一人暮らしにおすすめの電力会社9選！失敗しない選び方やおすすめのプランも紹介

電力会社を変更することで、単身世帯の電気料金を削減することは可能でしょうか？

ご自身の生活パターンに適したプランを選べば、一人暮らしの方でも電気料金を大きく抑えることができます。

「電気料金を削減したい」とお考えの一人暮らしの方には、電力使用量が少なくてもお得に契約できる電力事業者やプランを選択することをおすすめします。

本記事では、一人暮らしに適した電力会社の選定方法を詳細に解説するとともに、電気料金の節約が期待できる契約先をご紹介します。

近頃一人暮らしの電気料金が高くてお困りの方は、ぜひご一読ください。

＼一人暮らしにおすすめの新電力BEST3／

	シン・エナジー	オクトパスエナジー	エルピオでんき
一人暮らしの電気代目安 （使用量：30A・210kWhの場合）	6,640円	6,672円	6,754円
電気料金単価	～120kWh：19.67円 121～300kWh：24.78円 301kWh～：27.71円	～120kWh：18.98円 121～300kWh：24.10円 301kWh～：27.44円	～120kWh：29.80円 121～300kWh：34.45円 301kWh～：35.81円
基本料金 （30Aの場合）	938.42円	873円 ※日単位、30日間	858.24円
公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト

一人暮らしにおすすめの新電力会社への切り替えはかんたん

結論として、一人暮らしで毎月の電気代の節約をお考えなら、大手電力会社から新電力会社への乗り換えがおすすめです。

大手電力会社と新電力会社の違いと乗り換えのメリット

かつて電気は、各地域を担当する大手電力事業者とのみ契約が可能でしたが、2016年4月に開始された「電力自由化」によって、新電力と称される新たなサービスが多数登場しました。

新電力は大手電力事業者のインフラを利用して電力を届けるため、設備への投資が必要なく、品質を維持したまま電気料金を低価格で利用者に提供することができます。

さらに、電気料金の削減以外にも下記のようなメリットがあるため、切り替えることでお得になります。

一人暮らしの方にとっても、こうした選択肢の広がりは電気料金の見直しに役立ちます。

新電力会社へ切り替える方法

電気の切り替えは基本的に工事も不要でオンラインや電話で完結するため、簡単に手続きできます。

電力会社ごとに細かな手順は異なりますが、おおむね以下の流れで切り替えが可能です。

1. STEP

   現在の契約情報を確認する

   現在ご契約中の電力会社のマイページなどから、切り替えに必要となる以下の情報を確認しておきましょう。

   • 契約者名義
   • 現在の契約のお客様番号
   • 供給地点特定番号

   また、切り替えに伴う解約時に違約金などが発生しないかも、事前に確認しておくことをおすすめします。

2. STEP

   切り替え先の電力会社へ申し込む

   多くの電力会社では、公式サイトなどからの申し込みで契約手続きが完結します。

   切り替えに必要な情報を入力し、支払い方法などを登録すれば、以下の日数を目安に自動的に切り替えが完了します。

   • スマートメーターへの交換工事が必要な場合：約2週間
   • 交換工事が不要な場合：約4日程度

   参照：電力会社の切り替え方法｜資源エネルギー庁

3. STEP

   切り替え完了後、新しい電力会社との契約が開始される

   通常は申し込み後の最初の検針日から、切り替え先の電力会社との契約が開始されます。

   検針票などに、検針日時点で契約している電力会社名が記載されますので、確認しておきましょう。

   また、切り替えが完了した時点で前の電力会社との契約も自動的に解約されるため、契約者側で解約手続きを行う必要はありません。

一人暮らしにおすすめの電力会社を選ぶポイント

「一人暮らしにおすすめの電力会社はどう選べばいいのかわからない！」という方は、以下のポイントのどちらかに当てはまる契約先やプランを申し込むのがおすすめです。

消費電力が少ない場合：従量料金の安さをチェック

電気料金の計算方法は、電気を使った分に応じて電気単価が変わる「従量料金」と、電力消費量に関わらず一律の電気単価で計算される「一律料金」の2パターンが主です。

結論として、一人暮らしの場合は「従量料金プラン」を提供している新電力会社を選ぶのがおすすめです。

従量料金プランは2～5段階の間で料金を設定している新電力会社が多く、電気をあまり使わなければ電気単価は安く、たくさん使うほど電気単価が高くなります。

1人暮らしの世帯は、一般的に複数人世帯と比べて電力消費量が少なくなります。

例えば、東京都環境局が2025年3月に発行した「家庭の省エネハンドブック」によると、世帯別の平均電力消費量には以下の通り違いがありました。

1人暮らしの平均電力消費量は集合住宅でも戸建て住宅でも300kWh以下で、冷暖房費がいらない月などは120kWhで抑えられれば最低料金の電気単価で計算されます。

オクトパスエナジーではどれだけ電気を使っても一律料金（31.60円/kWh※東京電力エリアの場合）の「シンプルオクトパス」も提供していますが、1人暮らしの平均電力消費量で計算しても従量料金プランがお得です。

従量料金プラン（グリーンオクトパス）と一律料金プラン（シンプルオクトパス）の電気代目安

一般的な範囲で電気を使うのであれば、一人暮らしの方は「従量料金プラン」に絞って新電力会社を選ぶと良いでしょう。

夜間しか家にいない場合：時間帯別に安いプランをチェック

新電力会社では、電気をよく使う時間帯に電気代が安くなるプランも提供しています。

例えば、一人暮らしで日中は仕事や学校があり、夜遅くまで家に誰もいない場合は、夜間の電気代が安いプランを選ぶとお得です。

例えば、シン・エナジーでは「【夜】生活フィットプラン」や「【昼】生活フィットプラン」を提供しています。

ライフスタイルや日常の行動パターンに応じて電力プランを選択できるのも一人暮らしならではの利点ですので、ご自身が電気を多く使用する時間帯に合わせて契約先を考えてみるのもおすすめです。

一人暮らしにおすすめの電力会社9選

一人暮らしの方におすすめの新電力会社として、以下の9社をご紹介します。

一人暮らしにおすすめの新電力会社9社は大手電力会社より電気代の節約が期待できる以外にも、それぞれ特徴やおすすめできるポイントがあるので詳しく解説します。

シン・エナジー｜ライフスタイルにあわせたプランが選べる

シン・エナジー（きほんプラン）の一人暮らしの電気代目安

シン・エナジーは3段階の従量料金で電力消費量が少ないほど安い「きほんプラン」を提供しています。

また、電気を使う時間帯がある程度決まっているなら【夜】生活フィットプラン】や【昼】生活フィットプランも選べるので、ライフサイクルにあわせた最適なプランを利用できるのも大きなメリットです。

また、沖縄県を含む全国で契約ができ、最低利用期間や違約金もないため、日本各地に転勤の可能性がある方や引っ越しする可能性がある方にもおすすめです。

＼ ライフスタイルにあわせたプランが選べる／

オクトパスエナジー｜環境に配慮した電気が安い！

オクトパスエナジー（グリーンオクトパス）の一人暮らしの電気代目安

オクトパスエナジーの従量料金プラン「グリーンオクトパス」は東京電力の従量料金プランと比べて電気単価が約12円前後安いので、乗り換えで大幅な節約が期待できます。

また、基本料金も1日単位で計算されるので東京電力よりも安く抑えられる可能性が高く、2月など日数が少ない月は割安になるので無駄がありません。

＼ 環境配慮プランが安い！ ／

エルピオでんき｜ガスとのセット割がお得

エルピオでんきの一人暮らしの電気代目安

エルピオでんきは従量料金プラン「新スタンダードプラン」が一人暮らしにはおすすめですが、実質再生エネルギー100％の「グリーンプラン」や市場連動型の「スマートダイレクトプラン」も選択できます。

エルピオでんきの電気プランはガスとのセット割が利用でき、プロパンガスとのセットなら毎月200円割引、都市ガスとのセットなら毎月100円割引が適用されます。

＼ ガスとのセット割がお得 ／

東邦ガス｜従量料金プランでポイントも貯まる

東邦ガス（シンプルプランⅠ）の一人暮らしの電気代目安

東邦ガスの電気サービスの「シンプルプランⅠ」は7段階の従量料金で計算されるので、一人暮らしで毎月使う電力量にムラがあっても無駄なく節約できます。

また、電気料金に対して独自ポイントが貯まり、電子マネーと交換したり電気料金を支払えたりするのでお得です。

ただし、東邦ガスの提供エリアは愛知県・岐阜県・三重県の東海地区に限られるのでエリアには注意が必要です。

＼ 従量料金プランでポイントも貯まる／

中部電力ミライズ｜Amazonとのセット割がお得

中部電力ミライズ（ポイントプラン）の一人暮らしの電気代目安

中部地方の一人暮らしには中部電力ミライズの少人数世帯向けの従量料金プラン「ポイントプラン」や、夜間の電気代が安くなる「スマートライフプラン」がおすすめです。

また、Amazonプライムとのセット契約ができる「for APプラン」なら毎年ポイントでの還元が受けられて、貯まったポイントは1pt＝1円で電気料金の支払いにも使えます。

＼ Amazonとのセット割がお得 ／

東京ガス｜夜間の電気代が安い

東京ガス（基本プラン）の一人暮らしの電気代目安

東京ガスでは従量料金プランの「基本プラン」が契約できますが、オール電化住宅や集合住宅にお住いの方は夜間電力が安い「時間帯別プラン」が選べます。

東京ガスの「時間帯別プラン」は午前6時～翌午前1時、午前1時～午前6時の2パターンに分かれているので分かりやすいのがメリットです。

また、東京ガスとのセット割で基本料金と電気料金が0.5％割引になるのもおすすめしたいポイントです。

＼ 夜間の電気代が安い ／

エネワンでんき｜フードロス問題にも取り組める

エネワンでんき（エネワンハッピー）の一人暮らしの電気代目安

エネワンでんきは電気使用量が少なくてもお得に使える従量料金プランの「エネワンハッピー」がひとりにおすすめです。

また、エネワンでんきではフードロス問題への取り組みとして、品質に問題がないのに廃棄される予定だった食品を詰め合わせにして年に4回届けてもらえる「食べとくエコ」（月額850円～）がオプションとして付けられます。

年に4回のうち1回は非常食の詰め合わせが届く「非常食コース」も選べるので、一人暮らしで食品をストックしつつ社会貢献したい人にはぴったりの契約先です。

＼フードロス問題にも取り組める ／

静岡ガス｜省エネ家電のリースができる

静岡ガス（おうちプラン1）の一人暮らしの電気代目安

静岡ガスのSIZGASでんきは静岡県・長野県・山梨県の一部でしか利用できませんが、省エネ家電がリースできて割引が受けられるのが特徴です。

一人暮らしで家電を購入すると将来的に邪魔になるのではと不安な方も、リースなら安心です。

＼ 省エネ家電のリースができる ／

リボンエナジー｜基本料金0円でペットがいる人におすすめ

リボンエナジー（リボングリーン）の一人暮らしの電気代目安

リボンエナジーでは30分ごとに市場価格にあわせて電気単価が変動する「リボングリーン」プランを提供しています。

市場価格が安い夜19時以降なら従量料金プランや一律料金プランより安く契約できるのが特徴です。

基本料金や燃料費調整額が0円とコストを抑えられるうえに、ペットを飼っていて一人暮らしでも日中に電気を使う人に向けた「ペット割引」やオール電化の物件向けの「オール電化割引」などのサービスも豊富です。

＼基本料金0円 ／

一人暮らしにおすすめの電力会社の選び方

一人暮らしの方におすすめの電力会社の選び方を、詳しく解説します。

電気消費量にあわせて電力会社を選ぶ

一人暮らしの方は家族で住んでいる方に比べて一般的に電気消費量が少なく、また戸建て住宅より集合住宅にお住いの方も少ない傾向にあります。

電気消費量が少ないのであれば、段階的に電気単価が上がっていく従量料金プランを選ぶと電気代を節約できます。

生活パターンにあわせて電力会社を選ぶ

一人暮らしの方は日中家を空けることも多かったり、逆に夜は仕事で朝から夕方までは在宅していたりと、ライフスタイルや職業によって電気を使う時間帯が左右されます。

新電力会社では、夜間や日中など特定の時間帯の電気代が安いプランも契約できるので、上手に活用することで今より電気代を安くできる場合があります。

また、ペット割引やオール電化住宅割などご自身の条件に当てはまる割引サービスが利用できる契約先を選ぶのもおすすめです。

電気代だけでなく基本料金なども確認して選ぶ

電力会社を乗り換える際は今より電気代が安くなるか比較することが大切ですが、電気単価だけでなく基本料金などかかる費用のトータルで考えるのも重要です。

ただし、一部の電力会社では基本料金や燃料費調整額を契約者に請求せず、0円としているところもあります。

電気を使っただけ支払う電気単価以外の費用が極力抑えられる電力会社に乗り換えれば、よりコストが抑えられるのでおすすめです。

エリアや物件で契約可能か確認して選ぶ

電力会社によっては提供エリアが決まっており、日本全国どの契約先でも利用できるわけではありません。

電力会社ごとの提供エリアは公式サイトなどから調べられます。

また、お住いのアパートやマンションによって契約している電力会社が決まっている場合もあるので、乗り換えを検討する際には事前に確認しておきましょう。

一人暮らしの電気代の相場

一人暮らしの電気代の相場を、東京都環境局発行の「2025年度 家庭の省エネハンドブック」に記載の電気消費量の目安から東京電力の「スタンダードプラン」を基準に計算してみましょう。

一人暮らしの電気代は、集合住宅なら平均5,388円/月、戸建て住宅なら平均8,699円/月が相場です。

ただし、今回紹介した一人暮らしにおすすめの新電力会社へ乗り換えると毎月の電気代を減らせる可能性があります。

一人暮らしの電気代を節約する方法

一人暮らしの電気代を今より安く抑えるためには、大手電力会社から新電力会社への乗り換え以外にも方法があります。

一人暮らしの方におすすめの電気代節約術をご紹介します。

一人暮らしの方はご自身の仕事や生活リズムにあわせて電力会社やプランを選択しやすいので、電気を使う時間帯にあわせて賢く乗り換えるのがおすすめです。

また、市場価格にあわせて30分ごとに電気代が変動する市場連動型プランはアプリなどから安い時間帯がかんたんにわかるので、タイミングにあわせて洗濯や料理をするなど工夫するのもひとつの方法です。

引っ越しなどで新たに家電製品を購入する際には、省エネ機能が充実しているものを選べば、毎月の電気代削減に効果的なのでチェックしてみましょう。

スマート家電の中にはスマホアプリから電源の入切やタイマーを作動させられるものもあるため、電気代が安い時間帯にセットしておくと節約に繋がります。

一人暮らしにおすすめの電力会社についてよくある質問

ここでは、一人暮らしの電力会社選びについてよくある質問をまとめました。

大手電力会社と新電力会社の相違点は？

大手電力会社は各地域でかつて電力サービスを独占的に提供していましたが、2016年4月以降は誰もが自由に電力の取引を行えるようになりました。

新電力会社は2016年4月から新しく電力事業に参加した企業を指します。

ただし、新電力会社であっても電力を届けるための設備や発電施設などは大手電力会社と同一のものを利用するため、品質や供給の安定性について懸念する必要はありません。

一人暮らしにおすすめの電力会社で環境配慮型の契約先は？

一人暮らしにおすすめの電力会社の中で環境問題への取り組みを重視する契約先としては、再生可能エネルギー100%の電力を提供するオクトパスエナジーがおすすめです。

オクトパスエナジーは電気単価も大手電力会社と比較して大幅に低価格であるため、環境保全に貢献しながら電気料金の削減も実現できる点が魅力です。

一人暮らしにおすすめの電力会社で夜間プランを提供している契約先は？

一人暮らしで夜間に電力を多く使用する方には、夜間プランを用意しているシン・エナジーがおすすめです。

また、シン・エナジーでは昼間の電気料金が割安になるプランも選択できるため、生活リズムや勤務時間に応じてお得に電力を利用できます。

一人暮らしにおすすめの電力会社でガスとのセット割引が適用できる契約先は？

一人暮らしにおすすめの電力会社でガスとまとめて割引になる契約先は複数ありますが、特にエルピオでんきやエネワンでんきは広範囲のエリアで契約可能なのでおすすめです。

ガスとのセット割引が利用できる電力会社は対象地域が限定されていることもあるため、事前に提供エリアを確認しておくと安心です。

一人暮らしにおすすめの電力会社でポイントが貯まる契約先は？

一人暮らしにおすすめの電力会社で電気料金に応じてポイントが付与されるのは、東邦ガスや中部電力ミライズ、エネワンでんきなどがあります。

電気料金に対して蓄積されたポイントは支払いに充当できたり、電子マネーなどへ交換できたりするためお得です。

賃貸住宅で一人暮らしする際は電力会社を自由に選択できる？

賃貸住宅でも原則として電力会社は自由に選択できますが、オーナーや不動産管理会社が物件単位で一括して電力契約をしていたり、電気料金が家賃に含まれていたりする場合は切り替えができない可能性があります。

毎月の電気料金が個別に請求されているのであれば、電力会社を自由に選んで契約することができるでしょう。

まとめ

一人暮らしの方で電気料金を安く抑えたいとお考えなら、大手電力会社から新電力会社への乗り換えがおすすめです。

電気サービスの乗り換えはネットや電話で完結して、工事も不要なケースが多いので気軽に検討してみましょう。

本記事では、一人暮らしにおすすめの新電力会社を9社紹介しました。

記事では、一人暮らしの電気代の相場、電気代を節約する方法なども解説したので、ぜひ今より安い電気代に抑えるために工夫してみてください。

※当ページで掲載している情報は、各電力会社（以下、販売代理店も含みます）がウェブサイト等にて公にしている特定時点の情報を収集したものであり、閲覧時点での電気料金等を保証するものではありません。
※当ページで掲載している比較金額や節約額は、公開されている料金や平均的な利用状況を基に独自に算出したものであり、あくまで参考値です。実際の金額とは異なる場合があります。
※各電力会社の料金やサービスの詳細については、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。