。
また、「変動従量型」と呼ばれる市場価格連動プランでは、JEPXの価格に応じて30分ごとに電気料金が変動します。
単価が安い時間帯に電気を使えば、料金を抑えられますし、逆も然りです。
単価は特定の時間ごとに、高かったり安かったりといった傾向がおおよそ決まっています。
- 17〜21時:電力需要が集中して、単価が高くなりやすい
- 22時〜翌8時:需要が少なく、単価が安くなりやすい
「変動従量型」は、夜間や早朝に洗濯機・食洗機などを稼働させる家庭には向いていますが、日中に電気を多く使うライフスタイルの人は注意が必要です。
「安いと思って契約したけど、思ったより高かった」というギャップを防ぐためにも、自分の生活スタイルとプランの相性を確認しておくことが大切です。
四国の電力会社についてよくある質問

四国の電力会社についてよくある質問は以下の4つです。
質問に対する回答を見ていきましょう。
新電力に変更しても電気の品質は変わりませんか?
どの電力会社と契約しても、家庭に届く電気の品質は同じです。
送電設備は四国電力送配電が一括で管理しているため、新電力に切り替えても電気の供給ルートや電圧の安定性は変わりません。
安心して、新しい電力会社を選べます。
賃貸住宅でも電力会社は変更できますか?
各部屋に個別の電気メーターが設置されている賃貸物件であれば、入居者自身で電力会社を自由に選べます。
ただし、マンションやアパート全体で「高圧一括受電契約」が結ばれている場合や、電気料金が共益費に含まれている建物では、個別契約への変更ができません。
毎月の請求書が建物名義や管理会社名になっている場合は、切り替えが難しい可能性があります。
不明な点があれば、事前に管理会社や大家さんへ確認しておくと安心です。
申し込みから実際の切り替えまでどれくらいかかりますか?
スマートメーターの交換が必要な場合はおよそ2週間、不要な場合は4日前後で切り替えが完了します。
実際の所要期間は電力会社によって異なるため、詳しくは契約先に確認しておきましょう。
契約期間の縛りや解約金はありますか?
四国エリアの新電力では、契約期間の縛りや解約金がないプランが基本です。
ただし、一部には長期契約を前提に単価を割引するタイプのプランもあり、その場合は更新月以外に解約すると手数料がかかることがあります。
申し込む前に、契約期間と解約金を確認しておくことが大切です。
災害時のサポートはどうなりますか?
災害や停電時の復旧作業は、契約している電力会社に関係なく、四国電力が一括して対応します。
そのため、新電力へ切り替えても復旧体制やスピードは従来と変わりません。
また、新電力の中には、災害見舞金や特別サポートを独自に設けている会社もあります。
まとめ|四国で自分に合った電力会社を見つけよう

今回の記事のポイントは以下のとおりです。
- 四国エリアで電気代を安く抑えるなら、新電力への乗り換えがおすすめ
- TERASELでんきやオクトパスエナジーなど、ライフスタイルに合わせたプランが豊富
- 契約の縛りがないプランやポイント還元、ガソリン割引など付加価値も充実
四国エリアの電気代は、全国的に見て安めとはいえ、それでも使用量が増えれば負担は大きくなります。
しかし、新電力各社の多彩なプランを上手に活用すれば、今より節約することも可能です。
TERASELでんきのポイント還元、オクトパスエナジーの再エネ100%プラン、ENEOSでんきのガソリン割引など、それぞれに明確な強みがあります。
自分に合った電力会社を選んで、快適で効率的な暮らしを実現するためにも、まずは電力会社の見直しからはじめてみてはいかがでしょうか。